「Manufacturing Japan Summit 2024」は、環境や時代に合わせて変化し続ける製造業の課題に着目し、競争力の強化や課題解決へ導くための事業戦略支援です。
講演を通して最先端の情報や知識を学ぶだけではなく、One-to-One meetingsを通して、成長を促す企業連携の可能性を見出すことも目的としています。
今回は2月13日(火)、14日(水)の両日に東京都文京区のホテル椿山荘東京にて開催されます。
11回目を迎える「Manufacturing Japan Summit 2024」では、自動化革命の波に乗る、製造業×異分野の融合、デジタル時代のサプライチェーン強靭化など、6つの主要議題をテーマに、24名の講演者が製造業界における最新情報を紹介します。
なお、本イベントにおいては以下の方を対象としています。
・モノづくり関連部門の統括責任者:
企業の製造業部門責任者の方が対象です。
講演、食事会、参加者同士のディスカッション、ソリューションプロバイダー企業とのミーティング等を通じて最新の知見を得ると共に新たな人脈の拡大に活用できます。
・ソリューションプロバイダー企業:
製造業関連のソリューションをもつ企業が対象です。
聴講者側として参加されているトップ企業の製造部門の決裁権者と一対一で商談できる機会があります。
「Manufacturing Japan Summit」では毎回、主要議題=テーマを設定しています。
この「テーマ」は回を重ねるごとに、日本のデジタル変革(DX)の進化とともに、製造業の分野でもより高度な内容へとアップデートし続けています。遅れていると言われがちな日本のDXも最近は黎明期を終え、守りから攻めのDXへと移り変わる過渡期に突入しはじめています。
・デジタル時代のサプライチェーン強靭化:
デジタル時代の製造業の鍵となるデータ利活用と、サイバー攻撃から機密性を守るセキュリティリテラシーを向上させ、サプライチェーンの強靭化を図る
・グローバル競争に挑む日本製造業:
ますます激化するグローバル競争に立ち向かうため、海外工場での生産、人材確保、規制問題など新たな戦略と戦術を模索する。
・攻めの経営がもたらす価値:
変化を恐れずに新しいアイデアや技術を受け入れ、持続可能な成功と成長を築く経営の魅力を追求する
・自動化革命の波に乗る:
工場からロボット、生産工程、物流など、多くの要素が自動化変革の波に乗り、製造業の未来を塗り替える大きな要因となる
最新動向と展望を知り尽くしていることはもちろん、明晰な洞察を備えたモノづくりのスペシャリストの方々が現在の市場環境下における課題や潜在するビジネスチャンスについて、基調講演・ケーススタディプレゼンテーション・パネルディスカッションを通じて活発に議論します。
ヤマハ発動機株式会社
生産技術本部 設備技術部長
茨木 康充 氏
[プロフィール]
1999年4月 ヤマハ発動機入社。海外生産企画・溶接製造技術業務に携わる。2004年 会社派遣で一橋大学 国際企業戦略科にてMBA取得、2007年から6年間のインド駐在を経て、2013年 国内EG鉄モノ部品工場で生産課長として現場マネジメント、2016年 全社SCMを統括する部門で二輪車のSCMプロセス改革に取り組む。2018年製造DXを推進する部門に異動し、2019年から現職にてヤマハ発動機独自DXコンセプト 人が主役のValue Innovation Factory を掲げ実現に向けて取り組み中
キリンビール株式会社
常務執行役員 生産本部長 兼 生産部長
横山 昌人 氏
[プロフィール]
1990年に東京大学農学部大学院卒業後、キリンビール株式会社入社。ビール醸造に関する技術開発、工場での生産技術を習得したのち、2001年から2003年に米国ロサンゼルスに駐在し、現地のキリンブランドの生産、品質管理を行う。その後、北陸工場醸造エネルギー担当部長、生産技術開発センター長などのマネジメント業務を経て、2017年に仙台工場長に就任。2019年からは現職となり、キリンビールブランドの国内および海外生産拠点の生産、技術、SCM各戦略課題の推進統括を行っている。
年間4億本売れる『ガリガリ君』生みの親から学ぶ組織づくり
元赤城乳業 常務取締役 開発本部長
鈴木 政次 氏
[プロフィール]
1946年 茨城県出身。1970年 東京農業大学農学部農芸化学科 卒業後、赤城乳業株式会社に入社。1年目から商品開発部に配属される。愛すべき失敗作を生み出しながらも、「ガリガリ君」、「ガツンとみかん」、「ワッフルコーン(大手コンビニPB)」など、数々のヒット商品を生み出す。商品開発だけでなく、開発営業、原価計算、購買、経営等、人事以外の全ての部門に携わった。夏のうだる暑さの中、仲間や恋人、家族と食べたガリガリ君。発売から40年以上、世代を越えて私たちを楽しませてくれる、伝説的な商品を開発し育てた鈴木氏。講演では商品開発、マーケティング、営業、マネジメント、組織づくりをテーマにこれまでの経験をあますことなく伝える。また約9,000名の講演依頼.comの講師陣の中で、半期に1回行っている講演依頼数ランキングでは、6期連続の1位を獲得し殿堂入りを果たした。
[プログラム概要]
