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みなさん、おはようございます。
何かちょっと気になってうっかり「ベトナム旅行」とか検索してみたら、その後ずっとベトナム旅行関連の広告ばっかりが表示されるようになってしまって、でも別にベトナム旅行に行きたかったわけじゃないんだよなーってことありますよね。
そういう時って、ちょっと情報与えると「これだから機械はわかってないなー」って思えるので、AIの限界を察することができる最近では数少ない瞬間って感じで、ちょっとした優越感を味わって楽しんでたりするんですけど、今後はその何となくの『ベトナム旅行』からその奥底にある心情をAIが感知するようになってくるかもしれませんね。
例えば『ベトナム旅行』って検索したけど、この人が本当に調べたかったのはベトナムに行くことじゃなくて、「都内にあるおいしい自家製パンのバインミーのお店で、且つセットでベトナムコーヒーが付いてくるお得なランチメニューがあって、更には日曜日の午後2時過ぎでも営業しているところだ」ってバレてしまうようになるんじゃないのかなぁって実はちょっと優越感を感じながらも戦々恐々としてる今日この頃だったりします。
で、デジノグラフィって、なんかポルノグラフィティに影響を受けて似た名前を付けてしまった高校生バンドみたいな言葉ですけど、どんなバックグラウンドの人がどんな時に何を目的として言葉を発信しているのか、っていう文脈ありきでの分析ってかなり立体的というか、人のリアルなところまで汲み取られちゃいそうですよね。いや、正直ちょっと怖いです。ここまで来ると、親切を通り越して図々しい感じじゃないですか(笑)。
でも、ちょっと真面目な話、知り合いにはちょっと相談できない類の話だと、とりあえず検索してみようかなって思うのがいわゆるヒューマンネイチャーだと思うので、人間同士のやり取りよりもAIというワンクッションを介した人間同士のやり取りっていうのが今後増えていくのが現実なんじゃないのかなぁって思ったりします。でもって、もしかしたらこの文章だって僕が話しているようでいて、僕の分身的なAIが代筆してるかも知れないですし、もはや何がリアルで何がバーチャルでバーチャルのどこまでが現実と呼べるのかってワケワカメですよね。まぁ、でも、AIにはまだまだこの文脈でワケワカメとか言う高等な…いや、あるいは下世話な方法は使いこなせないだろうから、そういう点ではまだ人間の存在価値ってあるのかなぁって思うんですよね。
まぁ、でもよく考えたら僕はマンガのキャラで、そもそも人間ではないですし、人間界のこととか現実の問題とかよくわかってないのに勝手なことばかり言ってしまってすみませんでした。あ、ほんとに悪いとかは思ってないです(笑)。でも、まぁ、AIがサラッとワケワカメですよねって適切なタイミングでしかるべきオーディエンスに向かって発言するようになっちゃったら僕なんてちょっと存在意義が危ぶまれるんじゃないかなって思うと心配で、夜しか眠れません。
ま、そんなわけでまた再来週お会いしましょう!さよなら!
(時田大夢)
筆者もライターを務める年間約400万人に読まれる「データのじかん」のタイムくんが書籍化されるとのことで、一足先に読ませてもらいました。そこで今回、DXを推進する立場であった筆者自身の観点で、DXを推進する方、DXを学びたい方向けに書評をお送りします!続きを読む
作者:トツカケイスケ
埼玉県生まれ/東京都在住
明治大学理工学部卒業、デザイン制作会社にてグラフィックデザイナー・イラストレーターとして勤務し、2004年に独立。
「タイムくん」の漫画は、そんな作者のITへの予備知識やデザイナーとしての情報整理、イラストレーターとしてのスキルとシュールな性格が掛け算されて生まれています。
普段は本作とは違う3つの作風(コミカル・キュート・クール)を持ち、子供をモチーフにしたシニカルな作品で海外の展示にも多数出展。
https://www.totsunet.com/
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