第3パートの登壇者はタレンタ株式会社のセールス&マーケティングマネジャー鈴木善幸氏。日本の人材採用の変化に対応するために何が必要なのか、そのために具体的にHireVueはどう使えるのかが語られました。
経団連ルールの廃止、新卒一括採用の見直し、就活マナーの変化など日本の人材採用は通年化、多様化の方向へ突き進んでいます。変化に対応するために必要だと鈴木氏が挙げるのが以下の5ポイント。
続けてそれぞれの課題に対するHireVueの活用方法が語られました。例えば、インターンシップでは録画面接により距離にかかわらず地方大生、海外大生を選考可能。その際のデータを本選考に生かすことでより採用の質を高められます。また、GD(グループディスカッション)や初期の対面面接を録画面接に置き換えることで工数削減と採用データの取得・管理の容易化が可能になるとのこと。統一された視点で候補者を評価する構造化面接を実現し、事実を問うファクト質問を増やすことで選考のレベルも高められると鈴木氏は主張します。
鈴木氏の言う通り、面接データを映像として残すことで、採用・育成の質は大きく変わってくるでしょう。録画面接は距離的な課題や工数削減に役立つだけでなく、「採用データの資源化」にも大きく役立つということは覚えておきたいポイントです。
HRテクノロジーを導入したいが活用できるようなデータがないのであきらめている……。現実的にはそんな企業も多いのではないでしょうか? そこで役立つツールとして民岡氏はBIツールMotionBoardを掲げます。
MotionBoardはグラフや表など自由な形式によるデータの見える化ツール。勤怠データや営業成績、部門ごとのエンゲージメントなどあらゆる情報をドラッグ&ドロップで一画面にまとめられます。「人事部門と他部門のデータをかけ合わせて比較することで新たな発見があるはず」と民岡氏。
例えば、業務別にかけられている工数と営業成績を一画面で比較すれば、トップセールスマンはどのような時間の使い方をしているのか、その反対に成績の落ち込んでいる営業マンは何が足りないのかがわかるかもしれません。
国産でサポート体制も充実しているウイングアーク1stのMotionBoardなら、明日からでもデータ活用を始められると民岡氏は主張します。「Excelデータしかない」という場合であってもドラッグ&ドロップ操作だけで画面を作れるのであれば、確かに多くの人事担当者が対応できそうです。ウイングアーク1st主催のデータリンピックに参加すれば無料で試用できるので、まずはそちらで試してみるのも一つの手だといえるでしょう。
前職からタレンタさんとお付き合いがあって同様のセミナーを行っていたからです。どんな製品ともコラボレーションできるMotionBoardの担当者となった今、これまで以上に自由に人事の方に役立つ知見をお伝えしたいという考えもありました。
製品についての話もありましたが、それだけに限らず明日から役に立つ話ができたと自負しています。HRテクノロジーやAIと聞くと「すぐにはできないのでは?」と身構えてしまう方も多いと思うのですが、やろうと思えば誰でもできる領域はあります。「今日の話を聞いて「明日からさっそくまず一歩を踏み出そう」と考えてもらえたならうれしいですね。
個人的にはHireVueで記録した映像やアセスメントのスコアなどのデータを入社後の生産性や定着率などほかのデータとかけ合わせて分析する際に、MotionBoardは有意義なツールだと考えています。正式な答えはHireVueの日本総代理店であるタレンタ社のみなさんの中にあると思いますが、HireVueを使って取得したデータを採用後も活かし続けるのであれば、MotionBoardはよりそのポテンシャルを発揮できるのではないでしょうか。
(宮田文机)
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