小規模の会社から始まり、「ガリガリ君」、「ガツンとみかん」、「ワッフルコーン(大手コンビニPB)」など、数々のヒット商品を生み出してきた同社。世間を驚かす大ヒット商品から、愛すべき失敗作まで、常に試行錯誤と、新しいチャレンジを続けてきた。
発売から40年以上、世代を越えて私たちを楽しませてくれる、伝説的な商品を開発し育てた鈴木氏は、商品開発だけでなく、開発営業、原価計算、購買、経営等、人事以外の全ての部門に携わり、今の赤城乳業を築き上げた。
数々のヒット商品の裏側から、次世代をになう人材育成のヒントや、ものづくりへの思いを伝える。本講義では、商品開発の裏側とそれを支えた人材を中心に、マーケティング、営業、マネジメント、組織づくりを組み込んで、これまでの同氏のご経験をあますことなくお話頂く。
無駄が世界を変える!無駄づくりの発明家、ものづくりの原点を説く
株式会社無駄 代表取締役社長
藤原 麻里菜 氏
[プロフィール]
1993年生まれ。コンテンツクリエイター、文筆家。頭の中に浮かんだ不必要な物を何とか作り上げる「無駄づくり」を主な活動とし、YouTubeを中心にコンテンツを広げている。2013年からYouTubeチャンネル「無駄づくり」を開始。現在に至るまで200個以上の不必要なものを作る。2018年、国外での初個展「無用發明展- 無中生有的沒有用部屋in台北」を開催。25000人以上の来場者を記録した。「総務省 異能vation 破壊的な挑戦者部門 2019年度」採択。Forbes Japan「世界を変える30歳未満の30人」 2021年入選。青年版国民栄誉賞TOYP会頭特別賞受賞。
[プログラム概要]
「無駄づくり」の活動を行うコンテンツクリエイター・発明家の藤原麻里菜氏がご登壇。辞書通りにいうならば「役に立たない」を意味するが「無駄」は本当に生きていく上で無用なものなのだろうか。「オンライン飲み会緊急脱出マシーン」や「インスタ映え 台無しマシーン」など、日常の感情や疑問に対してアイデアとユーモアを駆使した「無駄づくり」を行い、ものづくりの本質に焦点を充てていく。
藤原氏はものづくりが誰もが自由に楽しむべきであるとし、クオリティやハードルに縛られずに、わくわくするアイディアを思いついたら、思うがままに手を動かしてみることの大切さを強調。すごいものをつくったら素直に「自分すごい」と思い、へたなものでも「『無駄づくり』だから」と思う「無駄づくり」の思考の枠組みは、成功や失敗にとらわれず、すべてを受け入れることができる柔軟性を感じる。
本講演を通じて、藤原氏が大切にする自分や世界を肯定する視点や、他者とは異なる発想が次々と湧き出る思考ワザからは多く学ぶことがある。日本のものづくりに携わる皆さんに純粋にものづくりを楽しむ心、わくわくする気持ちを今一度見つめなおしてほしい。新たな発想と創造性を呼び覚まし、世の中に愛される製品を生み出すためのヒントとなるはずだ。
・雑に作るプロトタイプ-デジタルファブリケーションを使った雑なプロトタイプづくりがアイデアを加速させる
・デジタルファブリケーションや100円ショップ、いろんなものをラフに使ってプロトタイプを作ってきた背景
・プロトタイプは雑でよい。とにかく図面上で試行錯誤するよりも実際に手を動かして形にし、動かすことで見えてくるものがある
アイサイト誕生の舞台裏とデジタル車両開発の未来
株式会社SUBARU
樋渡 穣 氏
[プロフィール]
1984年、富士重工業株式会社に入社。スバル研究所にて、先進シャシやITSの先行開発に携わる。ステレオカメラによる世界初の運転支援システムADA量産、AD/ADAS研究後、アイサイトの開発部長として従事、現在は、株式会社SUBARUの技監として、デジタルツイン“IVX-D”を開発。電子制御品質から新価値創出まで幅広く取り組んでいる。自動車技術会フェロー。
[プログラム概要]
「ぶつからないクルマ?」そんなキャッチコピーを耳にしたことがあるだろう。自動車の事故を未然に防ぐための運転支援システム「アイサイト」の開発者である樋渡穣氏がご登壇。ヒットの陰には、約30年にもわたる地道な努力があった。その歴史と将来にわたる取り組みについて明かしていく。
樋渡氏は、アイサイトの開発当初からカメラをメインに活用し、衝突回避やクルーズコントロールの実現に注力してきた。これまでに蓄積された走行画像データは「200万kmを超える」ほどであり、そのデータを機械学習を活用して分析し、安全性能を向上させている。現在、樋渡氏が注力しているのは、デジタルトランスフォーメーション(DX)を取り入れた次世代の車両開発手法である「IVX-D(Intelligent Vehicle X-D)」。これには、シミュレーターを活用したモデルベース開発が欠かせない。
本講演では、「ぶつからない」を目指したアイサイトの誕生開発秘話に加え、デジタルトランスフォーメーションによって進化する車両開発の未来に迫る。製造業に従事するみなさまへ新しいビジネスの創出や変革への積極的なアプローチに役立つだろう。
学びのない労働からの脱却:人を生かす完全自動化工場
HILLTOP株式会社 代表取締役社長
山本 勇輝 氏
[プロフィール]
