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皆さんは『なんとかトランスフォーメーション』や『なんとかエクスペリエンス』という用語を聞いたことがありますか? こういった用語の多くが『~X』と表記されます。最近話題のDXやCXという用語を目にしたことがある人もいるのではないでしょうか? こういった用語は日々生み出されているので、最新の用語を身に着け使いこなすのは難しいと感じる方もいるかもしれません。 そこで本記事では、それらの~Xという用語についてAX~ZXまで、(データのじかん編集部で見つけられた範囲)すべての用語について解説していきます。 これを読めば氾濫する~Xという用語のすべて理解することは難しいかもしれませんが、トリビアとしてちょっぴり鼻高々になれるかも?興味のある方は是非参考にしてみてください!ではいきましょう。
AXで定義されるものとして1つはAX(アプリ・トランスフォーメーション)のことであり、それはスマートフォンやタブレットのアプリケーションを使って、これまでの価値提供の方法を変えていくという意味です。具体的なAX(アプリ・トランスフォーメーション)の例として、ニュースアプリの登場によりニュースによる価値提供の仕方が大きく変化したことなどが挙げられます。AXにはそのほかにもAX(アライアンス・トランスフォーメーション)や、AX(AI・トランスフォーメーション)、AX(アドバタイジング・トランスフォーメーション)といった意味があり、今後正式な意味が確定していくと予想される用語です。
BXで定義されるものとして1つはBX(ビジネス・トランスフォーメーション)のことであり、それは業務改革という意味です。主にERPやPLM、CRMなどといった基幹系の情報システムの導入を通した業務改革のことを指します。BX(ビジネス・トランスフォーメーション)はDX(デジタル・トランスフォーメーション)をするにあたって必須の改革であると言われています。その他の定義にはBX(ブランド・エクスペリエンス)があります。BX(ブランド・エクスペリエンス)とはブランド体験と訳され、UX(ユーザー・エクスペリエンス)やCX(カスタマー・エクスペリエンス)よりもさらに上位の概念です。具体的には、業界や社員スタッフ、地域、国、社会、環境すべてが対象となったブランド価値の設計・創造のことを指します。
CXで定義されるものとして1つはCX(カスタマー・エクスペリエンス)のことであり、それは顧客体験という意味です。具体的には商品やサービスを購入する前の対応から購入後のサポートまで、顧客が自社商品に関して体験したすべてを指します。つまりCX(カスタマー・エクスペリエンス)の向上が企業にとって、ロイヤルカスタマーやリピーターの獲得、競合との差別化につながる重要な戦略となります。
DXで定義されるものとして1つはDX(デジタル・トランスフォーメーション)のことであり、それは進化したIT技術を浸透させることで人々の生活をより良いものへと変革させるという概念のことを指します。単にビジネスのIT化という意味合いではなく、その先におきる人々のよりよい暮らしの変化といったニュアンスを含んでいます。デジタル化などの用語と比較してより上位の概念を示す用語です。
その他の定義にはDX(ディベロッパー ・エクスペリエンス=Developer eXperience)があります。DX(ディベロッパー ・エクスペリエンス)は、Developer=開発者が業務をしているときの体験。たとえば、楽しみながら開発ができる環境やシステム、そして効率・効果的な開発ができる評価制度や組織風土なども含まれることもあります。
EXで定義されるものとして1つはEX(エンプロイー・エクスペリエンス)のことであり、それは従業員体験という意味です。具体的には働くことを通して従業員が得るあらゆる経験価値のことを指します。EX(エンプロイー・エクスペリエンス)は従業員と企業とのあらゆる接点において発生するといわれ、入社前の面接から入社時の研修、日々の業務、異動、退職といったすべてのプロセスに関係しています。そのためEX(エンプロイー・エクスペリエンス)が良い企業は、従業員の幸福度や満足度が高いとされています。
FXで定義されるものとして1つはFX(フォーリン・エクスチェンジ)のことであり、外国為替保証金取引や外国為替証拠金取引のことを指します。具体的には日本円やドルなどの通貨(お金)を別の国の通貨に交換することによって、その為替レートの差による利益を生み出す投資のことです。FXにはレバレッジという仕組みがあり、口座に預けた資金の最大25倍もの取引が可能なところが他の投資とは異なる特徴です。
GXで定義されるものとして1つはGX(グリーン・トランスフォーメーション)のことであり、二酸化炭素量を減らしカーボンニュートラルを実現するためのあらゆる取り組みを行うことによって、産業構造や社会経済を変革することを指します。日本ではGXを推し進める計画として2020年に『2050年カーボンニュートラル』を発表しています。
HXで定義されるものとして1つはHX(ヒューマン・トランスフォーメーション)のことであり、CXの上位概念にあたります。具体的には、顧客や従業員、パートナーの企業などを含むすべてのステークホルダーを対象にした体験価値のことを指します。それらには顧客がサービスを通じて得られる体験や、それを提供する従業員の体験、また協力したパートナー企業とのやり取りなどの全てが含まれます。
