皆さんは『〇X』という用語を目にしたことがありますか?
〇X系の用語には代表的なものとしてAX、BX、CX、DX、UXなどがあります。しかしこれらの〇X系の用語は日々生み出されているので、なかなかすべての意味を把握して使いこなすことは難しいと思います。
そこで本記事では、よく聞く〇X系の用語であるAX、BX、CX、DX、UXについて、それぞれの意味や関係性について解説していきます。
これを見ればAX、BX、CX、DX、UXについて全体的にすっきりと理解することができますので、是非参考にして下さい。まずは〇Xの基本的な意味から見ていきましょう。
『〇X』という用語の『X』はその多くが『トランスフォーメーション』または『エクスペリエンス』の略です。
Xが『トランスフォーメーション』の略である場合、〇Xという用語は『何かの変革』を表していることが多いです。
Xが『エクスペリエンス』の略である場合は、〇Xは『何かの体験』を示していると考えてよいでしょう。
用語によっては〇Xで『〇トランスフォーメーション』と『〇エクスペリエンス』どちらの意味も持つ場合があるので、定義が多くある用語を使う際は注意してください。
ここからは〇Xの代表例であるAX、BX、CX、DX、UXについて、それぞれの意味を解説していきます。
AXで定義されるものとして1つはAX(アプリ・トランスフォーメーション)のことであり、それはスマートフォンやタブレットのアプリケーションを使って、これまでの価値提供の方法を変えていくという意味です。
ニュースアプリの登場によりニュースによる価値提供の仕方が大きく変化したことなどがAX(アプリトランスフォーメーション)の一例です。
AXにはそのほかにもAX(アライアンス・トランスフォーメーション)や、AX(AI・トランスフォーメーション)、AX(アドバタイジング・トランスフォーメーション)といった意味があり、今後正式な意味が確定していくと予想されます。
BXで定義されるものとして1つはBX(ビジネス・トランスフォーメーション)のことであり、それは業務改革という意味です。
業務改革といっても漠然としていますが、具体的にはERPやPLM、CRMなどといった基幹系の情報システムの導入を通した業務改革のことを表している場合が多いです。
これだけなら分かりやすいのですが、BXにはよく使われるもう1つの意味があります。
それはBX(ブランド・エクスペリエンス)のことであり、ブランド体験と訳され、UX(ユーザー・エクスペリエンス)やCX(カスタマー・エクスペリエンス)よりもさらに上位の概念を意味します。
具体的には、業界や社員スタッフ、地域、国、社会、環境すべてが対象となったブランド価値の設計・創造などです。
BXを使う&理解する際には、BXがどちらの意味で用いられるのかをしっかりと判断するようにしましょう。
CXで定義されるものとして1つはCX(カスタマー・エクスペリエンス)のことであり、それは顧客体験という意味です。
具体的には商品やサービスを購入する前の対応から購入後のサポートまで、顧客が自社商品に関して体験したすべてを指します。
UXと似ていますが、UXがユーザーが商品を購入し再購入するまでの全てのプロセスにそれぞれ発生しているとすれば、CXはそれらすべてを一連の流れとしてとらえた1つの体験を表しています。
CXの方がUXよりも大きな概念を表していることがポイントです。
DXは〇X系の用語の中で最もおさえておきたい用語です。
DXで定義されるものとして1つはDX(デジタル・トランスフォーメーション)のことであり、それは進化したIT技術を浸透させることで人々の生活をより良いものへと変革させるという概念のことを指します。
デジタイゼーション、デジタイゼーションとは違い、DX(デジタル・トランスフォーメーション)はデジタル化が企業の枠組みをこえて、社会全体まで浸透することで私たちの生活や価値観により良い大きな変革をもたらすことを表しているのです。
UXで定義されるものとして1つはUX(ユーザー・エクスペリエンス)のことであり、ユーザーがプロダクトやサービスを通して得られる体験を意味します。
日本語では『ユーザー体験』などと表されることもあります。
UXが示すそれらの体験は、ユーザーが商品を発見しサービスを購入してから再購入するまでの全てのプロセスに発生しています。
よりイメージしやすいよう、アプリにおけてUXが良かった例を挙げていくと
などがあります。
ここからはAX、BX、CX、DX、UXのそれぞれの関係について、解説していきます。
完全に独立している用語もあれば、似たような意味で間違われる用語もあるので、それぞれの用語の違いに注意しながら理解していきましょう。