HILLTOP株式会社 代表取締役社長,ThinkR株式会社 代表取締役社長,兼 HILLTOP Technology Laboratory,Inc. CEO/CTO/President.2006 年HILLTOP株式会社へ入社.現場経験を経て, 2010 年製造部長に就任。生産システムと組織編成の抜本的な改革を主導する。2013年 北米カルフォルニア州にて, HILLTOP Technology Laboratory, Inc. 設立。2021年にグループ会社であるThinkR株式会社を設立し, DX製造サービ>ス「COMlogiQ」のサービスを開始。2022年HILLTOP株式会社 代表取締役社長に就任し,新事業開発を主導している。
[プログラム概要]
モノづくりの世界は今、消費者の嗜好の多様化を背景に、大量生産スタイルは減少し、製品自体のライフサイクルも短くなっている。加えて、若者のモノづくり離れにより人材確保も難しい。
京都府にあるアルミ切削加工メーカー、HILLTOPは、鉄工所でありながら「量産しない」「ルーティン作業はやらない」「職人はつくらない」といった型破りな発想でデジタルものづくりを実現する。
当初はどこにでもある3K町工場だった。単調な流れ作業をこなす仕事は発見や学びによる喜びや楽しみがなく、人がやるべき仕事ではない。人が頭を使う仕事を求めるべきだと考えたことが同社の自動化の出発点だと語る。人のなすべきはデザインや設計、企画など創造力が必要な知的作業であり、何も考えなくてもできる単純作業は、機械に任せれるよう、ビジネスモデル自体の舵切を行った結果、工場を24時間無人自動稼働、社員の仕事はプログラミングなどのオフィスワークへと一変させた。
改革に足を止めない同社は新事業、世界初となる量産対応可能な”アモルファス積層コア”の生産技術の完成させた。
本講演では、工場自動化の成功の秘訣や社員育成ノウハウなど足元のお取組み事例に加え、新事業や、デジタルモノづくり今後のビジョンについてご意見をお伺いする。
水素航空機が飛ぶ世界の実現にむけて
川崎重工業株式会社 航空宇宙システムカンパニー エグゼクティブフェロー
木下 康裕 氏 氏
[プロフィール]
・1986年 川崎重工業㈱入社 技術研究所に配属
ガスタービンの研究に従事
・1999年 ガスタービンビジネスセンター 転籍
・2007年 要素技術部 部長
・2012年 理事就任
・2017年 技術総括部長
・2018年 航空宇宙システムカンパニー 准執行役員
・2021年 〃 フェロー
・2022年 〃 エグゼクティブフェロー
(水素航空機担当)
[プログラム概要]
次世代エネルギーとして継続して注目を集める水素エネルギー。なぜ水素が脱炭素化を進める鍵となるのか。多くの企業、人々の暮らしに変化をもたらすという水素の可能性と、水素社会づくりのために必要な取り組みについて、船舶・鉄道車両・航空機などスケールの大きい製品を幅広く手掛ける川崎重工業株式会社がご登壇。
同社は従来より、水素の製造技術や運搬技術の開発に取り組んできたことから、昨今水素航空機の実現に意欲を燃やしている。水素技術と航空機技術の知見を同時に有する企業は限られており、同社に寄せられる期待は大きい。水素、機体の軽量化、航空機の電動化など実現に向けた重要な側面に焦点を充て、具体的なお取組み内容をお話しいただく。
世の中全体でも喫緊の課題であるカーボンニュートラルや様々な規制問題にむけて、頭を悩ます多くの製造業従事者へ、ワクワクする未来計画の一部をお話しいただき、ともに「脱炭素社会(水素社会)の実現を目指す。
伝統と革新を超えた老舗鋳物メーカーのイノベーション
株式会社 能作 代表取締役社長
能作 千春 氏
[プロフィール]
1986年、富山県生まれ。神戸学院大学卒業。2008年に神戸市内のアパレル関連会社で通販誌の編集に携わる。2011年、家業である株式会社能作に入社。現場の知識を身に付けるとともに受注業務にあたる。製造部物流課長などを経て、2016年、取締役に就任。新社屋移転を機に産業観光部長として新規事業を立ち上げる。2018年、専務取締役に就任。能作の”顔”として会社のPR活動に取り組む。2019年、「錫婚式」ブライダル事業を立ち上げる。2023年、株式会社能作 代表取締役社長に就任。コロナ禍において世界がデジタル化に大きく舵を切る中、デジタルトランスフォーメーション(DX)が企業の現場を大きく変革しています。なぜ日本のDXは進まないのでしょうか。本講演では、その理由やDXの勘違いについて紐解き、新たな可能性について探っていきます。
[プログラム概要]
創業100年余、富山に拠点を置く老舗鋳物メーカー、能作。この企業は伝統の技術と職人の情熱を背景に、「伝統と革新」を絶妙に融合させ、イノベーションの波を巻き起こしている。
例えば、「錫100%」のテーブルウェアや、デザイン性の高い製品は、コレド室町テラス店を含む16店舗や百貨店、セレクトショップに供給され、国内外で高い評価を得ている。
現社長千春氏の就任後、錫製品の魅力がより身近に感じてもらうためのカフェレストランの新設、産業観光として工場見学・鋳物製作体験や、厳選宿との観光×宿泊プラン、結婚10周年を祝う「錫婚式」のブライダル事業などが次々に生み出されていった。
