「2025年の崖」とは、デジタルトランスフォーメーション(DX)において企業が直面する重要な期限または節目を指します。この時点までに企業がデジタル化の基本的な転換を完了し、新たなデジタル基盤を確立していなければ、市場での競争力を失う可能性が高まると考えられています。この「崖」を乗り越えることができれば、企業はさらに成長を続けることが可能になります。
バックオフィスにも「2025年の崖」は関係があります。バックオフィスのデジタル化は、企業全体の業務効率化やコスト削減、更には顧客サービスの向上に直接的な影響を与えるため、DX(デジタルトランスフォーメーション)の進行中に特に重要な部分です。2025年までにバックオフィスのシステムやプロセスが現代のデジタル要求に対応できるよう適切に更新されていなければ、企業は大きな競争上の不利を被る可能性があります。
バックオフィスとは、企業や組織の内部運営に関わる部門のことを指します。具体的には、経理、人事、情報技術(IT)、法務など、顧客と直接接触しない業務を担当している部署です。バックオフィスの業務は、企業の日々の運営をサポートし、フロントオフィス(顧客対応や営業などを行う部門)の活動を効率的にするための重要な役割を果たしています。
バックオフィスのDXにおいては、古いシステムの更新の難しさ、異なるシステム間でのデータ統合の欠如、手作業に依存したプロセス、厳しいデータ保護規制への対応、そしてデジタルスキルを持つ人材の不足などが主な課題です。これらを解決するには、明確な戦略と投資が必要とされます。
① レガシーシステム:
古い技術やプラットフォームに依存しており、これらの更新または置換えが困難。
② データの統合性とアクセス性:
異なるシステム間でのデータの一貫性や統合が不足しており、情報へのアクセスが制限されることがある。
③ 自動化の遅れ:
手作業に依存するプロセスが多く、効率的な自動化の導入が遅れている。
④ コンプライアンスとセキュリティ:
規制の厳格化に伴い、データ保護とプライバシーの管理が課題。
⑤ スキルギャップ:
デジタルスキルを持った人材が不足しているため、技術的な変更を理解し、実行できる人材が必要。
デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する上で、業界ごとに適切な知識、ツール、人材育成が欠かせません。特にバックオフィスでは、業種や部署ごとに異なるDX施策を取り入れる必要があり、これには専門的なアプローチが求められます。管理職や経営層は、プロジェクトを成功に導くために事前の準備と適切な理論で武装することが重要です。
「DX推進集大成!!2025年の崖を乗り越え2030年までの道筋を描くバックオフィスカンファレンス」は、DX(デジタルトランスフォーメーション)の専門家が一堂に会し、「2025年の崖」を乗り越え、2030年に向けた持続可能なDX戦略を描くためのイベントです。このオンラインカンファレンスは、特にバックオフィス管理職やIT、人事総務、経営企画の担当者にとって、先進的な技術の導入や組織文化の変革に関する貴重な洞察を提供します。
バックオフィスが抱える課題に対する解決策を学び、実際の成功事例を通じて具体的な実践方法を獲得できます。このような学びの場は、DXを推進する上での強力なサポートとなり得ますので、関連部署の担当者にとっては非常に有益な機会に、ぜひともご活用ください。
二極化するDX戦略!2030年に向かう鍵!
