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M-1グランプリ2020年大会をデータで観察。今年の特徴は「最低点が最高点」?

         

倍率が上がり、大会のレベルは年々高く、差がつかない状態に

つづいて各大会における得点の接近度を見ていきます。

ここでの接近度は、分散(得点のばらつき具合)の逆数をとることで求めます。

出典:M-1グランプリ2020年大会

その結果、時間経過を追うごとに、接近度は上昇する傾向があり、年々接戦になってきている様子が伺えます。

この背景には、応募組数の増加に伴う倍率の上昇が挙げられると考えられます。過去最多となった2020年大会では10組の枠に5,081組が応募、倍率は実に508倍になっています。これは、初回開催の160倍から実に3倍以上に伸びているということになります。

開催年度

応募組数

決勝組数

倍率

2001年

1,603

10

160.3

2002年

1,756

9

195.1

2003年

1,906

9

211.8

2004年

2,617

9

290.8

2005年

3,378

9

375.3

2006年

3,922

9

435.8

2007年

4,239

9

471.0

2008年

4,489

9

498.8

2009年

4,629

9

514.3

2010年

4,835

9

537.2

2015年

3,472

9

385.8

2016年

3,503

9

389.2

2017年

4,094

10

409.4

2018年

4640

10

464.0

2019年

5040

10

504.0

2020年

5081

10

508.1

出典:M-1グランプリ2020年大会

年々レベルが上がる中、みんなで「決選」に望む日が来るのかも?

その注目度から年々存在感を増すM-1グランプリ。今後も出場者たちの技術はさらに高まっていくことが予測されます。漫才師たちの技術がどんどん向上する一方で、つけられる点数が頭打ちになっており、今後、さらなる磨かれた才能があらわれたとき、どのように対応していくのか、が期待されます。

このままいくと、みんな100点で10組で決選投票!なんて年が生まれる可能性も、と考えると楽しくなりますよね。

みなさんもぜひ、漫才とともにデータを楽しんでみてください!

【参考引用サイト】
・ M-1グランプリ公式動画サイト「M1M」上沼恵美子、M1審査員“最後”発言「そのつもり」【上沼恵美子vsマヂカルラブリーVTR】「よう決勝残ったな」巻き舌で切り捨て…M-1史に残る場面:中日スポーツ・東京中日スポーツ「M-1」5位のニューヨーク、“因縁”の松本人志に感謝「褒めて頂いた。救いでした」(ENCOUNT)上沼恵美子、M1は「目玉いなかった…番狂わせに」 - お笑い

(大藤ヨシヲ)

 
昨年と比較し強い印象のあるデータがないように見える今年、実は「最低点が最高点だった」

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