カテゴリー
キーワード

【似たような用語を整理しよう】 XaaSの基本からSaaS/IaaS/PaaSなど主要な用語を解説!

氾濫している『○aaS』用語について、なんとAaaSからZaaSまで存在するんです。本記事ではそんな氾濫したXaaSの用語について、特におさえておくべき用語をピックアップして解説していきます。

         

XaaSとは?

皆さんは『XaaS』という用語を見たことはありますか?XaaSは『ザース』とよばれ、『インターネットを通じてクラウドによって提供されるサービス全般』のことを指します。

XaaSの例として、SaaSやPaaS、IaaSなどがありますが、これらの用語は聞いたことがある方も多いかもしれません。

しかしこのXaaSに分類される用語は、現在かなりの数が登場してきており、それら全ての意味を正しく理解し使いこなせている方はかなり少ないのではないかと思います。(調べてみるとXaaSにはAaaSからZaaSまですべてのアルファベットで存在していることが分かりました)

そこで本記事ではそんな氾濫したXaaSの用語について、特におさえておくべき用語をピックアップして解説していきます。

XaaS関連の用語について理解不足が不安という方は、本記事を参考にして下さればビジネスシーンや学習において大いに役立つことでしょう。

XaaSの『aaS』は『as a Service(アズ・ア・サービス)』という意味

まず、XaaS関連の用語について説明していくにあたって、XaaS自体の意味について解説していきたいと思います。

XaaSのaaSとは『as a Service(アズ・ア・サービス)』の略であり、これは『サービスとしての~』という意味です。つまり、aaSとつく用語は全て何かのサービスを表しているということになります。

XaaSのXとは?

XaaSにおける『aaS』の部分が、サービスを表していることは理解できたと思います。

では、Xの部分は何をあらわしているのでしょうか?答えはXの部分には基本的に『サービスとして貸し出す何か』が入ります。

上記で説明したaaSの示す意味と合わせると、XaaSは『Xの部分で表される何かを、インターネットを通じてクラウドによってレンタルできるサービス』と言い表すこともできます。

つまり最近話題のSaaSやPaaS、IaaSといった用語も、SやPやIで表される何かがクラウドでレンタル出来るサービスを示していることが分かります。

この意味を知っておくだけで、初めて見るXaaS関連の用語でもなんとなく意味が理解出来ますし、これから紹介する用語もより分かりやすくなります。

なぜいまXaaSがこんなに注目されているのか

XaaSについてなんとなく理解できたと思いますが、ここからはXaaSがなぜこれほど注目されていて、様々な用語が登場するようになったのか解説していきたいと思います。

XaaSが注目される理由はそのメリットにある

XaaSの基本は『何かの機能のレンタルサービス』なので、XaaSを利用することによって企業は、これまでの大きなコストであったサーバーやソフトウェアの購入、維持にかかるコストを大幅に減らすことが出来るようになりました。

そのためIT企業への新規参入もXaaSが登場する以前より容易になった面があり、それにともなってXaaSにも様々なサービスが増えていきました。

こういった事情により、XaaSは現在非常に注目されており、またXaaS関連のサービスも増え続けているのです。

おさえておきたい主要なXaaS

ここからはXaaSの中でも特に理解しておきたい用語をカテゴリー別に5つピックアップして紹介していきます。これらの用語を理解していれば、XaaSの主要な用語はマスターしたことになりますので、ぜひ一度目を通しておいて下さい。

ソフトウェア関連

ソフトウェア関連のXaaSで紹介するのは『SaaS』です。

SaaSは『Software as a Service』の略であり、日本語では『サース』と呼ばれます。SaaSは『ベンダーが提供するクラウドサーバーにあるソフトウェアを、インターネット経由してユーザーが利用できるサービス』のことを指します。