「進んだ企業」と「足踏み企業」、変革を実感する方法
株式会社リビカル 代表取締役 業務コンサルタント
元山 文菜 氏
[プロフィール]
大学卒業後、株式会社サクラクレパスに入社。商品企画部でブランドマネージャーとして活躍。2008年、富士通株式会社に転職し、営業管理業務の事務処理代行やプロセス改善などを歴任。2017年に独立起業、(株)リビカル代表取締役。2021年医療に特化した業務コンサル会社(株)医療デザインラボ設立
[プログラム概要]
デジタル化が進んだ企業、足踏みする企業の二極化が進んでいます。「ツール導入の結果、デジタルカオス」「紙の方が早かった」など、組織が陥りがちな課題を解決する鍵を明らかにしつつ、20年の現場経験をもつ業務コンサルが、2030年に向けたDXの進化プランを提案します。変革を実感している企業が掴んだ成功のポイントと、足踏みから抜け出すための実践的アプローチについて解説します。
“データ”を捨てよ、町へ出よう
生成AI・データが大前提となる時代の〇〇ドリブン・アプローチ
データのじかん 編集長
野島 光太郎 氏
[プロフィール]
広告代理店や外資系IT企業で事業開発を経て、現在ウイングアーク1st株式会社でデータで越境者に寄り添うメディア「データのじかん」などを担当。 上智大学大学院や専門職大学で講師。著書に「今さら聞けない DX 用語辞典テラックス」。
[プログラム概要]
生成AI革命は、データ活用の重要性を高めるとともに、人間とテクノロジーのあり方を見直す契機となっています。今後よりAI・データが前提となる時代だからこそ、一度「”データ”を捨てる」ことから始める必要があります。「データのじかん」で300社以上を取材し見えてきたのは、あえて不確実性に飛び込み、飼い慣らす・寄り添う姿勢。タイトルの〇〇に何がはいるのか?それを考えることこそ、生成AI時代の鍵となるはずです。セッションでご一緒に探究できれば幸いです。
「草の根DX」の挑戦
全社的変革へのロードマップと秘訣
成功事例から学ぶ巻き込みの工夫も合わせてご紹介
株式会社エイトレッド マーケティング部 マーケティングアライアンスグループ主任
金本 奈絵 氏
[プロフィール]
大学卒業後、大学の事務局としての経験を経て、住宅系専門誌の記者に転身。その後、活動の場を Web 媒体にも広げ、オンラインメディアの運営に従事。さらに、イベント運営や商品開発、教育運営を通じて、子どもたちへの将棋の普及活動にも携わる。現在は株式会社エイトレッドのコンテンツマーケティング担当として、バックオフィス向けオウンドメディア「ワークフロー総研」の編集を行うほか、セミナーの企画・運営、ポイントページや事例の制作を行う。
[プログラム概要]
本セミナーでは、「草の根DX」をテーマに、全社的な変革を実現するためのロードマップと成功の秘訣を解説します。組織全体を巻き込むための実践的な工夫や、実際に成功を収めた事例をもとに、現場の声を活かした DX 推進のポイントを具体的に紹介します。DX 推進に課題を感じている方や、現場の巻き込みに悩む担当者にとって、有益なインサイトが得られる内容となっています。
変化に強い組織をつくる!
社員の主体性を引き出す研修戦略
自由裁判を育てるための新ビジネスラインと最新システムを解説!
中京テレビ放送株式会社 ビジネスプロデュース局 ビジネス開発グループ
工藤 祐馬 氏
[プロフィール]
神奈川県出身。1988年生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。新卒で中京テレビ放送株式会社入社。競馬やイベントのプロデューサーを経て、現在は新規事業のプロジェクトマネージャーを担当。メタバース研修案「社員クエスト」、採用広報動画「採用TV」など、エンタメ活用したHRサービスを開発。
パーソナルイノベーション株式会社 Comic Learning Company代表
仙波 敦子 氏
[プロフィール]
出版業界にて約300冊の書籍企画・編集及び海外版権売買・海外大統領招聘PJなどの事業開発に携わった後、通信制高校N高等学校設創コースの事業責任者として新規開校を牽引。その後、業界最大級の教育Webメディアの運営責任者、慶応義塾大学SFC研究所での研究開発などを経て、AI ベンチャーの経営企画部長として組織開発・IPO 準備に従事、現職。
[プログラム概要]
社員研修を効果的に行うと、ノウハウや知識の習得といったインプットだけでなく、主体的なアウトプットを収集することによる社員のコンディション把握、仕事や組織に対するエンゲージメント向上、強い組織づくりにつなげることができます。「受け身になりがち」「効果測定が難しい」「やりっぱなしで次に繋がらない」といった研修のよくある課題を解決して、研修を組織開発や職場環境の改善に繋げていく方法を伝えいたします。
モダナイゼーション×帳票デジタル化で実現するDX