まさに「ものづくり」の枠を超えた新しいアプローチで、地域と伝統産業のさらなる発展をイノベーションしている。
今回の講演では、5代目社長である能作千春氏が登場し、現代の伝統産業の継承方法や、自社の強みを生かした社会の需要に応えるための挑戦についてお話しいただく。また、女性活躍や子育て支援といったダイバーシティ推進の取り組みや、海外進出の成功事例など、現代のものづくり企業が抱える悩みに対する実践的なアプローチもご共有される。
・鋳物メーカーがブライダル。自社の扱う素材に注目した錫婚式の開始で生涯顧客化へ
・「人と、地域と、能作」。人と地域を大切にし、製品やサービスを通じてお客様、地域の皆様に幸せや豊かさを提供できる企業であり続ける
・「仕事を楽しむ」。従業員が率先して挑戦し続けられ、安心して働き続けられる雇用環境を提供する
サプライチェーン一貫の共創を目指して
株式会社レゾナック エレクトロニクス開発センター エレクトロニクス事業本部 理事/開発センター長
阿部 秀則 氏
[プロフィール]
レゾナック(旧昭和電工と旧昭和電工マテリアルズ(日立化成)の統合会社)の業務執行役エレクトロニクス事業本部副本部長。2023年までエレクトロニクス事業本部開発センターのセンター長を務め、半導体、基板、ディスプレイ材料の研究開発をリードした。同氏はパッケージングソリューションセンター(PSC)長を経て、2021年にJOINT2を設立。その前はCMPスラリー事業部長(3年間)、イノベーション推進センターマーケティング推進Grマネージャー(2年)、PSC事業開発Grマネージャー(1年)を歴任。1998年、日立化成に入社、半導体用封止材料の開発に従事した。英国オックスフォード大学エグゼクティブMBA取得。
[プログラム概要]
半導体・電子材料分野におけるグローバルトップメーカーであるレゾナックより、サプライチェーン全体を結ぶ共創とデジタル技術の活用に焦点を当てたご講演をいただく。
同社は業種・業界の垣根を越えた協力や連携の重要性を強調し、「共創型化学会社」を目指したオープンイノベーションに積極的だ。共創を通じた価値の創出は今、製造業全体で必要な視点ではないだろうか。
今回は、開発センターの阿部氏にご登壇いただき、半導体用最先端パッケージにおける装置メーカ、材料メーカとの協業による共創事例としてJOINT2の紹介、さらに、今後のレゾナックとして目指す協創の方向性をご紹介いただく。
また、サプライチェーンマネジメント(SCM)やカーボンニュートラルにおいて協業が果たす役割やその重要性についても触れ、デジタル技術を通じた共創がもたらす未来について深掘りしていく。
・サプライチェーンを俯瞰した共創による研究開発の加速
・デジタル技術を活用したサプライチェーンマネージメントの強化
・カーボンニュートラルにおける今後の協創の重要性
工場見学年間1000社以上:ハイヒールでも歩ける工場とは!?
株式会社 テルミック 代表取締役
田中 秀範 氏
[プロフィール]
・1968年 愛知県育ち
・1987年 愛知県三河地方の工業高校 卒業
金属加工業を開始(個人事業主)
・1997年 有限会社として法人化
・2001年 株式会社へ商号変更
社長歴34年目の創業者
[プログラム概要]
金属加工業界で男性が多いとされる中、テルミックでは全社員の7割弱が女性で、彼女たちは広報や事務だけでなく、営業や製造加工など多岐にわたり活躍している。
働きやすい職場環境の創出やデジタルを活かした抜本的な改革が実り、同社は年間1000社以上もの工場見学申し込みがあるという。工場内は明るく清潔感があり、製造業のイメージを覆すような空間。自動化により作業が効率的に行われ、ロボットが書類や部品を運搬するなど、ハイテク環境が整備されている。
当初は旋盤一つで部品加工を行い、従業員数は約30人と昔ながらの部品加工を行っていた。代表の田中氏は、大手企業に若者を持っていかれないようにするため、話題となるような取り組みをしなくてはならない、若い人たちが働きたくなるような会社にするために、本気で考えたという。
ダイバーシティ推進やスマート工場の自動化に加え、人材採用・育成、組織づくりなど、網羅的なトランスフォーメーションを実現した。本講演では、これらの進化と特に女性が活躍する環境をどのように構築してきたかを紐解いていく。
今年の目標は“紙ゼロ、ルーティンゼロ、残業ゼロ”を掲げている。若い人たちにヒントを得ながら、タブレット化も進め、常にワクワクする会社をめざすと述べるテルミックの快進撃に迫る。
富士通が実現をめざす、製造業のバリューチェーン変革
富士通株式会社 クロスインダストリー事業本部 エクゼクティブディレクター
瀧澤 健 氏
[プロフィール]
富士通グループのプロダクト系ビジネス、プロセス改革責任者として、S&OP改革から、製品設計~製造~調達など、全社オペレーション改革を推進。また、工場再編や海外展開、IOT/AI/ロボティクスを駆使したスマートファクトリなど、グループ横断の取り組みを牽引。2020年からは、富士通初DXコンサルティング会社の立ち上げに経営メンバとして従事、LOBから経営課題解決をテーマに、製造業向けDX変革ビジネスを牽引。現職では、幅広い産業向けの社会課題解決を目指したクロスインダストリー事業を担務。
