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ちょびっとラビット耳よりラピッドニュース #029:お金の価値は額面通りではない!?「DIE WITH ZERO」に書かれた人生の楽しさを最大化する方法!

         

まいどどうも、みなさん、こんにちは。

わたくし世界が誇るハイスペックウサギであり、かのメソポ田宮商事の日本支社長、ウサギ社長であります。ついにトランプ政権の移民対策や関税の話やDeepSeekショックで早速国際社会はざわついていますが、翻って日本ではテレビ局周辺の炎上案件の話で持ちきりだったりするので、なんだかなぁとその危機感の緩さのようなものに不安を覚えてしまうまるでウサギのように臆病な一面を持ったわたくしであったりしますが、冬真っ只中の今週も冬眠願望などに負けずにウサギ並みに耳盛りな情報をお届け致しますので最後までお付き合いくださいませ。

一月も終わりにさしかかっている、ということは今年になってすでに1ヶ月が経過しようとしているわけでして、これを12回繰り返すだけで一年が過ぎ去ってしまう、というまことにもって恐ろしいシステムで人間界は動いているわけです。そんな忙しない生活の中で、読みたいと思っていた本だったり、見たいと思っている映画だったりをついついうっかり見過ごしてしまうこともよくあるかと思います。しかし、人生というものは永遠に続くわけでありません。そのことを激しくリマインドしてくれるビル・パーキンス氏の著書「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」を今週は取り上げてみたいと思います。

この本の存在は色んな方にオススメされて知ってはいたのですが、なかなか実際に読むところまで辿り着けずにいました。しかし、一度ページを開き始めると、ウサギの目から鱗とはこのことか!、というくらい開眼させられるような話のオンパレードでありまして、人生におけるお金と時間との付き合い方について新たな視点を繁殖期のウサギのように数多く得ることができたので、ぜひとも多くの方に読んでいただきたい一冊です。

当たり前のことですが、多くの人は、ある程度の財産を残して亡くなります。そして、残念なことに自分がいなくなってしまった後に残りの財産を使って楽しむことはできません。この場合、通常は亡くなった方の配偶者や子供などがこの財産を相続することになるわけです。このDIE WITH ZEROという本は、そのタイトルが示す通り、ゼロで死ぬ、つまり、財産を使い切ってから死を迎えよう、というのがメインメッセージとなっているのですが、ただ単に財産を使い切らないともったいない、という話ではありません

「アリとキリギリス」というイソップ寓話のことはほとんどの方が知っているかと思います。アリは夏の間、必死になって働き、キリギリスはバイオリンを弾くなどして夏の間のんびりと遊んで暮らした結果、長くて寒い冬がやってきて、夏の間に必死に働いていたアリたちは生き残ることができ、夏の間遊んでいたキリギリスは冬を越えることができずに死んでしまう、というのが大まかなあらすじです。つまり、働くもののみが生き残ることができる、というような教訓をこの話は含んでいるわけです。しかし、遊んで暮らしていたキリギリスは短い生涯を少なくとも楽しんで過ごしたわけです。アリたちは生き延びることはできたかも知れませんが、では、アリたちはいつその生涯を楽しむことができるのでしょうか?生きるために労働やお金は必要ですが、それ以上のものをわたくしたちはそれぞれの人生に求めています。ただ生きるのではなくて豊かに楽しく生きるためにはどうすれば良いのか?そのために必要なヒントがこの本には数多く書かれています。

たとえば、85歳で亡くなったAさんがいたとして、その人が25歳の時にもうけていた子供Bさんはその時60歳になっています。Aさんが仮に3000万円の資産を残し、子供であるBさんがこの金額を相続したとします。たしかに3000万円というお金は60歳であるBさんにとってもそれなりにまとまった金額である、ということは間違いありません。しかし、仮にBさんがこの半額に当たる1500万円を20年前、つまりBさんが40歳の時に受け取っていたらどうでしょうか?60歳になったBさんにとっての3000万円と40歳になったばかりのBさんにとっての1500万円はどちらが価値が高いでしょうか?