IXには様々な意味があり、文脈によって判断しなくてはならない場合があります。IXで定義されるものとして1つはIX(インダストリアル・トランスフォーメーション)のことであり、それは産業変革のことです。具体的には、産業構造を分析し共通の課題をデジタルの力を使って解決していくことで、産業全体の変革をもたらすという意味で使われます。IXで定義されるものとして他にIX(インテリジェント・トランスフォーメーション)があり、それはインフラ、PC、スマートフォン、センサーなどのデバイス全てがデータセンターによりつながり、そこでのデータからAIを活用してより精度の高いインサイトを発見できるような環境を実現するという意味があります。その他の定義としてIX(インターネット・エクスチェンジ)があり、それはIT用語でISPから出た線が他のISPから出た線と合流する場所を指します。
JXで定義されるものとして1つはJX(ジャパン・トランスフォーメーション)のことであり、それは新経済連盟が掲げる『日本を根本的にかえていく』という思いが込められた用語です。新経済連盟が考える今後のビジョンの1つであるといえます。
KXで定義されるものとして1つはKX(カイシャ・トランスフォーメーション)のことであり、ライフシフト・ジャパンが2018年から3年の間研究してきた、日本の会社を昭和の経営モデルから変革していくビジョンを表しています。
LXで定義されるものとして1つはLX(ラーニング・トランスフォーメーション)のことであり、それはDXやAIが普及した時代において子供、大人、お年寄りにいたるまで全ての人々を対象に、人生の活動や生活のすべてを学習の機会ととらえることです。その他の定義にはLX(ローカル・トランスフォーメーション)があり、それは持続可能な地域づくりのことを指します。
MXで定義されるものとして1つはMX(マネジメント・トランスフォーメーション)のことであり、DXにともなう経営変革のことです。日本のDXはMX(マネジメント・トランスフォーメーション)なしでは成り立たないとされています。MXで定義されるものとして他にMX(モビリティー・トランスフォーメーション)があります。MX(モビリティー・トランスフォーメーション)は、車の所有から利用への転換を加速させるカーシェアリングや、移動をサービスとして提供するMaaSに加え、公共交通機関の役割や都市設計なども含んだ広い意味での移動の変化を指しています。他の定義としてMX(マルチ・エクスペリエンス)があります。MX(マルチ・エクスペリエンス)は通常現実では経験できないような体験を得られることを指します。具体的には、バーチャルでの試着体験などが挙げられます。
NXで定義されるものとして1つはNX(ニューラル・トランスフォーメーション)のことであり、それは画像をこえてより深い異常を検出するための技術のことを指します。
OXで定義されるものとして1つはOX(オフィス・トランスフォーメーション)のことであり、新型コロナウイルスにともなうオフィスの感染対策や、レンタルオフィスなどオフィス全般に対する変革のことを指します。新型コロナウイルスへの感染対策として、個人のデスクをパーティションで仕切ったオフィスづくりなども含まれます。
PXで定義されるものとして1つはPX(ポートフォリオ・トランスフォーメーション)であり、それは自社事業のポートフォリオ(事業構成)を検討し、事業の選択と集中をすることによって変革することを意味します。その他の定義としてPX(パーソナル・トランスフォーメーション)があります。PX(パーソナル・トランスフォーメーション)は自己進化や自己にかかわる全ての事柄を変化させていくことを指します。
QXで定義されるものとして1つはQX(クオンタム・トランスフォーメーション)のことであり、それは量子技術を起点とした社会変革のことを指します。クオンタムとは量子のことで、デジタル化の次にくる時代としてクオンタム化があるともいわれております。
RXで定義されるものとして1つはRX(リサーチ・トランスフォーメーション)のことであり、ポスト/withコロナ時代における今後の研究開発のあり方を対象にした変革を示す用語です。具体的には、新型コロナウイルスをきっかけにしたあらゆる変化の中でも研究分野における変革をあらわし、それらには研究開発活動の一連のプロセスにおけるオペレーティングシステムの変化などが含まれます。
SXで定義されるものとして1つはSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)のことであり、経済産業省において不確実性が高まる環境下で企業が『持続可能性』を重視し、企業の稼ぐ力とESG(環境・社会・ガバナンス)の両立を図り、経営の在り方や投資家との対話の在り方を変革するための戦略指針、と定められています。
TXで定義されるものとして1つはTX(トータル・エクスペリエンス)のことであり、UX(ユーザー・エクスペリエンス)やCX(カスタマー・エクスペリエンス)、EX(エンプロイー・エクスペリエンス)、MX(マルチ・エクスペリエンス)の4つをリンクさせて、総合的な体験を向上させていくビジネス戦略のことを指します。
UXで定義されるものとして1つはUX(ユーザー・エクスペリエンス)のことであり、ユーザーがプロダクトやサービスを通して得られた体験を表す用語です。日本語では『ユーザー体験』などと表されることもあります。具体的には、アプリが使いやすく欲しい情報にすぐにたどり着けるといった体験や、入力がスムーズでやりやすかった、などといった体験が含まれます。
VXで定義されるものとして1つはVX(ビジュアル・トランスフォーメーション)のことであり、あらゆるインターフェースを見るだけの「情報」から、リッチでインタラクティブ「視覚体験」に変え、ファン化・顧客化していくことを指します。他の定義としてはVX(バーチャル・トランスフォーメーション)があります。VX(バーチャル・トランスフォーメーション)は、現実世界の変革と仮想世界との融合のことを指します。
