広告掲載の手順は非常に簡単だ。投稿画面にある「プロモーションをする」をタップすると、広告設定画面に移行する。
広告の目標は「いいね、リポストを増やす」「リンクのクリック数を増やす」から選択できる。筆者が掲載した投稿にはリンクを含んでいなかったため、「いいね、リポストを増やす」を選択した。
リーチ対象は場所、年齢範囲、性別の3項目だ。「意外なほど、ざっくりしているなあ」が筆者の第一印象だ。
利用金額を設定する際には注意が必要だ。金額は手動入力ができず、一定の刻み幅で選択する形式になっている。筆者は17,500円に設定したが、次の選択肢は20,000円だった。今回は期間を7日間、日別予算を2,500円とし、推定リーチ数は1日あたり150人~740人と表示された。
これで広告の設定は完了だ。最後に支払い方法を選択して終了する。ただし、この時点ではまだ決済は行われない。
広告の審査は10分ほどで終了した。広告が掲載されると、「プロモーションをする」のボタンが消え、画面下部に「実施中のプロモーション」と表示される。
広告掲載1週間の結果はインプレッション数が14,085、ユーザーがポストに反応したエンゲージメントは1,007、詳細クリック数は105となった。このうち、広告経由はインプレッション数が92%、エンゲージメントは100%、詳細クリック数は65%なので、一定の効果はあったといえるだろう。
広告アカウントでは、日別のインプレッション数や利用料金を確認できる。ただし、日時がアメリカ時間(サンフランシスコ時間)で表示される点には注意が必要だ。筆者は11月3日12時頃に広告を開始したが、広告アカウントでは11月2日20時01分と表示されていた。日本時間より16時間遅れ(夏時間)の表示となる。
なお、日別のインプレッション数を見ると、土曜日と日曜日が平日を上回る結果となっていた点は興味深い。
トラブルは決済時に起こった。広告掲載が終了した11月10日にXから、支払処理失敗のメールが届いた。続いて、カード会社から不正利用の疑いを知らせるメールが届いた。筆者はXからのメールの件名が「Twitter ads」になっていることから、「詐欺」と判断。すぐに、カード会社にカードの使用停止をリクエストした。
しかし、このXからのメールは詐欺ではなく「本物」だったのである。結局、別のクレジットカードを用いて、決済を済ませた。しかし、元のカードの再発行手数料が生じたことは最後に書き添えておきたい。
Xの広告は非常に簡単に出稿でき、一定の効果を得られることがわかった。しかし、決済時にトラブルが発生する可能性がある点は予想外だった。これから広告出稿を検討している人には、筆者と同じようなミスをしないよう注意を呼びかけたい。
(取材・TEXT:新田浩之 編集:藤冨啓之)
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