ウイングアーク1st株式会社 Business Document BD事業戦略部
敦賀 武志 氏
[プロフィール]
前職までシステムエンジニアとして、基幹システム、コールセンターシステムなどの構築を担当し、2017年に入社。電子帳簿保存法対応や文書管理を支援するBD事業戦略部デジタル帳票活用デザインGに所属し、プリセールス部(帳票系)を兼務。文書情報管理士、記録情報管理士、知的財産管理技能士を取得
[プログラム概要]
多くの企業がレガシーシステムに依存し、業務効率や柔軟性の低下に悩んでいます。特に、帳票管理や電子帳簿保存法対応といった分野では、複雑化したプロセスがDX推進の妨げです。本セミナーでは、業務の効率化やデータ活用を加速するための具体的なアプローチをご紹介。帳票類出力の最適化から、法令対応の効率化まで、さまざまな課題解決に事例を交えながら、新しい業務スタイルの可能性を一緒に考えましょう。
進化するBPO
最新のAIとテクノロジーの力で「コア業務へのシフト」と「コスト削減」を両立
株式会社ベルシステム24 業務統括本部業務統括部
川崎 佑治 氏
[プロフィール]
国内大手の BPO 事業者である株式会社ベルシステム24 にて、行政や銀行、IT業といったさまざまなクライアントのカスタマーエクスペリエンスをデザイン・実装する業務に従事。2021年より同社で「人に寄り添ったDX」を推進、2023年からセールスイネーブルメント推進も担当。各種IT系イベントに多数登壇。
[プログラム概要]
コア業務への集中とコスト削減の両立。企業の永遠のテーマともいえるこの課題への解決策を探ります。レガシーから脱却し、最新のAIとテクノロジーを活用することで、いかにしてコストを削減しつつ成果を上げるのか。さらには新サービスをどのようにリリースするのか、経営BPOパートナーとして多くのお客様を支援してきたデジタル推進担当が解説します。
経営基盤の進化
ERPが支えるデータドリブン経営の最前線
株式会社システムインテグレータ 執行役員
小泉 智之 氏
[プロフィール]
基幹業務システムやERP導入のスペシャリスト。大規模システム導入プロジェクトの提案・開発・導入をプロジェクトマネージャーとして推進。現在は執行役員エンタープライズ開発本部長兼 SAPソリューション部長として、当社開発部門全体を統括し、GRANDIT および SAP事業を推進。
[プログラム概要]
多くの企業が「データドリブン経営」の実現を目指していますが、その実行には適切なデータ統合基盤が不可欠です。本セッションでは、データドリブン経営の基盤となる「ERP」の本質的な価値を再考し、経営判断のスピードと精度を高める戦略システム構築の具体的なステップを提示します。また、昨今話題のAIエージェントがデータ経営にもたらす展望にも触れ、今後の戦略における「データ×ERP」の可能性を探ります。
経営管理基盤の最適解
データドリブン経営実現における経営DX
株式会社アバント マーケティング&パートナーアライアンス統括部 統括部長
泉 澤渉 氏
[プロフィール]
三菱電機での研究開発、EMC(現 DELL EMC)および日本オラクルにおけるデータウェアハウス・EPM/BI事業を経て、2011年ディーバ(現アバント)へ参画。経営管理システム (CPM) 事業の立ち上げに従事し累積100社に上る経営管理システムの事例・実績をリード。2022年より現職。
[プログラム概要]
データ統合プラットフォームを構築する企業が増えていますが、それらの”データ”が「ビジネス課題の改善」や「経営の意思決定」へ有効活用できておらず、”情報” として使い物にならないという課題をよく耳にします。特にこの傾向は、経営情報の活用において顕著であり、データドリブン経営の実現の足枷になっています。本セッションでは、最適な経営基盤のあり方やデータ活用方法(経営ダッシュボード)について紹介します。
労働人口減少時代の解決策:AI 技術の進化と未来の働き方
AI契約書レビューで実現する法務業務の変革
株式会社LegalOnTechnologies セールスゼネラルマネージャー
奥川 一樹 氏
[プロフィール]
一橋大学卒業後、日本最大の見本市主催会社に入社。IT展示会の営業マーケティング責任者を務める。2018年に世界最大手の屋外広告会社に転職、大手広告主のアカウントエグゼクティブを担当。2021年にLegalOnへ営業として入社、2023年にセールスイネーブルメントの立上げ、6月からリーダーに就任。
[プログラム概要]
企業経済人材不足の現状と未来展望 日経(2023年12月23日):536社に聞く→回答277社→不足しているとの回答→219社 (79.1%) 「英語などの外国語契約のリーガルチェック要員が不足」「担当業務の難易度が上がっている」との回答もみられた。2035年にはどうなってしまうのか?