[プログラム概要]
製造業において、DXという言葉がもてはやされて久しく、現場の見える化、データを分析・活用による効率化が進み、生成AIを使った業務の自動化も具体的に始まっている。しかし、真の事業変革や企業の体質変革が実現できている企業は少なく、企業内、部門間のサイロ化は依然としてあり、バリューチェーン全体最適が実現まで至っていないといえる。
一方で、いまやDXがサステナブルの言葉に置き換わりつつあるが、これを機にこれまでできなかった変革をドライブしていくときと考える。日本の企業は、現場力、経験ノウハウを強みにしてきた背景があり、仕事のやり方や部門間のつながりを変えていく取り組みは難しい。
とくに、データのつながりを実現するのは容易ではない。しかし、サステナブルの潮流では、部門や企業を超えたデータ授受は不可避となり、また、テクノロジーの進化によりデータを関連づけるスピードのアップ、標準化やオープン&クローズの考え方により、部門・企業の枠を超えたデータのつながりが可能となりつつある。
富士通は、現場をよく知る日本企業のアドバンテージを最大化させ、テクノロジーを駆使したバリューチェーン変革により企業の枠を超えたエコシステム形成、そこからの業界・社会の課題解決を目指していくことで、日本の産業が国際競争力に勝ち抜いていくことを目指していく。
シン・アルコール:大航海時代へ
株式会社ヤッホーブルーイング 製造部門 ガッホーディレクター
森田 正文 氏
[プロフィール]
茨城大学大学院農学研究科で二条オオムギ(ビール麦)の研究で学士取得。2008年にヤッホーブルーイングに入社。醸造部門スタッフとして醸造業務、新製品開発、設備投資など担当後、2012年より醸造ユニットの責任者に就任。よなよなエール、インドの青鬼、水曜日のネコなどヤッホーブルーイングの全製品の香味開発に関与。日本、ヨーロッパ、アメリカなど各国で行われるビールの品評会にも審査員として参加する。2018年からは需給・調達ユニットディレクターを兼務。2020年より現職。
株式会社イリス 代表取締役
宮内 菜奈子 氏
[プロフィール]
1992年、千葉県旭市出身。中学・高校は、茨城県鹿嶋市の清真学園に通う。食糧分野への貢献を志し、東京大学に入学。その後、東京大学大学院に進学し、イネの環境耐性機構に関する研究を行う。大学時代に日本酒の魅力にハマり、2018年に、日本酒のアンバサダーであるミス日本酒 茨城代表を務める傍ら、国際唎酒師、国際日本酒講師、Sake Diploma、WSET Sake Level3を取得。2018年、ゴールドマン・サックス入社。資産運用部門に所属し、機関投資家向けの資産運用ソリューション提供を行う営業活動に従事。2022年に退職し、地方ツアーや輸出を通して日本産酒類の消費量増加・付加価値向上に貢献すべく、株式会社イリスを設立。One Young Worldアンバサダーとしても活動。
エシカル・スピリッツ株式会社 取締役COO
小野 力 氏
[プロフィール]
1994年生まれ、東京都出身。ファーストキャリアで、デロイトトーマツコンサルティングにてコンサルティング業務を経て、ロンドンにてFuzed InnovationsをCEOとして共同創業。インフルエンサーや企業向けにコンテンツマーケティングにおけるソリューションを開発。その後、dotD, incにてManaging Directorとして新規事業立ち上げを経て、エシカル・スピリッツ株式会社を共同創業。取締役COOとして国内事業全般及びオペレーションを管轄。University College London 心理学部卒業
キリンビール株式会社 常務執行役員 生産本部長 兼 生産部長
横山 昌人 氏
[プロフィール]
1990年に東京大学農学部大学院卒業後、キリンビール株式会社入社。ビール醸造に関する技術開発、工場での生産技術を習得したのち、2001年から2003年に米国ロサンゼルスに駐在し、現地のキリンブランドの生産、品質管理を行う。その後、北陸工場醸造エネルギー担当部長、生産技術開発センター長などのマネジメント業務を経て、2017年に仙台工場長に就任。2019年からは現職となり、キリンビールブランドの国内および海外生産拠点の生産、技術、SCM各戦略課題の推進統括を行っている。
[プログラム概要]
国内のアルコール消費量は低下し続けている。一方で日本で生産されているアルコール商品の品質は、世界中でも高く評価されているものも多い。
安いお酒を大量に飲んでいた時代から、より味や質の高いものへ、高くても良いお酒を求めるファンも少なくない。海外で和食が広まると共に、日本酒の需要も増えおり、商品の価値を製造背景やストーリーで選ぶなど、アルコールの市場は少しずつ変化を迎えている。
水や農産物に恵まれた日本には、日本酒のような伝統と歴史ある商品、クラフトビールや蒸留酒のような新しいアイディア、視点を組み入れたユニークな商品と、多彩なアルコール商品がある。本セッションでは、それぞれ異なるアルコールの専門家に登壇頂き、新しいアイディア誕生に向けた各社の事例を組み入れながら、それぞれの視点から未来の酒製造のポテンシャル・展望についてディスカッション頂く。
・話題の商品をどのように生み出したのか?