もちろん、使い方によるわけなので、この問いに確固たる正解があるわけではないですが、40歳になったばかりのBさんにとって1500万円はかなりまとまった資金になります。これを使って新しいビジネスを立ち上げたり、世界旅行に出掛けて見聞を広めたり、家を購入する頭金にしたり、1500万円以下の物件であれば現金で一括購入することも可能です。その1500万円を使って新しいビジネスを立ち上げていれば、Bさんが60歳になる頃には3000万円以上のお金を手に入れている可能性も十分に考えられます。世界旅行に行くために使う場合でも、60歳で行く場合よりも40歳で行く場合の方が体力的にも余裕があり、旅を十分に楽しむことができるはずです。それだけでなく、世界旅行を通じて手に入れた知識や知見、得たヒントや人脈などをその後の人生に役立てることができるかも知れません。1500万円で物件を購入し、それ以降の家賃の支払いから解放されることで心配事が減り、その後の人生の質が大幅に向上するかも知れません。これは、自分が死んでから財産を子供に渡すよりも、生きているうちに子供に財産を譲る方が有効活用できる可能性は飛躍的に上がる、ということを示しています。

つまり、お金の本当の価値、というのはその金額が示す通りではなく、そのお金を使う人にとってどのような価値のある体験をもたらしてくれるか、という部分にあります。自分の経験談で恐縮ですが、わたくしも大学卒業後に、格安航空券を購入し、ユースホステルなどの安宿を泊まり歩きながら、電車やバスなどを乗り継いで、アメリカ各地やヨーロッパ各国やアジア諸国を巡るバックパックの旅をしたことがありました。当時わたくしは23歳、あるいは24歳くらいでした。異国の地の街並みや風景、食文化や風習などから受けた刺激ももちろん価値の高いものでしたが、その旅の道中で出会った同い年くらいの旅行者の何人かと素敵な友人関係を築くことができ、今となってはむしろそっちの方がより価値の高い人生の財産だと思っている部分があるわけです。近年、すっかり大人のウサギになってしまったわたくしが仮に同じような安宿に泊まる体験をしたところで、多くの旅行者は当時のわたくしがそうであったように25歳前後であるわけです。20年以上も歳の離れた若者と意気投合し、生涯続く友人関係を持つとはとても考えにくく、実際なかなかそうはならないものであります。つまり、そのタイミングでしか経験できないことが人生には数多くあるわけでして、その当時の100万円あるいは50万円の体験は今1000万円あるいは2000万円支払っても決してできない体験だったように感じております。これはつまり、この時の経験がビットコイン並みに価値が増している、とも考えられるわけです。

この本に書かれている内容とかなりシンクロしていたのでついうっかり、自分のエピソードまで交えて話してしまいましたが、20代の人はもちろん、30代、40代、50代、60代の方にも、いや、なんなら生きてる人みんなにぜひ読んでいただきたい一冊でしたので、あまりの感動のあまり、勢い余ってこちらでも紹介させていただきました。他にも、この本では「人生最後の日を意識する」ことの大切さ年齢にあわせて「金・健康・時間」を最適化する方法やりたいことの「賞味期限」を意識する必要性、などについて書かれており、目から鱗が落ちすぎて、本を読む前と読んだ後ではわたくしはもう違う種類のウサギになっていたのではないかと心配になったほどでした。こんな姿をダーウィンに見られたら新しい進化論が生まれてしまっていたかも知れません。この本の内容は下記のnoteの記事により詳しく書かれていたので、そちらもぜひ合わせて読んでみてください。本当は要約ではなく、本をまるっと読んでもらいたい気持ちでいっぱいです。あと、田端信太郎さんのYouTube動画の熱量もなかなか共感できるものだったのでそちらも合わせてどうぞ!

おすすめの一冊『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』

 

そんなわけで、今週は、お金と人生の時間、経験の価値について新たな視点や気づきを与えてくれる名書「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」をピックアップしてみました。それでは、また来週お会いしましょう。ちょびっとラビットのまとめ読みはこちらからどうぞ!それでは、アデュー、エブリワン。

(ウサギ社長)

 

参照元

・DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール | ビル・パーキンス (著), 児島 修 (翻訳) ・死ぬときに「貯金ゼロ」をあえて目指す人が日本で増加しているワケ | DIAMOND online ・DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール | 本の要約サービス flier(フライヤー)

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