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Spotifyの急成長を支えたデータ活用フレームワークDIBBとは? 自律するチーム「スクワッド」がユニコーン企業を生む!

         

 

 

データを起点としたフレームワーク「DIVA」とは? DIBBとの違いは?

大企業がその規模の大きさゆえに変化できず、市場のルールを変えてしまうような破壊的イノベーションによって打倒されてしまう「イノベーションのジレンマ」の構造は、1997年、Clayton M. Christensen氏に提唱されて以来良く知られています。

広義のユニコーン企業は、イノベーションのジレンマに打ち勝つための仕組み・文化を構築し、実践し続けている企業と言い換えられるでしょう。GAFAM、Spotify、Netflixなど世界的なテック企業に共通するデータドリブンな経営戦略を取り入れるためのひな形としてDIBBは活用できます。

また、DIBBはスポティファイにおいて全社的なミッションの設定に用いられていますが、個人やチーム単位でも生かしやすいと考えられます。データを起点としたフレームワークには「DIVA」も該当します。

Data:「データ」を収集・生成する
Information:データを分析し「情報」化する
Value:情報を利用して顧客に働きかけ、「価値」を生む
Achievement:価値を売り上げなど目標の「達成」につなげる

DIBBとDIVAの最大の違いは、DIBBはデータを最終的に賭けという「行動」につなげることを意図しているのに対し、DIVAは売上やエンゲージメントの向上といった「結果」を想定していることでしょう。

行動指針としてDIBBを策定したうえで、DIVAでより具体的なゴールを設定するといった使い方も効果を発揮するかもしれません。

終わりに

スウェーデン発の巨大テック企業、スポティファイで用いられているテクニックについて詳しくご紹介しました。筆者もSpotifyのヘビーユーザーですが、昨今ではポッドキャストコンテンツがグッと増加し、ボタンの配置なども定期的に見直されていることが分かります。

Spotifyの仕組みづくりに興味を持った方は、記事中で紹介した『ユニコーン企業のひみつ ―Spotifyで学んだソフトウェアづくりと働き方』(オライリージャパン、2021)もぜひ参照してみることをおすすめします!

【参考資料】
・Jonathan Rasmusson (著), 島田 浩二 (翻訳), 角谷 信太郎 (翻訳)『ユニコーン企業のひみつ ―Spotifyで学んだソフトウェアづくりと働き方』オライリージャパン、2021
・Ben Linders(著),吉田 英人(翻訳)『Spotifyは失敗が得意でありたい』┃InfoQ
・スベン・カールソン ヨーナス・レイヨンフーフブッド 池上明子「Spotifyが企業評価額3兆円のユニコーンへと成長できた2つの理由」┃DIAMOND online
・Henrik Kniberg「Spotify Rhythm – how we get aligned (slides from my talk at Agile Sverige)」┃crisp.
・世界の音楽市場、2020年は7.4%増の売上216億ドルに到達。成長続く理由と世界が注目するアジア市場。IFPIレポートを解説┃MUSIC ALLY
・鈴木良介『企業のデータ活用を促すフレームワーク─「データ→情報→価値→売上・効用」の流れをつくる』┃NRI

宮田文机

 
DIBBはカンパニーベットの一部! Spotifyの最小単位「スクワッド」とは?

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