・隠れたポテンシャルを、外に出してアピールしていくには?
・これからのアルコール業界、自社のアルコールの未来について
アミノ酸から新天地開拓へ
味の素株式会社 取締役 代表執行役副社長 Chief Innovation Officer(CIO) 研究開発統括
白神 浩 氏
[プロフィール]
1961年京都府出身。1986年味の素株式会社入社後、研究開発に従事。1992年にベルギーの医薬CMOであるオムニケム㈱に出向後、人事部を経て医薬事業における提携・ライセンス事業に携わる。2009年にアミノサイエンス事業開発部長として新事業開発を推進し、2013年には米国のバイオ医薬CDMOであるアルテア社代表取締役会長兼社長に就任。2019年、常務執行役員およびアミノサイエンス副事業本部長 兼 バイオ・ファイン研究所長に就任。2021年、執行役専務に就任し、CIO・研究開発統括を担当。2022年より現職。
[プログラム概要]
創業以来100年以上にわたり、味の素グループは、グルタミン酸を出発点として、世界中の様々な業界においてイノベーション創出に貢献してきた。開拓者精神をもって、新しい価値を創造しながら、企業パーパスである「アミノサイエンスで人・社会・地球のWell-beingに貢献」し続けている。
2030年に向け、継続的な成長と企業のありたい姿を実現すべく、事業モデル変革(BMX)として「ヘルスケア」「フード&ウェルネス」「ICT」「グリーン」の4つの成長領域での飛躍を目標に掲げている。
同社はDXで成果を上げている企業としても注目を集めており、事業変革とテクノロジーを結び付けて、より強固な共創の土壌を築いている。
本講義では、食品から高性能半導体の絶縁材まで、幅広く新しい価値を提供し続けている同社において、R&D 、新事業開発、ベンチャー投資などの統合、新たな事業モデル創出に携わってきた白神氏のご経験を共有頂く。目まぐるしい変化の時代を生き抜くため、同社の強くしなやかな組織づくりを学ぶ。
・味の素グループの事業変革とは
・DX優良企業での取り組み事例紹介
・今後の展望
大人になっても忘れない楽しさを:知育菓子の世界
クラシエ株式会社 フーズカンパニー マーケティング室 菓子部
菊池 光倫 氏
[プロフィール]
近日公開
[プログラム概要]
30年以上の歴史を持つロングセラー知育菓子『ねるねるねるね』は、近年様々な変化を遂げている。2022年には、初の『“大人向け”ねるねるねるね』が発売前から大きな反響を呼んだ。また、子供が楽しんで食べられるという特性を活かして『子供の服薬用ねるねるねるね』を開発する等、同社はロングセラー商品に新たな命を吹き込み続けている。
しかしながら、長年愛されてきた知育菓子も、多くのロングセラー商品が経験する課題に直面した。少子高齢化にともなうユーザー層の変化に対応して、「お菓子を楽しみ・学ぶ」コンセプトと、消費者のニーズを再統合させるリブランディングに迫られる。
本講義では、他にはない知育菓子の開発に奮闘されている菊池氏より、ねるねるねるね回復の舞台裏や、老若男女が楽しめるアイディアの生み出し方、伝え方について共有頂く。知育菓子に込められた「子どもの成長への願い」をそのままに、大人にも「変わらない楽しさ」を提供する同社の知育菓子の世界を探求する。
世界を魅了する日本伝統文化とものづくり
HONOKA 研究開発グループ デザイナー
横山 翔一 氏
[プロフィール]
1993年、広島県生まれ。 日本大学藝術学部デザイン学科卒業後、セイコーエプソンに入社。 2023年に東洋大学福祉社会学部人間環境デザイン学科助手に就任。 3Dプリントに特化したCMFデザインの研究を独自に行う。
HONOKA デザイン部 プロダクトデザイナー
栃木 盛宇 氏
[プロフィール]
2001年、宮崎県生まれ。 桑沢デザイン研究所プロダクトデザイン専攻科卒業。 ExtraBoldやByte Bitesなどに所属し、 大型3Dプリンターから3Dフードプリンターまで幅広いツールを用いて、 家具・プロップス製作、新たな食体験の創造に携わっている。
[プログラム概要]
2023年4月、イタリア・ミラノで開催されたミラノサローネ国際家具見本市で、「TATAMI ReFAB PROJECT」と題した、廃棄い草と樹脂を使った3Dプリント家具シリーズが「サローネサテリテ・アワード」のグランプリを受賞した。6人の若者で構成されるデザインチーム「HONOKA」は、新しい視点から、伝統的なデザインと最新テクノロジー、そして畳廃材の再活用のアイディアを組み合わせて、世界を魅了する商品を生み出す。