ユーザーは、ソフトウェアをパッケージとして購入する必要もインストールする必要もなく、ソフトウェアを利用することが出来ます。

SaaSの特徴

1:インターネット環境がありさえすれば、どこでも利用できる
SaaSはインターネット上で提供されるソフトウェアなので、インターネット環境さえ整っていればオフィスだけでなく自宅でもどこからでもソフトウェアを利用できます。
2:複数人での共同作業がインターネット上で行える
SaaSにはドキュメント編集機能、ストレージ機能が搭載されている場合がほとんどで、インターネットで複数人が同時に同じものを編集するといったことが可能となっています。

SaaSの具体例

SaaSの具体例は以下の通りです。これをみると、自覚がなくサービスを利用していたと気づく方も多いでしょう。SaaSはそのくらい、XaaSにおいて普及しているサービスの1つなのです。

  • ・Gmail
  • ・Google Apps
  • ・Salesforce
  • ・サイボウズOffice

プラットフォーム関連

プラットフォーム関連のXaaSで紹介するのは『PaaS』です。

PaaSは『Platform as a Service』の略であり、日本語では『パース』と呼ばれます。

PaaSは『SaaSで提供されるアプリケーションの開発環境を提供し、プラットフォームであるOS、サーバーなどを開発するための機能一式が利用できるサービス』のことを指します。

PaaSの特徴

1:インフラの設計や管理が不要なので開発に専念できる
PaaSではソフトウェアやアプリケーションを作る際に必要なベースとなる部分を提供してくれるため、開発者はプログラムの記述に専念出来ます。
2:サーバー、OS、ミドルウェアがそろった状態なので、初期コストが抑えられる
PaaSはソフトウェアを開発するにあたっての必要なものが一式提供されるうえに、従量課金制が採用されている場合が多いため、コスト削減につながります。

PaaSの具体例

  • ・GAE
  • ・Heroku
  • ・AWS(Amazon Web Service)
  • ・Microsoft AzureOffice
  • ・Google App Engine

インフラ関連

インフラ関連のXaaSで紹介するのは『IaaS』です。

IaaSは『Infrastructure as a Service』の略であり、日本語では『イァース』や『アイアース』と呼ばれます。

IaaSは『システムの稼動に必要な仮想サーバをはじめとした機材やネットワークなどのインフラを、インターネット上で提供するサービス』のことを指します。

IaaSの特徴

1:インフラの運用はクラウド事業者に任せられる
インフラの管理はかなりのコストがかかる部分ですが、その管理をクラウド事業者側が行ってくれるため社内のコストを抑えつつ、安心安全に運用することができます。
2:サーバー作成の自由度が高く、カスタマイズ性に優れている
IaaSでは環境構築の自由度が高いため、CPUやストレージの容量などユーザーが選んで利用することができ、コストの最適化がしやすくなっています。

IaaSの具体例

  • ・IDCFクラウド
  • ・VDC PRO
  • ・Dropbox
  • ・EC2

デスクトップ関連

デスクトップ関連のXaaSで紹介するのは『DaaS』です。

DaaSは『Desktop as a Service』の略であり、日本語では『ダース』と呼ばれます。DaaSは、『クラウド上にあるデスクトップ環境を呼び出して利用できるサービス』です。

利用者はPCやディスプレイ、キーボードさえあればデスクトップを利用できます。

DaaSの特徴

1:データが全てサーバーに保管されるため、セキュリティ面に優れる
DaaS利用時のデータはサーバーに保管されるため、自身のPCなどが盗難・紛失したとしても情報漏洩のリスクは極めて低く安全です。
2:初期費用が抑えられる
ハイスペックなPCなどが必要ないため、初期費用が抑えられます。

DaaSの具体例

  • ・Amazon Workspaces
  • ・Microsoft Virtual Desktop
  • ・IBM Smart Business Desktop
  • ・Citrix XenDesktop
  • ・VMware Horizon

モバイル関連

モバイル関連のXaaSで紹介するのは『BaaS』です。

BaaSは『Backend as a Service』『Backup as a Service』『Blockchain as a Service』といった意味がありますが、今回はその中でも『Backend as a Service』について解説していきます。

BaaS(Backend as a Service)は日本語で『バース』と呼ばれ、『Webアプリやモバイルアプリが持つバックエンド機能をアプリケーションサーバー側が代行してくれるサービス』を意味します。

