本記事は「データマネジメント・ラジオ」に配信されたコンテンツを許可を得て掲載しています。(放送日は2024年07月07日)
特集「データマネジメント・ラジオ」へようこそ!データマネジメント・ラジオは、「データ横丁」が運営するラジオ番組。パーソナリティのよしむらさんといずみさんが、データマネジメント業界で活躍する人々や、これからデータマネジメントを目指す人々からのお便りや質問に答えながら、ゆるーく語り合う番組です。
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ヨシムラさんのデータマネジメント本と漫画
データマネジメント・ラジオ始まりました。イズミです。
ヨシムラです。
最近ですね、DMBOK、聖典だっておっしゃるから、ちょっと私も知っとかないとなと思って、ただ原本は無理。
無理と思いまして、Googleさんにね、DMBOK、要約って検索したんですよ。
まず要約からだろう。そしたらですね、なんかヨシムラっていう人のnoteがめちゃめちゃ一番上に出てきて、なんかいいこと書いてあるんですよ。
簡潔にまとまってて、そう、このヨシムラって、もしかしてヨシムラさん?
バレちゃいました。
noteに書いてあって、DMBOKが章ごとにエッセンスがまとまってて、すごいわかりやすくて。
テキストでバーって書いてあるだけじゃなくて、なんか女の子2人のYouTubeみたいなやつもリンク貼ってあって。
よく知ってますね。
あれ?って思って。あれもね、テキスト読んでから動画見ると復習みたいになって、よりわかりやすくてよかったんですけど。
ちゃんと読んでくれてますね。
当たり前じゃないですか。ひやかしじゃないよ。
あれもよしむらさん作ったんですか?
そうなんですよ。要約書いてるとやっぱり難しいなと思って、もうちょっとコミカルにやらないと敷居広がんないなと思って、データマネジメントの。
それで女の子キャラに説明させるっていうスタイルを作ったんですか?
作ったんですよ。
で、あのキャラ元ネタがあって、もう1個本でデータマネジメント解説本って、AI事務員宮西さんって本を書いてるんですけど。
よしむらさんが?
Kindleにあるんでぜひ読んでほしいんですけど。
よしむらさんが?
作った?
作りました。
すごいっすね。
そう、まめなんでね。
それはなんで作ろうと思ったの?
このラジオでも話しましたけど、やっぱり業界布教のためですね。データマネジメントもうちょっと身近になってもらいたいなと思って。
なるほど。
で、いきなり聖典700ページですよ。これ無理だなと思って。
絶対無理。
これ絶対無理だなと思って、自分は苦行だと思いながら読んだんですけど。苦行?修行?と思って読んだんですけど、この修行はもう敷居が高すぎると思って。
じゃあちょっとわかりやすい要約、敷居を広げようと思って要約書いたんですけど。
要約書いてもあれ17章分確か書いてあって、めちゃめちゃ多いんですよね、分量として。
あれでも心折れるなと思って。
もうちょっとねキャッチーなわかりやすいものを作ろうと思って漫画作ったんですよ。
なるほど。
それDMBOKの中身を解説する漫画ってことですか?
中身をっていうよりは僕の体験談でDMBOKどう活かしたかみたいなのを。
なるほど、なるほど。それちょっと知りたいですね。
個人情報保護観点での法令リスク
半分ノンフィクションで宮西さんっていう主人公の女の子が僕の体験談みたいなことをやるっていう形で。
1冊目はあれですね、データ組織をどう立ち上げていくかみたいな話。
はいはいはい。
吉村さんのnoteを読んだ時に確かにDMBOKに書いてある中身は分かったんだけども、じゃあそれこれどうやって活用していくんだっていうところがなかなかちょっとピンとこなくて、読んだ知識としてあった。
それどうしようかって思ってたんですよね。
そうなんですよ。そういう時にもう一人のキャラ松田さんっていう先輩があるんですけど、こういう時はDMBOKを読むんだっていうことを言って読むっていう感じで利用シーンが分かってくる。
現場の課題があってそれに対してDMBOKがどういうふうに役に立つんだよっていうのを紹介してるのがそっちの本の方だと。
そう、そう、宮西さんの、AI事務員宮西さんの本。ぜひみんな読んでください。
それKindleで探せるんですか。
そう、Kindleに普通に、一巻はゼロ円なんでね、みんなとりあえず読んで。
わかりました。ちょっとあの、じゃあ、えっと、なに、なんだ、あそこにリンク貼っときましょうかね。
そうですね。
概要欄にリンクを貼っておきますので、ぜひ見てください。
最近そのnoteには何を書いてたんですか。よしむらさんだって知らなかったから、確信が持てなかったから、DMBOKの記事だけ読んでふんふんって終わってたんですけど。
ブログは最近の熱い記事とかありました?
最近、KADOKAWAさんえらいことになっていて、これ他人事とは思えずに引き締めなきゃなと思うんですけれども、情報漏洩していろいろ拡散されている方がいらっしゃって、それって個人情報保護観点ではリスクがあるんじゃないかなって読んでて思ったわけですね。
データマネジメントの一個の軸として、セキュリティプライバシーをちゃんとやろうっていうところで、自分はデータマネジメント担当してるんで、これはちょっとね、ちゃんと注意喚起しなきゃなっていうところで、ちょっと解説記事を書いてみたっていうのが最近ですね。
なるほど。詳しくは読めってことなんですけど、ちょっとそれを要約するとどんな感じになるんですか?
