それはもちろん、ポップアートの巨匠とされるアンディ・ウォーホルが、これはアートだと主張したからだ。発表当時アメリカでも、それでは工場に大量にあるブリロの段ボール箱もアート作品なのか、と批判されている。日本の美術評論家はアートワールドの住人なので、これは歴史的意義があるので安いと言っていたがね。美術研究員とやらは、”目を喜ばせるだけの絵画は網膜的であると否定”までしている。アートに美しさを求めてはいけないようだ。しかし美しさの対極にあるような陳腐な箱に歴史的価値があると言い張るなら、美術館ではなく博物館に置くべきだと、我輩は主張するな。それに英語の”Museum”は、博物館・美術館・科学館の総称だ。アメリカの”The Andy Warhol Museum“は、美術館ではなく博物館としてアメリカ人は見学しているのかもしれないぞ