私が出くわした警備ロボットはセコムの「cocobo(ココボ)」であった。「cocobo」はAI・5Gなどを活用したセキュリティロボットだ。
まず、定められたコースを走行する。走行の際はルート上の障害物や人を自動で避ける。巡回しながら、ロボットに搭載するカメラでとらえた映像をAI解析。もし、ルート上に転倒者や障害物を検知した場合は防災センターに通報する仕組みだ。また、アームを「cocobo」に装着すると、ゴミ箱の点検なども行ってくれる。
「cocobo」には標準タイプの他に、公道も走行可能な公道走行タイプも存在する。すでに、商業施設などで働いており、2022年6月からは成田空港にも導入。同年には2022年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞している。
写真:筆者撮影
私は4月13日初日に万博会場入りした。「cocobo」は大屋根リング下の道で出くわした。「巡回警備中です」と言いながら、大混雑の中、ゆっくりと進んでいた。また、英語・中国語・韓国語でも「巡回警備中です」と言い、マルチリンガルな警備ロボットである。
まだ、見慣れていないせいか、「cocobo」をマスコットを愛でるような感じで見つめる方が多かった。「かわいい」と言う子ども、もいた。私が見かけた際は特にトラブルもなく、ゆっくりと進んでいるだけであった。マスコットのように可愛がられるということは、それだけ周りが、平和な環境だということだ。また、「cocobo」に触れようとする方は見かけなかった。大屋根リング付近以外のところでは、警備ロボットは見かけなかった。
「cocobo」は深夜も会場内で、警備活動に従事している。このように、警備ロボットは人間の負担軽減に役立っているのだ。大屋根リング付近以外のところでは、警備ロボットは見かけなかった。
なお、万博期間中、JR西日本の駅では、警備ロボット「SQ-2(エスキューツー)」が働いている。鉄道駅での警備ロボットの導入は今回が初だという。「SQ-2」も見かけたら、レポートしたいと思う。
著者・写真撮影:新田浩之
2016年より個人事業主としてライター活動に従事。主に関西の鉄道、中東欧・ロシアについて執筆活動を行う。著書に『関西の私鉄格差』(河出書房新社)がある。
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