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社会に出て働きはじめると、これまでに知らなかったビジネス用語に遭遇してとまどうこともあるかと思います。そんな新社会人の方だけでなく、社会人歴が長い方でも意外と知らない単語をピックアップして解説していく意外と知らないシリーズ、今回はネットのニュースなどでよく見かける「IPO」という単語を解説してみます!
「IPO」という用語の意味から、企業がIPOするととどうなるのか? どうして多くの企業は株式上場をめざすのか?など基本的な知識をご紹介いたします。
IPOとは株式公開を意味するinitial public offeringの略語で、日本では一般的に「新規公開株」や「新規上場株式」のことを指します。
これによって、株式会社は自社が発行する株式を売り出して、社外の投資家など新たな出資者を得ることができます。
株式のやり取りは複雑なため、ほとんどの場合、証券取引所で売買されます。取引所の設けた株式市場でやり取りできるようになることを「上場」と呼びます。
IPOというキーワードとともによく耳にするのが「東証一部」や「東証マザーズ」という株式市場の名前です。
ニュースなどを見ていると「東証一部上場」というのはなんだかすごいことなのでは? と感じてはいるものの、何がどうすごいかはよくわからない、という方も多いのではないでしょうか。
「東証」とは日本最大の証券取引所である東京証券取引所の略です。東京証券取引所に設けられている株式市場の中で主な市場が以下の4つになります。
この中でも特に審査基準が厳しいのが、「東証一部」です。多くの会社は、まず東証二部に上場を申請します。証券取引所の審査に通過すると、東証二部に上場。その後、さらに厳しい審査基準を満たした場合のみ、東証一部への新規上場や東証二部から東証一部への変更が可能になります。
「ジャスダック」や「マザーズ」などは新興企業向けの市場で、開業して間もないスタートアップなどはまずこれらの市場に上場する、ということが多いようです。
ではなぜ多くの企業がIPOや上場をめざすのでしょうか? その背景には株式上場で得られるさまざまなメリットがあります。
新規上場料 |
300 万円(税抜き) |
新株発行などに伴う 料金 |
新株が発行された価格× 発行された株式数×万分の9 + 既存の株式が売り出された価格× 売り出された株式数×万分の1 |
出典:上場に伴う費用 – 東京証券取引所
上場時価総額 |
費用 |
50 億円以下 |
48 万円 |
50 億円を超え 250 億円以下 |
120 万円 |
250 億円を超え 500 億円以下 |
192 万円 |
500 億円を超え 2,500 億円以下 |
264 万円 |
2,500 億円を超え 5,000 億円以下 |
336 万円 |
5,000 億円を超えるもの |
408 万円 |
出典:上場に伴う費用 – 東京証券取引所
ここまでご紹介したとおり、株式を誰がどのくらい持っているのか、は経営にも大きく関わってきます。そのため将来経営などにも関わりたい、と考えている方はもちろん、ビジネスに携わる人にとって、株式や上場についてに知識を持つことは会社の現状を把握するためにも非常に重要です。
また誰でも興味のある企業の株を買うことで、個人投資家として活躍することもできます。
これをきっかけに株式への知識を深めてみてはどうでしょうか?
【参考引用サイト】 ・ IPOとは?について ・ 株式公開 - Wikipedia ・ 東京証券取引所 - Wikipedia ・ 「東証一部上場」の正しい意味は?企業メリットにも言及 その他の悩み ・ 株式上場のメリット・デメリット|上場に不可欠な市場知識|企業法務弁護士ナビ ・ 上場に伴う費用 - 東京証券取引所
(大藤ヨシヲ)
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