WXで定義されるものとして1つはWX(ワーク・トランスフォーメーション)のことであり、コクヨが提案する転換期における新しい働き方とオフィスのコンセプトです。具体的にはリモートワークやwithコロナの働き方の創造、感染対策の普及にともなうオフィスづくりなどが含まれます。
XXで定義されるものとして1つはXX(X線・トランスフォーメーション)のことであり、エックス線を使う検査技術の変革のことを指します。具体的には、わずか0.35秒で心臓全体を撮影可能な4次元X線CT装置などが開発され、検査時間が従来の約20分の1になり、撮影範囲も約5倍なるといった飛躍的な技術革新がふくまれます。
YXで定義されるものとして1つはYX(ヨコハマ・トランスフォーメーション)のことであり、横浜ゴム株式会社が掲げる新・中期経営計画『YOKOHAMA Transformation 2023』(ヨコハマ・トランスフォーメーション・ニーゼロニーサン)のことを指します。
ZXで定義されるものとして1つはZX(税理士・トランスフォーメーション)のことであり、ビジネス組織が税理士を用いて既存の業務のみならず、人々に関わるあらゆることを変革させていくことを指します。
どうでしたか?現在では新しい『○○トランスフォーメーション』という用語が数多く作られていることが分かったと思います。
今回紹介した用語の中には、まだまだ意味が定まっておらず文脈の中で使い分けられているものもあるので、理解に困った際には是非こちらの記事を参考に判断してくださればと思います。
参考にさせて頂いたサイト
https://jokapi.jp/column/ax-apps-transformation/
https://www.softbanktech.co.jp/special/blog/dx_station/2021/0001/
ビジネストランスフォーメーション(BX)
https://dx-consultant.co.jp/what-is-business-of-experience/
UXの上位にあるBX (Brand Experience) ブランド体験創出とは
エンプロイーエクスペリエンス(EX/従業員体験)とは?意味やメリットを解説
https://www.gaitameonline.com/fx-info_w01.jsp
https://ideasforgood.jp/glossary/gx/
HX(ヒューマンエクスペリエンス)がもたらす新たな顧客接点
https://digital-shift.jp/top_interview/210914
https://wa3.i-3-i.info/word11497.html
https://japan.zdnet.com/article/35146582/
https://nest.jane.or.jp/jxportal/
https://lifeshiftjapan.jp/event/8322/
https://www.nier.go.jp/06_jigyou/symposium/sympo_r1_1/pdf/20190709-doc01I.pdf
https://www.projectdesign.jp/articles/29c6a6fc-7643-44d5-b975-e09934224bbc
https://www.manegy.com/news/detail/4828
https://special.nikkeibp.co.jp/atclh/NXT/20/deloitte1106/
https://service.pxc.co.jp/column/officetransformation/013/
https://ontrack.co.jp/finance/px%E3%81%AE%E6%99%82%E4%BB%A3%E5%88%B0%E6
https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2109/21/news041.html
https://www.quantumtransformation.world/
https://www.jst.go.jp/crds/report/CRDS-FY2020-RR-06.html
https://wisdom.nec.com/ja/feature/design/2021011301/index.html
https://lift-mktg.com/webcs/2428
UI/UXとは?UIとUXの違い、デザインのコツやポイントをわかりやすく解説
https://www.sbbit.jp/article/cont1/73310
https://www.nedo.go.jp/hyoukabu/articles/201007toshiba_medical/index.html
https://www.kokuyo-furniture.co.jp/wx/
https://www.y-yokohama.com/ir/event/2020_4q/president/
https://www.tac-school.co.jp/tacnewsweb/proteach/tax202103.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/NX
https://fugumt.com/fugumt/paper_check/2103.16440v1
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