これから益々活躍が期待される若手グループから、材料開発者の横山氏、プロダクト開発に関わった栃木氏にご登壇頂き「TATAMI ReFAB PROJECT」が実現するまでのプロセスと、今後のものづくりの展望をお話頂く。
・生分解性素材でつくるプロダクトの紹介
・大型3Dプリント技術の紹介
・個人レベルで材料開発と製造を実現した方法
・世界に挑むチームとプロダクトの作り方
・HONOKAが目指す企業との共創スタイル
健康ビジネス最前線:毎日の体に必要な栄養素が取れるパーソナルサプリメントサーバー
ドリコス株式会社 代表取締役社長
竹 康宏 氏
[プロフィール]
近日公開
[プログラム概要]
顧客が自分の好みに合った商品を求める傾向が強まる中で、個々に適切な商品を提供できるパーソナライズ商品は益々注目を集めている。
これらの商品は従来のビジネスモデルを変革し、顧客満足度のさらなる向上と、他社との差別化を図ることで、企業の競争力が向上が期待できる。同社の「healthServer」は、生体センサーとアプリに入力する食生活や生活習慣の情報を基に、その人に必要な栄養素を自動で推算し、その場で配合・抽出を行いサプリメントとして提供するオーダーメイドサプリメントサーバーである。毎日の体のコンディションに合わせて、サプリメントを調合することで、より細やかな体調管理を可能としている。
これまでになかったアイディアで、病気の予防・パーソナルケア商品に新しい風を吹き込んだ竹氏より、開発秘話や今後の展望をお話頂く。
・アカデミックの道からモノづくりベンチャー起業に至ったプロセス
・私にぴったりの商品と出会う、パーソナライズの市場性
・ベンチャーにおける、モノづくりと食品(サプリ)を扱うリスクと道筋
・パーソナライズの展望と、ものづくり産業における変化予測
個性の光るデザイン×福祉の未来
Good Job!センター香芝 センター長
森下 静香 氏
[プロフィール]
近日公開
[プログラム概要]
人手不足が製造業でも深刻になる中、より多様な背景をもった人が働きやすいと感じる環境作りが重要である。性別、年齢、そして障害の有無にかかわらず、一人ひとりの能力が最大限に活きることが、企業の生存、成長には欠かせない。
2016年にオープンしたGood Job!センター香芝は、障害のある人と一緒にアートやデザインを仕事にしていく活動に取り組んでいる施設である。これまでに、無印良品、トヨタ、東大寺とのコラボ商品を生み出し、新しい価値を世の中に提供してきた。
「所得の再分配から可能性の再分配へ」の方針の元、障害の有無に関わらず、誰もが自分の好きをカタチに出来る社会を目指す同センターのセンター長より、人々を魅了するモノづくり、アート×福祉の展望についてお話頂く。
・日本の文化や新しいモノづくり(NFT)へのチャレンジ
・障害のある人との実際の現場、ものづくりの在り方
世界の工場を目指すインドの正体
防衛省 防衛大学校 人文社会科学群 国際関係学科
伊藤 融 氏
[プロフィール]
中央大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程後期単位取得退学、広島大学博士(学術)。在インド日本国大使館専門調査員、島根大学法文学部准教授等を経て2009年より防衛大学校に勤務。2021年4月より現職。『新興大国インドの行動原理―独自リアリズム外交のゆくえ』(慶應義塾大学出版会 2020年)、『インドの正体―「未来の大国」の虚と実』(中公新書ラクレ 2023年)など、インドを中心とした国際関係、安全保障問題に関わる著作多数。
[プログラム概要]
コロナ、世界情勢の不安定さから、製造業界においても、グローバル拠点を複数作り、リスクを避ける必要性が増している。企業の海外拠点への成功には、その国の文化や背景を知ることが不可欠である。若い世代の人口の多さ、GAFAや政治の主要ポジションを担うインド系の増加、IT産業が強く、ユニコーン企業を多数輩出しているインドは日本の製造業の味方なのか?
カースト制が残り、他のアジアの国々とは違った独特の宗教観や国民性を持ち、可能性と厄介さを兼ね備えたインドという国はどのような未来を歩むのか?
