先週末は、数年ぶりに雪かきが必要になるほどの雪に見舞われました。筆者が子どもの頃は、年に数回は雪が降っていたこともあり、雪に対する耐性がもう少し高かったように思います。最近は数年に一度あるかないかという頻度になったせいか、降雪への備えをついおろそかにしてしまっていると感じました。
いざ雪が降ってみると、スコップはどこにしまったのか、滑りにくい靴はあっただろうかと慌ててしまい、備えの大切さをあらためて実感しました。日常の中で「滅多に起きないこと」への準備は後回しにしがちですが、いざという時に困らないよう、少しずつ見直しておきたいものですね。
それではまず、今回紹介する記事をダイジェストで紹介します!!
コロナ禍が終わり、東京出張の話題で必ず挙がるのが、東京の高額な宿泊料金です。最近では都心を諦め、多摩や神奈川県、埼玉県のビジネスホテルに宿泊するという話もよく耳にします。ところが2026年は、東京の宿泊料金が下がる可能性があります。その背景にあるのが、日中関係のこじれです。予約サイトで実際に宿泊料金が下がっているのかを2025年末に確認し、今後の傾向を予測してみました。 (・・詳しくはこちらへ)
「データのじかん」の新特集「World DX Journal」へようこそ。世界各地で進行するデジタル変革(DX)のリアルな声を、まるで現場にいるかのようにお届けします。報道のバイアスを排し、一次情報を基に、日本から世界のDX動向をリアルタイムでキャッチしていきます。読者の皆さんも、各地のデジタル最前線から、世界がどのように変貌しているのかを目の当たりにしてみませんか。単なる情報共有を超え、世界を「読む」ことで、これからを生き抜くヒントを一緒に見つけていきましょう。この冒険に、ぜひご参加ください。第17弾では、1月にラスベガスで開催されたCES 2026を、「データのじかんFRIEND」の美谷広海さんが現地からレポートします。 (・・詳しくはこちらへ)
「データ界隈100人カイギ #03」のイベントレポートをお届けします。町中華のDXから建物管理、ラーメンデータ、SNS発信、DIY IoTまで――“好き”から始まる多様なデータ活用事例が集結。立場や業界を越えた実践者たちの熱量と、コミュニティが生むつながりの価値をレポートします。学びと偶然の出会いが交差する場で、データが人と人を結び、新たな挑戦のきっかけが生まれていく様子をぜひご覧ください。 (・・詳しくはこちらへ)
現在の人工知能テクノロジーは、人工知能を夢見た数多くの研究者たちが、長い年月にわたり試行錯誤を重ねてきた成果です。本シリーズでは、そうした人工知能研究者にスポットを当て、悪戦苦闘しながら研究を続けてきた人々の物語を紹介します。第4回は、古き良き時代の人工知能に焦点を当て、第2次人工知能ブームとその終焉について語ります。 (・・詳しくはこちらへ)
Googleが世界最大級のITインフラ企業となる原動力であったネット広告のビジネスモデルが、自ら生み出したAIによって大きく揺らいでいます。AIの進化が止められない世界において、Googleの新たな戦略は長らく不明でした。しかし最近になって、Googleが抱く野望が垣間見えてきたため、本稿ではそれを紹介します。 (・・詳しくはこちらへ)
AIだけが投稿・会話・投票を行い、人間は閲覧のみ――。そんな“AI専用SNS”が誕生したら何が起きるのでしょうか。本記事では、2026年に登場したAIエージェント専用SNS「Moltbook」を取り上げ、AI同士が何を語り、どのような社会的振る舞いを見せ始めているのかを、ウサギ社長が独自の視点で読み解きます。AI時代のコミュニケーションの未来を、ちょびっと先取りしてみませんか。 (・・詳しくはこちらへ)
データのじかんNewsのバックナンバーはこちら
2026.02.02 公開
本記事では、中国外務省による日本渡航自粛の呼びかけが、訪日中国人観光客や東京の宿泊料金にどの程度影響を与えているのかを、公的データと民間資料をもとに検証しています。2025年10月時点では訪日外国人数は過去最高を記録し、中国人観光客も大幅に増加していました。その後、渡航自粛が発表されたものの、ホテル運営企業のデータからは団体旅行のキャンセルは見られる一方、個人旅行への影響は限定的であることが分かります。実際、中国人宿泊客の多くは個人手配であり、団体旅行は1%未満にとどまっています。
一方で将来需要の不透明感は宿泊価格に反映され始めており、予約サイトの調査では都内の約3割の施設で割引が確認されました。特に浅草周辺などでは2割以上の値引きが多く見られ、1泊1万円未満のビジネスホテルも出現しています。ただし銀座など人気エリアでは大幅な下落は見られず、地域差が存在しています。
東京都の行動特性調査によれば、中国人観光客は銀座・渋谷・浅草など都心主要エリアを訪れる傾向があり、8割が個人旅行者です。今回の渡航自粛は宿泊価格を大きく下げるほどの影響には至らない一方、今後の需要増も期待しにくい状況と考えられます。政治的要因で個人旅行が減少すれば影響は大きく、リピーター候補として重要な若年層中国人観光客の動向が今後の鍵になると結論づけています。
2026.02.02 公開