そうですね。観点は2つあると思っていて、まず漏洩した個人情報を見ていいのかっていう。
見るっていうのは、ツイートで流れてくるのはしょうがない部分はあるんですけど、自分から例えばニコニコさん、KADOKAWAさんも注意喚起してましたけど見ないでねって。
そこをわざわざ自分で取りに行く行為ってどうなのよって話ですね。
これは法第20条に、偽りその他不正の手段により個人情報を取得してはならないという条項があるんですね。
これはその通りなんで、その事例として不正の手段で個人情報が取得されたことを知り、又は容易に知ることができるにもかかわらず、当該個人情報を取得する場合っていうのはダメだよって。
まさに該当してるなっていうところで、そういう自分から取りに行くことって、これを見る限り法的リスクがあるのかなと。
なるほど。そこにすぐ手に届くところにあったとしても、それが違法に拡散されたものだよって知った上で自分から積極的に見に行くのはダメだよってことですね。
ただちにこれ違法かどうかっていうのは、この主語がもう一個ありまして、主語が「個人情報取扱事業者は」っていうのが主語なんですね。法令上の主語は。
でも個人って事業者じゃないじゃんっていうのが一方あると思うんで、これをもう一個次の解説として、じゃあ個人情報取扱事業者とは何かって定義が書かれてるんですね。
これは事業のようにともしているものというところで、何というのか、個人じゃなさそうだなと思うんですけど、これを読み進めていくと別に個人も対象だよって書かれてる。
そうなんですか。事業者っていう形式じゃなくて。
事業をやっている。事業をやるっていうのが、例えばウェブサイトを公開していてとか、それも事業だよってことを言っているっていうふうに読み取れますね。
個人でも常日頃からウェブサイトを運営して発信・公表してるっていうのは事業であろうと。
KADOKAWAの情報漏洩とリスク
自分は読み取れるんですけど、この辺は専門家の方々と解釈するところなんですけど。
なので本当に事業も何もしてない人が取りに行くのがいいかっていうと、たぶんおそらくグレーですぐさま罰せられることはなさそうかなとは思うんですけど、もちろん倫理的にやっちゃダメですよ。
KADOKAWAさんもやめてって言ってるんで。でも個人だったら大丈夫かっていうとそうではなくて、個人ももしかしたら対象になるかもしれないっていうので、結論を見るとリスクはいろいろありますよっていうことですね。
なるほどね。危ないところにわざわざ突っ込んでいくのもどうかねっていう話になりますよね。
これは大前提だとして、データマネジメント観点で法令リスクを見てみると法令的にも引っかかりそうだよっていうのは取る行為ですね。
次、発信する行為の方を考えてみますね。
発信する行為っていうのは何かっていうと、今度は19条に個人情報取り扱い事業者は違法又は不当な行為を助長し又は誘発する恐れがある方法により個人情報を利用してはならないっていうのがあるんですね。
なるほど。
これ、業界的には破産者マップっていうものを狙い撃ちしたものだっていうふうに言われていて、破産者マップって知ってます?
破産者って、破産ってあの破産。
あの破産ですね。
官報っていう国が出す情報に破産者って出されるんですね。
情報として開示せねばならないってことで。
で、それはもうやってるんですけど、それを勝手に、勝手にというか公開されてるものなんで取得してリスト化している事業者さん、個人さんかわかんないですけど、やってる方がいてリストが作られてるんですね。
で、実名が書かれてます。この人いつ破産しましたって。
こんなん国として許せないけれども、今まで法令として罰せられるようなものがなかったから、3年前ぐらいですよね。
改正個人情報保護法の時にそれをあえて付け足して。
なるほど。
で、つい2023年の11月だか12月だか、刑事告発された。やっと念願叶って告発されたっていうものを狙い撃ちしている条項があるんですけど、そんな感じでね。
破産者マップと個人情報の拡散
なるほど、なるほど。そっとしておかなければいけない情報をわざわざ。
そう。取って破産者マップで。で、もう1個やらしいのが、消して欲しかったら10万円起こせみたいなことビジネスやってたんですよ。
ちょっとそれ危ないですね。どこかのハッカーみたいな感じですよね。
でも罰せられなかったんだよなーっていうジレンマがあって、これができたんですけど、これもそんなお金取るっていうのはないですけど、Xで拡散するってもう悪意があるし助長してるじゃないですか。
ちょっとね、悪質さを感じてしまいますよね。
だから相当拡散するとかは、これも主語が個人情報保護事業者なんですけど、拡散するってなると狙ってやってますし、それでインプ稼いでるんじゃないかとかもあるじゃないですか。
そうですよね。
だからこっちはかなりリスク高いなと思っていて。で、これ見るのもそうですけど、リツイートも多分結構。
なるほど、拡散になんとか幇助とかに当たりそうな気がする。
だからね、もう絶対触っちゃダメです。みんな協力しちゃダメ。っていうのが、そんな記事を書いたっていうのはね、最近。
なるほどね。要約でもめちゃめちゃこう、心にきます。
でも、なんていうの、言い方があれですけど、やっちゃダメだよねってなんか薄々こう。
そもそも倫理的にはダメだけど、法令上データマネジメント関連のみでもダメだよね。
ダメだよねっていう。
最近はそんな記事を書きましたね。
なのでやっぱりそういったものは、近寄らず。
そうですね。近寄ったら危ないよ、やめとけよっていうための今日の話ですね。
データマネジメントですかね。正しいデータを正しく扱って、正しく活用しましょうっていう本筋の方に力を注ごうね、みんなっていう。
よしむらお兄さんからの。
そうですね。そういう話で終わりたいなと思います。
すごく勉強になりました。ありがとうございます。
ぜひノート読んでください。
そうですね。概要欄、ぜひチェックしてみてください。
今回のデータマネジメントラジオは以上となります。
次回もまたお楽しみに。
お楽しみに。