最新テクノロジーやAIを活用する、という話を聞くと、ついついAIや自動化によって人間の仕事が奪われる、という構図をイメージしがちですが、実際にはAIと人間は対立するものではなく、AIは人間の業務を具体的に手助けしてくれるものです。
1997年にIBMのスーパーコンピューター「ディープ・ブルー」に敗北を喫したチェスの世界チャンピオン ガルリ・カスパロフ氏は、AIのみ、人間のみ、よりもAIと人間が協力した状態(これをカスパロフ氏はケンタウロスと命名)が最強なのではないか、という仮説を立て、AIと人間がチームとなって戦う「フリースタイル」というゲームを企画しました。2014年に開催された試合では、「オールAI」チームと「ケンタウロス」チームが対戦し、オールAIチームが42勝、ケンタウロス53勝、とケンタウロスチームが見事に勝ち越しを決めました。
チェスは明確なルールがあるロジックの世界である上に、勝ち負けがはっきりしているため、明確なルールもロジックもなく、勝ち負けも曖昧な人事領域との違いはありますが、AIだけに頼るわけにはいかず、かと言って全てを人力で行うには限界があり、ノウハウのデータ化、資産化は困難です。これらの要素を考えると、正解が極めてわかりづらい曖昧な領域だからこそAI+人間の「ケンタウロスチーム」で挑むのが、最良の選択肢ではないかと、データ活用を推進するウイングアーク1stによるオウンドメディアサイト「データのじかん」的には考えております。
今回はHRテクノロジーについてご紹介してみました!最後までお付き合いいただきありがとうございました。この記事を気に入ってくださった方は、AIによる作曲について考えるこの記事もぜひ読んでみてください!
(データのじかん編集部)
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AI時代における人事のデータ分析・活用と法的リスク
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