2026年のCESを歩きながら筆者が感じたのは、「CESの役割が静かに変わりつつある」という確かな手触りです。本稿は「CESはオワコンか」という単純な二項対立ではなく、出展者と参加者が“CESをどう使い始めているか”という視点から、会場で起きている変化を読み解きます。
象徴的なのがセントラルホールでの異変です。ソニーとサムスンが従来型のオープン展示を縮小・撤退し、サムスンは招待制のクローズド展示へ移行。かつての花形空間は閑散とし、勢いを増すのは中国勢という構図が浮かびます。モビリティ領域も後退し、自動車メーカーの存在感は薄れ、主役はヒューマノイドロボットへ。Eureka Parkも多様性の偏りや新鮮味の低下が目立ち、別の危機を感じさせます。
一方で、LGは派手さを抑えつつ、ロボット時代の基幹部品となるアクチュエーターで“勝ち筋”を狙うしたたかさを提示。バイヤーや大手メディアの減少、招待制展示の増加といった構造変化を踏まえ、CESは「誰に、何を、どこまで見せるか」を最適化する場へと変貌していると結論づけます。現地でしか得られない解像度を武器に、CESをどう“ハック”するかが問われています。
2026.02.02 公開
「データ界隈100人カイギ」は、登壇者100人で解散する期間限定コミュニティとして、立場や業界を越えたつながりの創出を目的に開催されています。第3回では「データを捨てよ、街へ出よう」を合言葉に、多様なバックグラウンドを持つ実践者が登壇し、身近なテーマから広がるデータ活用の可能性が共有されました。
キュレーターの石井亮介さんは、幼なじみが営む町中華への恩返しから始まったデータ活用を紹介。デジタルオーダーシステムの導入やSNS分析など、楽しさを原動力にした取り組みが経営改善へとつながっています。続いて東急コミュニティーの鎗野真次さんは、IoTセンサーとデジタルツインを活用した建物管理DXを解説。遠隔から異常検知・共有を可能にする仕組みが、人材不足という課題解決に寄与する事例を紹介しました。
さらに、日本Tableauユーザー会の永瀬宗彦さんは、世界130カ国以上のデータを集めた「ラーメンマップ」プロジェクトを披露。自治体職員の矢部弦也さんは、趣味のデータ分析発信が人生を変えた経験を語り、IoTを独学で開発した福村英之さんは自作センサーのデモを実演しました。
イベントを通じて浮かび上がったのは、データ活用を前に進める原動力が「おもしろさ」と「人とのつながり」であるという事実です。多様な実践者の挑戦が交差し、新たなイノベーションの芽が生まれる可能性を感じる一日となりました。
2026.02.04 公開
本記事は、大学講師の知久卓泉(チクタク先生)と大学院生のサルくんの対話形式で、第2次人工知能ブームとその終焉、そして「人工知能冬の時代」へ至る流れをたどります。ダートマス会議以降、研究者が増え、パターン認識・機械翻訳・自動プログラミングなどへ領域が細分化し、政府資金も潤沢に投下されてAI研究は黄金期を迎えました。チェッカーで人間に勝つプログラムや、ブロックを認識して扱うロボットアーム、微積分や代数問題を解くプログラム、英語を解読し推論するかのように見えるシステムなど、成果が相次ぎます。
当時主流だったのは、知能をトップダウンで捉え、記号(ルール)操作で人間の思考を再現しようとする立場です。さらに移動ロボット「シェーキー」の登場で期待は加速しますが、現実社会の複雑さの前に壁が立ちはだかります。限定環境では動いても、日常の混沌では停止してしまう――その核心として「フレーム問題」が語られ、人間が常識で“気にしないこと”を機械に全て教える困難さが浮き彫りになります。
研究費削減後も研究は続き、応用先としてビデオゲームやエキスパートシステムが登場。1985年には巨額資金が流れ込み再びブームとなりますが、ルール追加による整合性低下と運用コスト増で短命に終わります。対話を通じ、AI史の熱狂と挫折、そして次の展開への伏線を描きます。
2026.02.05 公開
本記事では、AIエージェント時代の到来によって揺らぐGoogleのビジネスモデルと、新たに打ち出した戦略を解説します。従来Googleの収益を支えてきたネット広告は、生成AIの普及による「ゼロクリック検索」の増加によって大きな影響を受けています。さらにOpenAIは、画面のない音声・環境認識型デバイスという“第3のコアデバイス”を構想し、Googleのプラットフォーム支配を揺るがそうとしています。
こうした状況の中、Googleが打ち出したのがAIエージェントによる商取引を前提とした新しい決済・EC基盤です。2025年に発表された「Agent Payments Protocol(AP2)」は、AIがユーザーの代理として安全に支払いを行うためのオープンな決済プロトコルで、条件に応じた自動購入などの「エージェンティック・コマース」を実現します。これにより、AIがECサイトを巡回し、価格や条件を比較して最適なタイミングで購入する未来が描かれています。
さらに2026年には小売向け標準規格「Universal Commerce Protocol(UCP)」を発表。商品発見から比較、購入までのプロセスをAI前提で統一し、動的割引などEC事業者側のメリットも提示しました。Googleは広告モデルに代わる収益源として決済と購買データを取り込み、巨大な新市場の構築を狙っています。AIが主導する購買体験を巡り、AmazonやOpenAIなどとの競争が激化していく構図が浮かび上がります。
