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三重県の地域DX・デジタル化支援一覧 47都道府県47色のDXの在り方を訪ねるLocalDXLab

「データのじかん」がお届けする「Local DX Lab」は全国47都道府県のそれぞれの地域のロールモデルや越境者のお取り組みを取材・発信を行う「47都道府県47色のDXの在り方」を訪ねる継続的なプロジェクト。ここでは三重県における地域DX・デジタル化支援団体・組織をご紹介します。

         

三重県は日本のほぼ真ん中に位置する地域で、「伊勢神宮」や世界遺産「熊野古道」、伊賀忍者発祥の地、リアス式海岸など、美しい自然や名所旧跡が数多く存在することから美し国(うましくに)とも呼ばれています。

地域は、伊勢志摩、北勢、中南勢、伊賀、東紀州の5つのエリアで構成されており、「松阪牛」、「伊賀牛」、「伊勢エビ」などのグルメ、自然と文化、テーマパークなど、どの地域も観光で人気を集めています。

産業は農業、畜産業、水産業どれも盛んですが、北勢は中京工業地帯で主要企業が多く、輸送機械や電子機器などの製造業が特に盛んです。

そんな三重県は、インタビューやワークショップを通じて県民とデジタル社会について、一緒に考える活動に取り組んでおり、「三重県 デジタル社会の未来像」では、

  • 県民の皆さんの生活
  • 県民の皆さんと社会
  • 社会の構造
  • 三重県の魅力

といった観点でDXに取り組もうとしています。

【引用元】三重県 デジタル社会の未来像 ‐概要版‐

近畿地方のDX推進の実態

三重県のDX推進の実態

近畿企業4,018 社を対象に実施された帝国データバンクの「DX推進に関する近畿企業の意識調査」を基に、企業のDXの実態を読み解いてみましょう。

まず、DXに取り組んでいる企業の割合ですが、これは全体の16.0%で全国平均の15.7%と同等の水準です。

また「言葉の意味を理解し、DXを理解し取り組んでいる」、「言葉の意味を理解し、取り組 みたいと思っている」の回答の合計は45.1%と全国平均の41.4%を3.7%上回っており、“DXへの前向きさ”といった観点では、やや高い水準に位置しています。

No 回答 結果
1 言葉の意味を理解し、DXを理解し取り組んでいる 16.0%
2 言葉の意味を理解し、取り組みたいと思っている 29.1%
3 言葉の意味を理解しているが、取り組んでいない 30.5%
4 言葉は知っているが意味を理解できない 12.2%
5 言葉も知らない 6.7%
6 分からない 5.5%

さらに「言葉の意味を理解し、DXを理解し取り組んでいる」と回答した企業の割合を企業規模別で見比べると、

  • 大企業   : 30.7%
  • 中小企業  : 12.9%
  • 小規模企業 : 6.9%

と大企業は全国平均をやや上回っていますが、中小企業と小規模企業は全国平均未満で、後者にはDXを推進するための支援や施策が必要です。

次に「言葉の意味を理解し、DXを理解し取り組んでいる」と回答した企業の割合を業界別で見比べると、

  • サービス(情報サービス含む) : 24.4%
  • 小売             : 23.0%
  • 製造             : 16.8%
  • 卸売             : 14.4%
  • 運輸・倉庫          : 12.2%
  • 建設             : 11.7%
  • 不動産            : 7.9%

といった結果を示しており、運輸・倉庫、建設、不動産は全国平均を下回っているため、これらの業界のDX化の底上げが現状の課題と言えます。

【引用元】DX推進に関する近畿企業の意識調査| 帝国データバンク[TDB]