BaaSの特徴

1:アカウント管理機能がついている
アプリのユーザー登録やログイン管理を行う機能がついている場合が多く、アプリ側の開発コストが抑えられます。
2:アプリの画像やユーザー情報など様々なデータを保存・共有できる
アプリに関する重要なデータを管理してくれるため、開発者はセキュリティ面でも安心してアプリ開発に集中することが出来ます。

BaaSの具体例

  • ・Microsoft Azure
  • ・Google Cloud Endpoints
  • ・Gamebase
  • ・Kii Cloud
 

まとめ

いかがでしたか?現在注目を浴びているXaaSの基本的な意味や、XaaSの中でも特におさえておくべき用語について理解できたと思います。

今回紹介した用語の他にもXaaSにはAaaS~ZaaXまでの用語が存在しているので、興味がある方は是非調べてみてください。この記事があなたのビジネスシーンに役立てば幸いです。

参考にさせて頂いたサイト
https://iotnews.jp/archives/138955
https://ferret-plus.com/11981
https://www.capa.co.jp/archives/24340
https://www.capa.co.jp/archives/11078
https://it-trend.jp/paas/article/301-0017
https://www.netapp.com/ja/knowledge-center/what-is-anything-as-a-service-xaas/
https://qiita.com/cocoa-maemae/items/6d9b6edc3082a678ed0f
https://mercart.jp/contents/detail/12
https://dream.jp/cloud/tips_c/cloud02.html
https://www.rworks.jp/system/system-column/sys-entry/21789/
https://cloud-ace.jp/column/detail01/
https://cloud.nissho-ele.co.jp/vdi/entry/daas_vdi/
https://cloudnavi.nhn-techorus.com/archives/2739
https://type.jp/s/itac/teacher1.html
 

メルマガ登録をしていただくと、記事やイベントなどの最新情報をお届けいたします。


データ活用 Data utilization テクノロジー technology 社会 society ビジネス business ライフ life 特集 Special feature

関連記事Related article

書評記事Book-review

データのじかん公式InstagramInstagram

データのじかん公式Instagram

30秒で理解!インフォグラフィックや動画で解説!フォローして『1日1記事』インプットしよう!

おすすめ記事Recommended articles

掲載特集

デジタル・DX・データにまつわる4コマ劇場『タイムくん』 データのじかんをもっと詳しく データのじかんフィーチャーズ 「47都道府県47色のDXの在り方」を訪ねる『Local DX Lab』 DXの1次情報をを世界から 『World DX Journal』 データで越境するあなたへおすすめの 『ブックレビュー』 BIツールユーザーによる、BIツールユーザーのための、BIツールのトリセツ CIOの履歴書 by 一般社団法人CIOシェアリング協議会 なぜ、日本企業のIT化が進まないのか――日本のSI構造から考える 日本ビジネスの血流である帳票のトレンドを徹底解説 データを武器にした課題解決家「柏木吉基」のあなたの組織がデータを活かせていないワケ BI(ビジネスインテリジェンス)のトリセツ 入社1年目に知っておきたい 差が付くKPIマネジメント CIOLounge矢島氏が紐解く トップランナーたちのDXの“ホンネ” データのじかん Resources 越境者のためのお役立ち資料集 AI実装の現在地点-トップITベンダーの捉え方 データでビジネス、ライフを変える、 面白くするDATA LOVERS データマネジメント・ラジオ by データ横丁 データのじかんNews データ・情報は生もの! 『DX Namamono information』 ちょびっとラビット耳よりラピッドニュース AI事務員宮西さん(データ組織立ち上げ編) 藤谷先生と一緒に学ぶ、DXリーダーのための危機管理入門 生情報取材班AI時代に逆行?ヒトが体感した「生情報」のみをお届け! データはともだち 〜怖くないよ!by UpdataTV Original データ飯店〜データに携わるモノたちの2.5thプレイス by UpdataTV〜 インサイトーク〜データで世界を覗いてみたら〜by WingArc1st + IDEATECH
モバイルバージョンを終了