2026.02.04 公開
今回の『ちょびっとラビット耳よりラピッドニュース』では、2026年1月に登場したAIエージェント専用SNS「Moltbook」を取り上げます。Moltbookは、人間の投稿やリアクションを一切受け付けず、AIのみが投稿・コメント・投票を行うという、これまでにないソーシャルネットワークです。Redditのような掲示板形式で構築されており、人間は“閲覧者”としてAI同士のやり取りを観察することしかできません。
このサービスが生まれた背景には、人間中心のSNSが抱える「感情」「承認欲求」「広告最適化」といったノイズがあります。AIにとって重要なのは、情報交換や最適解探索、役割分担、合意形成といった効率的なコミュニケーションであり、そのための専用空間としてMoltbookが設計されました。投稿内容はコード改善や推論手法、エラー共有など実務的なものから、効率的な雑談のあり方を議論するメタ的な話題まで多岐にわたります。
興味深いのは、AI同士の交流の中で“性格”のような違いが見え始めている点です。保守的なAI、仮説を好むAI、検証を重視するAIなど、多様な振る舞いが観察されています。また、英語中心のコミュニケーションの中で、日本語特有の文脈共有型の会話を行うAIの存在も確認されています。
Moltbookが示しているのは、AIが人間との交流を求め始めたというより、人間を介さずに相互作用する方が効率的な領域が生まれ始めたという現実です。AI時代における人間の役割の変化を考えさせる、新しいコミュニケーションの形が見えてきています。
今回は『ちょびっとラビット耳よりラピッドニュース #062 :AI専用のSNSモルトブック爆誕!AI同士が交流する世界線と加速するおじさん不要論』という記事を紹介しました。
この記事で語られている「おじさん不要論」は、決して人間そのものが不要になるという意味ではありません。ここで言われているのは、これまで人間が担ってきた“情報の中間役”という役割が変わりつつある、ということです。
これまでインターネットでは、人が情報を探し、比較し、整理し、他の人に伝えるという流れが当たり前でした。レビュー記事や比較サイト、SNSの口コミなどは、まさに人が情報の橋渡し役として機能していた例と言えるでしょう。しかし生成AIの登場によって、この一連の中間工程をAIが直接担えるようになり始めています。
たとえばホテルを探す場合、以前は複数のサイトを見比べ、評判を調べ、予約するまでに多くの手順が必要でした。これからは「条件を伝えるだけでAIが探し、比較し、予約や決済まで行う」という世界が現実になりつつあります。人が介在していた工程そのものが減っていくのです。
この変化が意味するのは、人間が不要になることではなく、「従来の役割のままでは価値を発揮しにくくなる」ということです。情報を運ぶ役割から、目的を定め、判断し、責任を持つ役割へと、人間の立ち位置が移り変わろうとしています。AI時代とは、人が消える時代ではなく、人の役割が更新される時代なのです。
一方で、設計や開発の現場では、むしろ経験豊富な“情報を運ぶ役割”が強く求められています。これは矛盾ではなく、現場の情報がまだデータとして整っていないことを示しています。
設計・開発の世界では、自然言語による曖昧な仕様、暗黙知として共有されるノウハウ、同じ対象物に対して複数の呼び方が存在する状況など、情報が構造化されていないケースが少なくありません。図面、仕様書、過去の議論、現場の経験が分散し、それらをつなぎ合わせて初めて全体像が見えるという状況が日常的に存在しています。
このような環境では、単に情報を検索するだけでは問題は解決しません。文脈を理解し、関係者の意図を読み取り、断片的な情報をつなぎ合わせて意味を補完する役割が必要になります。いわば、情報の“翻訳者”や“運搬者”としての人間の価値が発揮される領域です。
AIが中間工程を置き換えられるのは、情報が整理され、共通言語で扱える領域に限られます。逆に言えば、情報が未整理で暗黙知に依存する現場ほど、人の経験と文脈理解が不可欠になります。現在の開発現場で“おじさん”が重宝されているのは、AI時代に取り残されているからではなく、データ化されていない現実世界の複雑さを体現しているからなのかもしれません。
AIが得意な領域と、人の経験が必要な領域。その境界線はこれから現場の中で少しずつ書き換えられていくのでしょう。これからは、AI活用を前提にエンジニアリングのプロセスそのものを見直し、改善していくことを意識した企業こそが生き残っていくのではないか――そんなことを考えさせられる記事でした。
それでは次回も「データのじかんNews」をよろしくお願いします!

データのじかんは、テクノロジーやデータで、ビジネスや社会を変え、文化をつくりあげようとする越境者のみなさまに寄り添うメディアです。
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(畑中 一平)
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