三重県の主要データ

人口 1,751,880人(2022年1月時点)
面積 5,777 km²
自治体数 29
県内総生産 7兆8,679億円(2018年実費)
産業 農業 2019年の農業産出額は全国30位の1,106億円。そのうち、畜産が約40%、米・麦・大豆類が26%を占めており、三重ブランド認定品である松阪牛、伊賀牛、熊野地鶏などは優良な食材として国内外で高く評価されている。農業産出額の区分の中でもその他作物は全国2位、工芸農作物は全国9位。北勢・南勢地域は茶、紀南地域は柑橘類が主要な作物となっており、なばな(葉茎)、サマーフレッシュ、茶(荒茶)、うめ、セミノール、観葉植物(鉢物類)、パンジー(花壇用苗もの類)、みかん・ナツミカン、小麦などの収穫量は全国上位。農業者等による生産関連事業の年間販売金額おいては、農家レストランが全国1位、農家民宿が全国5位、観光農園が全国8位といずれの区分においても全国上位。
林業 2019年の林業産出額は全国27位の49.9億円。栽培きのこ類のひらたけ、エリンギ、なめこの生産量は全国上位。製材工場数は195工場の全国2位で木工産業が盛ん。林業の成手不足の解消、産業力向上を目的に、三重県林業研究所が運営する「みえ森林・林業アカデミー」では、森林、林業、木材産業、または、地域社会等において、さまざまな課題に自ら取り組み、それぞれの分野をけん引する人材の育成に取り組んでいる。
水産業 2017年の漁業産出額は全国8位の507億円。南勢地域を中心に、全国の約2割の漁獲量を誇る“いせえび”の漁獲量と全国の約6割を占める“ばらのり”の収穫量は全国1位。真珠養殖発祥の地でもあり、南勢地域を中心に養殖が盛んで、全国の約2割を占める真珠(養殖)の収穫量は全国3位。内水面漁業においては、“しじみ”が全国6位で“うなぎ”が全国8位。漁業者等による生産関連事業の年間販売額においては、漁家民宿が全国2位、水産物の加工が全国4位。魚類養殖業の競争力強化と働き方改革を推進するため、ライブカメラを使用した給餌装置の遠隔操作で養殖業者の経験に左右されずに高品質な養殖魚を生産する水産業のスマート化、また、真珠養殖業では、適正な養殖管理技術の見える化やICT等を活用した収益性の向上及び経営の安定化に取り組んでいる。
製造業 2020年の製造品出荷額等は全国9位の10兆7,173億円。三重県は中京工業地帯に位置するため、産業3部門のうち、第2次産業の就業者数の構成割合は全国トップクラス。そのため、県民一人当たりにおける生産年齢人口出荷額では全国2位を誇る。産業別にみると、輸送用機械器具が25.5%、電子部品・デバイス・電子回路が14.0%、化学工業が12.0%で、上位3業種で全体の50%を占める。輸送用機械器具は鈴鹿市の本田技研工業鈴鹿製作所、いなべ市のトヨタ車体、電子デバイス関連は四日市市のキオクシア、富士通の半導体工場、シャープの液晶工場、四日市市の石油化学コンビナート群の四日市コンビナートは日本高度経済成長の象徴で三重県経済を支えている。
商業 2016年の卸売・小売業の年間商品販売額は全国26位の3兆7,836億円。2014年の卸売業の年間商品販売額は1兆7,222億円に対し、小売業は1兆7,495億円でほぼ割合が等しいのが特徴。卸売業では、「建築材料,鉱物・金属材料」が4,636億円と最も多く、「飲食料品」が4,634億円、「機械器具」が4,132億円に続く。小売業では医薬品・化粧品、燃料などが含まれる「その他」が4,639億円と最も多く、「飲食料品」が4,639億円、「機械器具」が3,807億円に続く。関西圏の近接地に位置する三重県は、魅力・認知度を更に向上させる絶好のフィールドであり、リニア中央新幹線の全線開業に向け、「情報発信の強化」「観光誘客」「食の販路拡大」の3つを柱とした戦略的な営業活動で年間商品販売額の増加に取り組もうとしている。
エネルギー 2017年の県内の電力消費量は192億kWhに対し、発電量は約1.47倍の283 億 kWh。産業部門のエネルギー消費量は、全国が全エネルギー消費量の49.2%に対し、三重県は66.7%と高い。自然特性と再生可能エネルギーの利用条件に恵まれていることから、太陽光発電や風力発電、木質資源の活用をはじめ、木質バイオマス発電施設などの再生可能エネルギーの導入が進められている。将来の二次エネルギーの中心となることが期待される水素やメタンハイドレートの活用なども「三重県新エネルギービジョン」では取り組みに掲げている。
企業 上場企業 20社
事業所 84,623事業所(2019年)

農業、水産業、製造業の場合、スマート化といった大規模な設備投資を必要とするケースが多く、また個人・中小企業の単独でのDX推進は困難です。

DXの実践ノウハウ、人材育成、経営相談といった立ち上げ、実証実験や補助金といった導入を支援する地域の自治体・団体、またDX戦略・技術支援を提供している地域の企業を紹介します。

三重県/みえDXセンター

詳細情報

運営者名 三重県
プロジェクト・サービス名 みえDXセンター
活動・事業概要 三重県が考えるデジタル社会形成に必要な要素を5つのカテゴリーに区分。「みえDXアドバイザーズ」「みえDXパートナーズ」に登録された専門家や企業には、相談者からの依頼に基づき、カテゴリーごとの人材育成に関するセミナーや情報提供、専門家や企業が有する知見によるアドバイスなどを実施
支援・取り組み内容

以下「デジタル社会形成に必要な要素」に該当する相談・支援

・デジタル社会形成の前提条件:

 サスティナビリティ・ジェンダー平等・ダイバーシティ&インクルージョン・デジタルデバイド解消など

・自立と責任に基づいた自由で柔軟な働き方:

 デジタルコミュニケーション・マインド変革・リモートワーク・セキュリティリテラシーなど

・フラットでオープンな組織:

 オープンコミュニケーション・1on1・チームビルディングなど

・伝わる情報発信:

 広報・PR・デジタルメディア活用・データの見える化など

・行政における住民サービス・事務の利便性向上:

