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日本の夏はいつも暑いものですが、今年はとくに過酷でした。とくに東日本では平年比+1.7℃を記録して観測史上「もっとも暑い夏」になったほど。
そんな中、2年後にオリンピックを控えた東京を中心に屋外の陸上競技で選手の健康を守るためにサマータイムを導入するべきでは? という議論が巻き起こりました。
結果的には導入に至らなかったわけですが、全域でサマータイムを実施しているEUでも廃止の議論が始まっています。いったい何故でしょうか?
サマータイムの歴史について調べてみると、第一次世界大戦にまでさかのぼります。
当時のドイツとイギリスで資源節約のために約半年間だけ実施されたのが始まりのようです。その後、アメリカでも第二次世界大戦をきっかけに定着し、今に至ります。
資源を大量に消費する戦争をするにあたって、国内の電力需要を減らすことが最初の目的だったわけですが、結果として節電効果があり戦後も続いているというのが実情のようです。
しかし、ユンケル欧州委員長がサマータイム廃止の法案提出に至った大きな理由のひとつが「効果なし」という意見でした。
この法案提出にあたって欧州委員会が加盟国とその住人に意見を求めたところ、廃止を支持した回答者のうち20%が「省エネルギー効果の乏しさ」を理由としたそう。戦時中はたしかに効果があったからこそ続いてきたサマータイムが、今になって「効果なし」と判断されたのは一体何故でしょうか?
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