「ミャクぺ!」は三井住友銀行が提供する独自電子マネーだ。具体的には、スマホを使ったプリペイド式の電子マネーに似ている。万博会場外では「Visaタッチ決済」に対応した店舗や交通機関、「iD」に対応した店舗などで使用できる。つまり、「ミャクぺ!」は万博開始前から一般の店舗でも使えるというわけだ。
ただし、一般的な電子マネーと異なる点は、有効期間が明確に定められている点だ。「ご利用上の注意事項」によると以下のように記載されている。
ミャクぺ!の有効期限は2026年1月13日(火)です。有効期限を過ぎると、ミャクぺ!残高が残っていてもご利用、払い戻しともにできません |
したがって、「ミャクぺ!」は期限付きの電子マネーであることを忘れないようにすることが重要といえる。
「ミャクぺ!」は「EXPO2025 デジタルウォレット」の一機能として提供されている。そのため、「ミャクぺ!」を使用するには、アプリ「EXPO2025 デジタルウォレット」をスマホにインストールする必要がある。
インストール後、チャージに進む。チャージは銀行口座またはクレジットカードで行えるが、一部のクレジットカードではチャージする度に手数料がかかる。
口座登録が可能な銀行には都市銀行や地方銀行が含まれているが、ネット銀行からの登録はできない。また、オートチャージ機能はない。筆者はさっそく、1000円をチャージした。
支払方法は、Visaのタッチ決済、iD決済(Apple Payのみ対応)、QRコード決済、顔認証決済、VisaのEC決済がある。このうち、筆者はスマホを利用したVisaのタッチ決済を選択したので、Google Payへの登録を済ませた。
実際にVisaのタッチ決済が使える店舗にて「ミャクぺ!」を使い、無事に支払いを済ませた。スマホをカードリーダーにタッチする感じだ。
ところで、2024年3月下旬にグーグルは「Google ウオレット」の本人確認認証を厳格化した。そのため、交通機関の支払いを別にして、10000円以下の決済の場合でも本人確認認証が必要になった。つまり、ロック状態では決済できないのだ。実際、筆者はロックの状態で決済を試みたがエラーが出た。
「ミャクぺ!」には独自のプログラム「ミャクミャクリワードプログラム」があり、利用や万博への参加によってステータスを獲得できる。それぞれのステータスに応じて、特典を受け取ることができる仕組みだ。
ステータスアップの条件は以下の通り:
● BRONZE:「ミャクぺ!」に1000円チャージ
● SILVER:「ミャクぺ!」累計1万円チャージ
● GOLD:「ミャクぺ!」累計4万5000円チャージ
先述したように、筆者が1000円をチャージしたことで、ステータスは「BRONZE」になった。ベネフィットは、アプリ内の「集めるミャクーン!」などで得られる。
このように、アプリやキャッシュレス決済の面でも、大阪・関西万博に向けて準備が進められている。「ミャクぺ!」を利用することで、万博を先取りして体験するのも良いだろう。
鮮度の高い情報をお届けします!「データ・情報は生もの」がコンセプトのデータのじかん新企画「DX Namamono information」!ググって分かる、AIが集める情報だけでは絶対に分からないデジタル活用・DXに関する情報を、あなたに向けて全国の「体験者」の方々がご案内します!一次情報とニュースを合わせて読むと、自分事化や理解度アップも間違いなし!
詳細はこちらメルマガ登録をしていただくと、記事やイベントなどの最新情報をお届けいたします。
30秒で理解!インフォグラフィックや動画で解説!フォローして『1日1記事』インプットしよう!