 クラウドサービス活用・行政手続きオンライン化・オープンデータ・情報セキュリティ対策など

設立・運営開始日 2021年9月1日
運営状況 運営中
窓口 デジタル社会推進局 デジタル戦略企画課 戦略企画班
公式サイト 三重県 みえDXセンター

株式会社ジット/DX・IT経営コンサルティング

詳細情報

運営者名 株式会社ジット
プロジェクト・サービス名 DX・IT経営コンサルティング
活動・事業概要 クライアントの経営状況や課題を把握しながら、IT経営化やDX推進 (デジタル・トランスフォーメーション) のビジョンを策定するところから、計画・実施までを伴走型で支援
支援・取り組み内容

○コンサルティング

・DX・IT経営コンサルティング

・ECコンサルティング

・SEOコンサルティング(検索エンジン対策)

・MEO対策(Googleマイビジネス)

・LINE公式アカウント運用

○開発・制作サービス

・kintone(キントーン) 導入・開発

・ホームページ制作

・ECサイト制作

○補助金サービス

・持続化補助金

・ものづくり補助金

・事業再構築補助金

設立・運営開始日
運営状況 運営中
窓口
公式サイト 株式会社ジット(三重)DX・IT経営コンサルティング

株式会社メイヴン/ICT事業

詳細情報

運営者名 株式会社メイヴン
プロジェクト・サービス名 ICT事業
活動・事業概要 クライアント企業のビジネスにおけるあらゆる局面において、デジタル技術、洗練されたデザイン、販売心理などを使い分け、お客様の事業領域や商習慣などの常識に捕らわれない大胆なアイデアをご提案
支援・取り組み内容 ビジネス×技術テクノロジーでDX・AI・IoT・システム開発・インフラ構築・導入などの企業のデジタルシフトを支援
設立・運営開始日 2020年1月23日
運営状況 運営中
窓口
公式サイト 株式会社メイヴン ICT事業

株式会社コムデック/DX支援

詳細情報

運営者名 株式会社コムデック
プロジェクト・サービス名 DX支援
活動・事業概要 県内企業を中心に業務システムの開発を核とした、顧客企業の業務遂行に必要なIT環境の構築から保守まで一貫した事業を展開
支援・取り組み内容

下記製品の販売、導入支援、保守

・kintone(キントーン)

・kintone対面開発

・kintone案件管理システム

・kintone×マネーフォワードクラウド請求書連携システム

・建設業 業務改善パッケージ

・建築業 業務改善パッケージ

・社労士業 業務改善パッケージ

・運送業 業務改善パッケージ

・不動産 業務改善パッケージ

・税理士 業務改善パッケージ

・人事総務 業務改善パッケージ

・社会福祉協議会(社協) 業務改善パッケージ

・製造業 業務改善パッケージ

・産廃業 業務改善パッケージ

・デザイン業 業務改善パッケージ

・介護 業務改善パッケージ

・Coopel(クーペル)

・KING OF TIME(キングオブタイム)

・マネーフォワードクラウド給与

・コムデック販売管理システム

・コムデック販売契約管理システム

・コムデック販売生産管理システム

・販売生産管理 × kintone連携システム

・スマートラケット

・コムデックCRM

・MAXHUB(マックスハブ)

・Realwear HMT-1

・Microsoft 365

・IT環境サポート

・Zoom(ズーム)

設立・運営開始日 1997年11月
運営状況 運営中
窓口
公式サイト 株式会社コムデック

公益財団法人 三重県産業支援センター/デジタルものづくり推進拠点

詳細情報

運営者名 公益財団法人 三重県産業支援センター
プロジェクト・サービス名 デジタルものづくり推進拠点
活動・事業概要 県内ものづくり企業のDXの取組段階に応じたきめ細かな支援を行いながら、持続的に企業の変革を推進していくため、県内企業のDX推進のハブとなる「デジタルものづくり推進拠点」を設置
支援・取り組み内容

当該拠点が実施する県内ものづくり企業のDX推進にご協力いただく「サポーティングパートナーズ」と連携しながら次の事業を実施

・DX読み書き(データの集め方・見方)、DXそろばん(データの使い方)を習得する「DX寺子屋」の運営

・地域において企業のDXを牽引する「DX伝道師」の認定、モデル企業の育成

・個々の企業の取組の学び合い・交流を通じ、変革に向けた気運を醸成する地域コミュニティの形成

設立・運営開始日 2021年7月
運営状況 運営中
窓口
公式サイト MIESC 公益財団法人三重県産業支援センター ものづくり企業DX推進支援事業

お問い合わせ

47都道府県47色のDXの在り方を訪ねるLocal DX Labでは、取材・情報の掲載を希望される自治体・団体・企業様からのご要望も承っております。

取材・情報掲載のご希望につきましては、以下のページの最下部の「お問合わせ」にて受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。

 

特集|「47都道府県47色のDXの在り方」を訪ねる
『Local DX Lab』

「データのじかん」がお届けする特集「Local DX Lab」は全国47都道府県のそれぞれの地域のロールモデルや越境者のお取り組みを取材・発信を行う「47都道府県47色のDXの在り方」を訪ねる継続的なプロジェクトです。

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