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DX以外にもあるAX、BX、CX、EX、etc…多様な○X ジェフ・ベゾス氏の言葉から○Xの本質を探る

AX、BX、CX、DX〜ZXまで、多種多様な[X](トランスフォーメーションやエクスペリエンス)。読者の皆様の中には、日々の業務や仕事があるなか、最新の用語を身に着け使いこなすのは難しいと感じる方もいるかも。ただ、焦らないでください。ジェフ・ベゾス氏「何が変わるかではなく、変わらないかに注目せよ」という言葉から増え続けるバズワードに注目するだけではなく今後も変わらないことを再確認してみませんか?

         

データのじかんの主要なテーマである「DX」。このDXとともに、他にも、皆さんは『○X』という用語を聞いたことがあるのではないでしょうか? 似通った言葉が多いということは、業界を超えてトレンドになっていることの表れでもあります。そこで「データのじかん」では、『○○トランスフォーメーション』をはじめ『○X』という用語についてAX~ZXまでまとめてみました。

AX

  • アプリ・トランスフォーメーション
  • アライアンス・トランスフォーメーション
  • AI(Artificial Intelligence)・トランスフォーメーション
  • アドバタイジング・トランスフォーメーション

BX

  • ビジネス・トランスフォーメーション
  • ブランド・エクスペリエンス

CX

  • カスタマー・エクスペリエンス

 DX

  • デジタル・トランスフォーメーション
  • デベロッパー ・エクスペリエンス

EX

  • エンプロイー・エクスペリエンス

FX

  • フォーリン・エクスチェンジ

GX

  • グリーン・トランスフォーメーション

HX

  • ヒューマン・トランスフォーメーション

IX

  • インダストリアル・トランスフォーメーション
  • インテリジェント・トランスフォーメーション
  • インターネット・エクスチェンジ

JX

  • ジャパン・トランスフォーメーション

KX

  • カイシャ・トランスフォーメーション

LX

  • ラーニング・トランスフォーメーション

MX

  • マネジメント・トランスフォーメーション
  • モビリティー・トランスフォーメーション
  • マルチ・エクスペリエンス

NX

  • ニューラル・トランスフォーメーション

OX

  • オフィス・トランスフォーメーション

PX

  • ポートフォリオ・トランスフォーメーション
  • パーソナル・トランスフォーメーション

QX

  • クオンタム・トランスフォーメーション

RX

  • リサーチ・トランスフォーメーション

SX

  • サステナビリティ・トランスフォーメーション

TX

  • トータル・エクスペリエンス

UX

  • ユーザー・エクスペリエンス

VX

  • ビジュアル・トランスフォーメーション
  • バーチャル・トランスフォーメーション

WX

  • ワーク・トランスフォーメーション

XX

  • X線・トランスフォーメーション

YX

  • ヨコハマ・トランスフォーメーション

ZX

  • 税理士・トランスフォーメーション

[参照]データのじかん「AX、BX、CX、DX、、、どこまであるの?調べてみた!

KX、XXにそしてZXまで来るともはや「なんでもあり?」と思わされるものですが、注目していただきたいのはそこではありません。いかに多様な[X](トランスフォーメーションやエクスペリエンス)があるのか、そして○Xの[○]は修飾語や手段、対象となるドメイン領域であって、実現したいこと、期待することは[X]に込められているという点が共通していることです。もちろん、世間からの注目を狙ってトランスフォーメーションやエクスペリエンスといった名付けをした可能性も否定できません。しかし、DXの最初の定義から現在の一般的な定義の変遷をお伝えしたのように、変化は常に起きています。注目を浴びれば、それだけ多くの人に浸透し、技術革新、新しい考え方の浸透が進みます。その結果、AX、BX、CX、DX……といった多様な「○X」が登場しているのでしょう。

日々の業務や仕事があるなか、最新の用語を身に着け使いこなすのは難しいと感じる方もいるかもしれません。しかし、最新の用語を身に着け使いこなすことは手段であって目的ではないはずです。現代人に必要なことは、DXの本質を理解して自分の手足のように活用していくことでしょう。

「何が変わるかではなく、何が変わらないかに注目せよ」 by ジェフ・ベゾス氏

Amazonの創設者であるジェフ・ベゾス氏は米AWSのグローバルカンファレンス「2012 re:Invent」でのCTO ワーナー・ヴォゲルス氏とのディスカッションで「何が変わるかではなく、何が変わらないか」に注目するべきとし、自社の事業ドメインであるeコマースビジネスにおいても今後10年で「何が変わらないか」が重要だと語りました。


原文ママ)※上記 youtube 04:32以降
“I very frequently get the question: ‘What’s going to change in the next 10 years?’ And that is a very interesting question; it’s a very common one. I almost never get the question: ‘What’s not going to change in the next 10 years?’
And I submit to you that that second question is actually the more important of the two — because you can build a business strategy around the things that are stable in time … In our retail business, we know that customers want low prices, and I know that’s going to be true 10 years from now. They want fast delivery; they want vast selection.
It’s impossible to imagine a future 10 years from now where a customer comes up and says, ‘Jeff I love Amazon; I just wish the prices were a little higher,’ [or] ‘I love Amazon; I just wish you’d deliver a little more slowly.’ Impossible. […] When you have something that you know is true, even over the long term, you can afford to put a lot of energy into it.”


日本語訳)
“今後10年で何が変わるのか?”という質問を受けることが非常に多いのです。これは非常に興味深い質問で、よくある質問です。しかし、「今後10年で変わらないものは何か」という質問はほとんどありません。
なぜなら、時間的に安定しているものを中心にビジネス戦略を立てることができるからです。私たちの小売ビジネスでは、お客様が低価格を望んでいることは分かっていますし、それが10年後も変わらないことも分かっています。そして、それは10年後も変わらないでしょう。
10年後、お客様がやってきて、「ジェフ、アマゾンは好きだけど、もう少し価格が高ければいいのに」とか、「アマゾンは好きだけど、もう少しゆっくり配達してくれたらいいのに」と言う未来は想像できない。それは無理な話です。[中略)長期的に見ても正しいとわかっているものがあれば、そこに多くのエネルギーを注ぐことができるのです」。


このように、ベゾス氏は、eコマース ビジネスでは、10年後も消費者は安いもの、そして素早い配送や品数の豊富さを変わらず求めていくだろうと語っています。

データのじかんでは、さまざまなITやデータ関する用語や解説記事、最新事例を発信し、いまでは月間75万の読者様にお読みいただいているWEBメディアとなりました。一方で、ベゾス氏の言葉からはA〜Zまで、そして今なお増え続けるバズワードに注目するだけではなく、今後も変わらないことを再確認し、革新によって実現したいこと、期待することである[X]を考えよ!と我々に対する警鐘と、一度立ち止まって、現在を省みる重要性を教えてくれている気がします。変化の激しい時代の波にのまれるだけではなく、その根底にある「変わらないこと」実現したい「X」を見失わないようにしたいものです。特には立ち止まって、現在の状況を一度省みることも必要なのかもしれません。

“今後10年で何が変わり、何が変わらないか” ベゾス氏のこの言葉について、読者の皆様はどのように感じられたでしょうか?


TEXT:データのじかん編集長 野島 光太郎(のじま・こうたろう)  
広告代理店にて高級宝飾ブランド/腕時計メーカー/カルチャー雑誌などのデザイン・アートディレクション・マーケティングを担当。その後、一部上場企業/外資系IT企業での事業開発を経て現職。静岡県浜松市生まれ、名古屋大学経済学部卒業。

 

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