AX(アプリ・トランスフォーメーション)とDX(デジタル・トランスフォーメーション)に関しては、それぞれ独立した意味をもっているため、その他の言葉との関連性はほとんどありません。
ですので、AXとDXについてはそれ自体の意味をしっかりと理解しておけば大丈夫でしょう。
特にAXに関しては表される意味が多いので、どの言葉の略として使われているか意識して理解することが大切です。
またDXについては、〇X系の用語の中でも特に認知度が高く、目にする機会も多いと考えられるので、意味をしっかりと理解しておくことをおすすめします。
BX、CX、UXはそれぞれ似たような『〇体験』という意味です。そのためしばしば意味が混同されて用いられることがあります。
しかし、BX、CX、UXは体験の対象としているものの規模が全く違うので、それらの点に注意して理解することが大切です。
まずBX、CX、UXの意味は以下の通りで、それぞれ体験の対象としているものはブランド、顧客、ユーザーです。
そのため、体験する対象の規模としては以下のような関係があります。
つまり体験が創出される順番としては
といったイメージになります。
これらを理解することで、良いUX(ユーザー体験)やCX(顧客体験)を生み出していった先にこそ、良いBX(ブランド体験)があることが理解できるかと思います。
ここまでの説明でBX、CX、UXについての関係性は分かったと思いますが、これらの用語で最も多いと感じるのがCXとUXの混同です。
確かにCX(顧客体験)、UX(ユーザー体験)だけではどちらが何を示しているのかイメージがしにくいと思います。
そこで、CXとUXの違いや具体例を紹介していきます。
CXはUXと比較してより『体験』というニュアンスが強く、サービスを通じてユーザーがどんな気持ちでいられたかという意味合いが強いです。
一方でUXは、ユーザーがサービスを通して得られた様々な体験のことを指しますが、実際には『サービスに限定した体験』を指す場合が多く、Webサイトの使いやすさなどがUXと言われることが多いです。
また細かいですが、UXはエンジニア業界でよく使われる用語ですが、CXはマーケティング業界でよく使われる用語という違いもあります。
最近は〇X系の用語やアルファベット2文字の用語について、正しくない使われ方をしている場合が増えてきています。
しかし流行りの用語であるほどビジネスシーンで見聞きすることも増えるので、正しい意味や使い方をマスターしておかなければなりません。
今回紹介したのはそんな用語の中でも、特に重要なものや意味を混同しやすいものばかりなので、用語の理解に困った際にはぜひ本記事を参考にしてみてください。
参考にさせて頂いたサイト https://www.softbanktech.co.jp/special/blog/dx_station/2021/0001/ https://active.nikkeibp.co.jp/atcl/act/19/00131/061400017/ https://www.brainpad.co.jp/doors/news_trend/dx_cx/ https://www.m-hand.co.jp/design/7161/ https://jp.ext.hp.com/techdevice/technologysc/creator_002/ https://monstar-lab.com/dx/solution/ux-ui/ https://www.innovation.co.jp/urumo/ux/ https://www.brainpad.co.jp/rtoaster/blog/detail9/ https://monstar-lab.com/dx/about/digital_transformation/ https://dx-consultant.co.jp/what-is-business-of-experience/ https://goworkship.com/magazine/brand_experience_and_cx/ https://daftcraft.co.jp/xr/ https://jokapi.jp/column/ax-apps-transformation/ https://biz.moneyforward.com/blog/49790/ https://www.lanscope.jp/trend/19005/
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