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多様化し続けるクラウドの今:IoT時代に知っておきたい「フォグ・コンピューティング」とは

         

クラウドコンピューティング」という言葉なら多くの方が聞いたことがあるかと思います。それに対して、最近では「フォグ・コンピューティング」という言葉も登場しました。

今後IoT時代のキーワードとなりうる言葉ですので、ぜひとも押さえておきたいところです。というわけで今回は、フォグコンピューティングとは何か?に迫ります。

フォグコンピューティング(Fog Computing)とは?

フォグコンピューティング(Fog Computing)とは、ネットワーク機器大手のシスコシステムズが2014年から提唱している概念で、ネットワーク上でデータを処理する分散処理ネットワークアーキテクチャのことです。

ネットワーク環境において、データがクラウドに行く前の、端末に近い場所でのミドルウェアによる分散処理環境を指します。クラウドよりデバイスに近いところにあるため、「フォグ(fog、霧という意味)」という名前が付けられています。

過去記事「クラウドのその先へ!? エッジコンピューティングとは?」でも取り上げたエッジコンピューティングとよく似ており、端末の近くでデータを処理することでクラウドなどへの負荷を回避することを目的としています。また、上位システムのタイムラグを軽減可能です。

エッジコンピューティングとの違い

上の過去記事にあるように、両者はIoTデバイスにより近いところで分散的にデータを処理する点は同じと言えます。AISIAの説明によれば、よりデバイスなどハードに近いものをエッジコンピューティング、ネットワークよりのものをフォグコンピューティングと呼びます。

それでは、フォグコンピューティングの実用例を見てみましょう。

フォグコンピューティングの実用例

アメリカ・ニューヨークに拠点を置く再生可能エネルギー会社「エンビジョン」。同社はタービンにインストールされた300万個のセンサーによって生成される20テラバイトのデータを、これまでは10分かけて解析していました。しかし、フォグコンピューティングを導入することで、その解析時間をたった数秒に短縮できたそうです。

結果、運用している風力タービンの巨大ネットワークの効率を15%向上させることができました。

 

フォグコンピューティングの将来

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