「IoT(Internet of Things)」という言葉を最近よく見かけるようになりました。日本では「モノのインターネット」などと言われることからも分かる通り、生活範囲にある身近なモノがインターネットにつながるシステムを指します。
パソコンがインターネットの端末として認知されるようになってから随分経ちますが、現在ではこれに加えて、エアコンや電子レンジといった生活用品でさえネットワークに接続できるようになっています。
IoTの概念として、人間が操作してインターネットにつなぐだけではなく、“モノ”自らがインターネットに接続できる機能を持っていることも特徴です。人間が介在しなくても、モノ同士で情報を伝達し合ってプロセスを実行する「M2M(Machine to Machine)」という考え方です。たとえば、自動販売機の中にある製品が不足した際に在庫を持っているサーバへ自動連絡し、補充を促すようなことも可能になっています。
また、近年話題となっているIoTを使った技術として、自動車の自動運転システムが挙げられます。これはセンサー技術や制御システムに加えて、スマートフォンなどのスマートデバイス経由で地図データやナビゲーション機能を取得する技術が使われています。ほかにも町中を走るバスなどにも採用されており、渋滞データから停留所到着の時間を予測し、それを表示するサービスまで現実のものとなっているのです。
こうした例から分かることは、これまでデジタルという概念がなかった分野に対しても、IoTなら入り込む余地があるということです。テクノロジーが現在より進歩すれば、さらに爆発的に導入されていく可能性が高いといえるでしょう。
IoTが進化を続けると、企業が得られる情報は加速度的に増加していくことが予想されます。こうした膨大なデータを蓄積できれば、企業にとってかなり大きな財産となるでしょう。現在「ビッグデータ」として想定されている情報量を大きく上回ることも考えられるため、これを活かす方法も同時に求められています。
膨大な量のデータを分析するには、さらにパフォーマンスの高いシステムが必要になることはもちろん、人間の思考や指示、設定などが追いつけない可能性も考慮し、AIと組み合わせる施策も始まっています。「AIアナリティクス」などと言われている技術は、AIを用いたビッグデータ活用をいかに効率化するか、価値あるものにするかを考える上で、大切なソリューションとなるはずです。
今後、あらゆる企業がIoT、さらにはビッグデータ活用を加速させていくはずです。今まで以上に柔軟で、効率的なITソリューションが求められるでしょう。
(企画・構成・デザイン:野島光太郎)
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