モノのインターネット(IoT)の新しいビジネスを考えてみると?
前回は、モノのインターネット(IoT)の身近なケースとしてバスや地下鉄の活用事例を紹介しました。そこで、今回はこれをもう少し掘り下げて考えてみたいと思います。
Uber(ウーバー)という配車サービスを知っていますか?
一言で言うと、スマホで今いるところに移動用の車を呼べるサービスのことです。
・スマホのアプリからタクシーが呼べます。
・スマホのGPS(位置情報)からその場所にタクシーがやって来ます。もちろん、時間と場所指定で予約もできます。
・スマホに登録したクレジットカードで支払うので、その場で現金を支払いません。
・ドライバー、車種、評判などから自由に選べます。もちろんキャンセルもOKです。
Uber(ウーバー)は、タクシーの配車と支払いを仲介するサービスを提供している会社のことです。現在、全世界80ヶ国以上、200都市でサービスを提供しています。しかし、タクシーにはそれぞれの国や都市ごとに規制やルールがあるためトラブルや訴訟になるケースも頻発しています。
日本では福岡で検証実験を開始していましたが、国交省が道路運送法に違反する恐れがあるとして、中止を指導しています。
さて、Uber(ウーバー)が身近に利用できるにはまだ少し時間が掛かりそうですが、タクシーはもう少し良くならないものでしょうか。それなりに高い料金を支払うのに、いつも残念感じることの方が多い気がします。
いつもタクシーで不満に思うのは、以下のような点です。
雨が急に降ってきたり、トラブルで電車が止まるとタクシー乗り場が大行列。急ぐんですよ。
電話で配車をお願いしても、どんなタクシーがいつ来るのか分からない。Uber(ウーバー)なら、電話やメールなどで即時にスマホへ連絡が来るのに。15分待っても配車されないと、怒りが湧く。急いでるのに!
現金の持ち合わせが無いときや、急いでいるときに支払い手続きが面倒くさい。本当に急いでるのに!!
さて、モノのインターネット(IoT)でタクシーも便利にして欲しいと思います。私のアイディアはこんな感じです。
・全てのタクシーにGPSを搭載。配車したら今どこに居るのか分かるようにして欲しい。
・タクシー乗り場の混雑状況をリアルタイムで知りたい。カメラか配車情報をオープンデータで公開して欲しい。
・スマホでアプリ登録すれば、支払いは事前払いか後決済にして欲しい。事前払いをした場合、移動距離による定額料金などであればより使い勝手がよくなる。事後払いでよいのであれば、会社決済が必要な、残業や接待でも使いやすくなる。
タクシーとタクシー乗り場にIoTを利用すれば、この程度のことは簡単に出来るような気がします。電子決済については、今どき出来ない理由が思いつきません。バスや地下鉄がこれだけ便利になっているのだから、タクシーはもっと努力すべきだと思うのです。
規制や既得権益で守られている業界に未来はありません。
では!
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