インド政治・外交の専門家である伊藤氏より、南アジアを取り巻く背景、世界から見たインドの立ち位置をご説明頂きながら、今後の日本との関係性の在り方をご説明頂く。
・インドはどんな国なのか: 広さ、多様性、分厚い若年層、格差(ITなど高い能力を持つ者とそれ以外の層の差)
・なぜインドが重要なのか?: 今後の経済力(2027年には世界第3位のGDP)、チャイナリスクヘの対応(iPhone製造などの動き)、地理(ASEANとバングラデシュ、インドのコネクティヴィティ構築の動き)
・インドのリスク→インフラ、労働力、ナショナリズムの勃興による「第二の中国化」の懸念
・それでもインドの市場を捨てる選択肢はない、今のうちに入り込み、インドにとって必要不可欠な存在になることが重要
日本の製造業を左右する戦略的サプライチェーン
セイノーホールディングス株式会社 執行役員 ラストワンマイル推進チーム担当
河合 秀治 氏
[プロフィール]
西濃運輸株式会社に入社後、トラックドライバーとしてキャリアをスタートし、社内ベンチャー、ココネット株式会社を2011年に設立し、後に社長に就任。同社は「買い物弱者対策」として、ご用聞き・食料品のお届けなどのサービスを全国で展開。現在は、セイノーHD執行役員ラストワンマイル推進チーム担当、複数の事業会社の役員を兼務し、社会課題解決型ラストワンマイルの構築を推進。直近では、狭商圏オンデマンド配送サービス「スパイダーデリバリー」、処方薬即時配送サービス「ARUU」、ドローン配送サービス「SkyHub」をローンチ。(一社)こども宅食応援団理事など物流による社会課題解決の取組みも展開。
尾張陸運株式会社 合い積みネットCo-Founder
伊藤 光彦 氏
[プロフィール]
横浜国立大学 柴田ゼミ物流業界でOB訪問するが”君は来てはいけない、この業界は出る抗は打たれる”と渋々キャリアサポーターの説得もあり、野村証券へ入社地方豊橋にてドブ坂営業3年武蔵小杉支店2年で、資金導入日本一となり、社長賞を獲得ボーナスが楽しみと思っていた矢先上司へのパワハラでクビになる。その後、父である社長に頭を下げ尾張陸運に入社。その後物流業界約7年で裾野広く様々に解を見い出し取り組んでいます。社福設立、私募REIT組成、大学創設、水素サプライチェーン構築と物流ソリューション開発など。
株式会社岐阜多田精機 代表取締役社長
多田 憲生 氏
[プロフィール]
・1970年6月2日生
・1996年3月 金沢大学工学部物質化学工学研究科修士課程終了
・1996年4月 株式会社岐阜多田精機 入社
・2015年5月より現職
加工精度の高い「PL段差レス金型」、射出成型の状況を監視する「スマート金型」、素材のリアル感を表現した「高意匠金型」、2色成形だけで高い質感を立体的に表現する「加飾金型」など、多彩な金型技術を研究開発と人材教育で強化、新たな分野に挑戦し、豊かな発想力と企画力でものづくりの基盤技術である金型の高度化に挑み続けている。
ヤマハ発動機株式会社 生産技術本部 設備技術部長
茨木 康充 氏
[プロフィール]
1999年4月ヤマハ発動機入社。海外生産企画・溶接製造技術業務に携わる。2004年 会社派遣で一橋大学 国際企業戦略科にてMBA取得、2007年から6年間のインド駐在を経て、2013年 国内EG鉄モノ部品工場で生産課長として現場マネジメント、2016年 全社SCMを統括する部門で二輪車のSCMプロセス改革に取り組む。2018年製造DXを推進する部門に異動し、2019年から現職にてヤマハ発動機独自DXコンセプト 人が主役のValue Innovation Factory を掲げ実現に向けて取り組み中
[プログラム概要]
製造業のサプライチェーンに焦点を当て、各プレイヤーが一堂に会するユニークなパネルディスカッションが実現。
現在、自動化や効率化の波が製造業を席巻する中、多くの企業がサプライチェーンの全体像を正確に把握できているわけではない。物流部門だけではなく全社的な課題としてサプライチェーンへの課題意識を持つべきである。このディスカッションでは、サプライチェーンにおける様々な課題に焦点を当て、各プレイヤーがどのように取り組んでいるか、シームレスなデータや物のやり取りの必要性などを議論し、日本の製造業の現状と未来について語る。
製造拠点では多田精機グループより多田氏がご登壇。自動車部品や住宅設備など幅広い分野の金型を製造。全工程の内製化にこだわっており、最新設備を導入することで人と技術の融合を図り、より良いものづくりを追求。研究開発にも力を入れ、次世代のものづくりにも力を入れている。
調達・運送拠点では尾張陸運株式会社より伊藤氏がご登壇。トヨタ車体向け調達物流やアルミの長尺部品の輸送を手掛ける同社は積極的なDX化推進をし、積載率平均50%以上を目指している。ドライバー問題や労働人口減少問題に柔軟に向き合い、当たり前に物が届く未来への道を切り拓く。
物流拠点では、業界最大手のセイノーホールディングス河合氏がご登壇。荷物の運送に留まらず、企業と運送会社をデジタルで結ぶ新たな事業展開により、転換変革を果たしている。
「Manufacturing Japan Summit 2024」は主催社の厳選な審査を経たモノづくりリーダーの方々と最先端のソリューションプロバイダーの方々のみ参加されるサミットです。
そのため、参加基準を設けていない一般のイベントと違い、利害関係が一致する将来のビジネスパートナーや問題解決策の提供者との高いマッチングも実現します。
企業が抱える課題解決に取り組む製造業現場のリーダーたちの視点に直接触れられる1年に1度の機会。
ビジネス変革の課題・問題の解決、ビジネスチャンスの獲得の場にぜひともご活用下さい。
イベント名 | Manufacturing Japan Summit 2024 |
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開催日時 | 2024年2月13日(火)・14日(水) |
開催場所 | ホテル椿山荘東京 〒112-8680 東京都文京区関口2−10−8 |
主催 | マーカスエバンズ |
URL | https://www.feb24.dm.manufacturingjapansummit.com/ |
本サミットは、企業の製造業部門責任者・最先端の製造業関連のサービスを持つソリューション企業が一堂に会し、2日間にわたり講演・ディスカッション・1to1ミーティング・ネットワーキングなどを通じて、製造業界における課題や解決策について議論をしていただくイベントです。
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