※2035年問題とは。団塊世代85歳。日本の3割が高齢者。労働者不足。
・法務業務の効率化により生まれる働き方の変化(雇用する側・される側、両方変化する)
・契約書レビュー業務におけるAIの具体的な効果
・デモ
次世代DX人事戦略!人事業務の生成AI活用
人事業務の変革のヒントを解説
株式会社エクサウイザーズ 執行役員人事責任者
半田 頼敬 氏
[プロフィール]
慶応義塾大学卒業後、2010年ベネッセコーポレーションに入社。マーケティングを担当後、2015 年リクルートホールディングスに転職。リクルートの中途採用やIndeed, Inc.の国内外のTech 系人材の新卒・中途採用プロジェクトに従事。2018年にエクサウィザーズに一人目専任人事として参画し、組織拡大をリード。2021年のIPOを経て、2022年 4月より執行役員に就任。現在は大企業のDX戦略を目的としたTech組織のコンサルティングも担当している。Linkedinが選出する”日本で最も勢いのあるスタートアップランキング”、TOP STARTUPS2019・2020で2年連続 1位、2019年にはLinkedin Japanが選出する人事でMVP を受賞。自身でも生成AIを積極的に活用し、そこから得た知見やノウハウを、講演やメディア等を通じて発信している。
[プログラム概要]
生成AI の導入が進み、社内活用を推進するためにスキルの取得・向上に取り組む企業が増えております。しかし「自社にあった生成AIの活用方法がわからない」と感じている方もいらっしゃいます。 本セミナーでは、AI開発やDX支援を年間350件支援するエクサウィザーズが、人事プロセスでの生成AI活用例をご紹介します。採用、育成、評価における生成AI活用の最新事例から、DXアセスメントデータを活用した戦略的人材育成まで解説。次世代DX人事戦略のヒントをお届けします。
2025年に突入し、2018年にDXレポートで警鐘が鳴らされてから早7年が経ちました。この期間に、各企業はDX推進に向けて多様なアプローチを試みてきたことでしょう。
一部の企業はデジタル化を成功させ、次の成長段階へと進む一方で、他の企業は依然として「崖の先端」で停滞し、デジタルトランスフォーメーションを実現できずにいます。
このような状況を背景に、2025年の現在をじっくりと振り返り、2030年へ向けた成長戦略を描くために、DXの専門家たちを招集し、それぞれの企業状況に合わせた具体的なアクションプランを模索し、持続可能なDX推進に向けた手法を共有するカンファレンスを開催します。
イベント名 | DX推進集大成!! 2025年の崖を乗り越え2030年までの道筋を描く バックオフィスカンファレンス |
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開催日時 | 2025年2月27日(木) 9:55~15:05 |
開催形式 | オンラインLive配信 |
参加費 | 無料 |
定員 | 500名様 |
対象者 | バックオフィス(DX推進、情シス、人事総務、経営企画など)の管理者や担当者、 経営層 ・デジタル化の域を超えたDX推進がしたい方 ・レガシーからの脱却したい方 ・DX推進に必要な組織文化を根付かせたい方 ・競争力を高めるためのデータ活用がしたい方 ・AIや最先端のテクノロジーの活用がしりたい方 |
主催 | ワークフロー総研 |
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