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Amazonなどの大手ECサイトの高い販売実績が注目を集めて久しい中、実店舗が中心販路の百貨店やスーパー、小売店舗などが新たな販売経路をEC業界に求めています。ECサイトを中心にした販売展開の高まりの中、マルチチャネルやオムニチャネルなど今までなかった新しい言葉・販売のしくみがクローズアップされています。一見、同じような言葉に見えるこの二つの言葉ですが、意味や、何を目標としているのかはそれぞれ異なります。

マルチチャネルとオムニチャネルは異なる?

まずオムニチャネルとはどういうものかというと、販売経路が複数ある場合に、それら複数の販売経路が相互に関わる販売形態のことをいいます。例えば実店舗とECサイト、カタログ通販などの販売ルートで商品を販売をしている場合に、顧客はカタログ通販やECサイトで購入した商品を実店舗で受け取ったり、その逆に実店舗で試着などして後日ECサイトや電話注文で購入したりというように、必ずしも各チャネルで販売が完結せず、相互に販売をクロスさせる(クロスチャネル)ような戦略がオムニチャネルです。 顧客側にとっても実際の商品を実店舗で確認して後日パソコンやスマホなどから購入できたり、ECサイトトで購入した商品の交換などを実店舗でできたりといったサービスを受けられますし、販売側にとっても顧客や在庫管理の一元化が可能になるなどの合理的な業務が実現できます。 これに対してマルチチャネルとは、企業が複数の販売経路を持っている状態を示すもので、「マルチチャネル企業」などという使い方をします。チャネル間の相互サービスを展開するオムニチャネルと違い、マルチチャネルは各チャネルが独立して販売、顧客や在庫管理を行っているクロスチャネルではない複数のチャネルがある状態です。 ECサイトでの販売の比重が大きくなってきている昨今では、ECサイトを中心として実店舗やカタログ通販などへ顧客を誘導し、企業の収益チャネルを分散化および相互発展させていきたいという狙いがあります。顧客の層は実店舗、ECサイト、カタログ通販などでそれぞれ異なる傾向があります。オムニチャネルによって新たな顧客開発や顧客との関係性深化も期待ができます。これまで実店舗やカタログ通販などのマルチチャネルで販売展開してきた企業にとっては、これらを相互連携させるオムニチャネルに切り替えていくことが新たな発展のポイントになるといってもよいでしょう。

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