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少子化が加速する一方で、人々の教育熱は高まりつつあります。
そうした中で、子供の習い事は多様化し、新たなトレンドが生まれています。子供たちの才能や興味に合わせた習い事は、彼らの成長や将来の可能性を広げる重要な要素となっています。この記事では、最新のデータや調査から、子どもたちの習い事のトレンドを追っていきます。
アクサダイレクト生命が0〜9歳の子どもがいる母親を対象に行った第8回「子どものおけいこ事に関する調査」によると「子どもにおけいこ事をさせている」と回答した母親の割合が2022年に過去最高の55.9%となっています。半数以上の家庭で一つ以上の習い事を子どもにさせているということになります。
これまでのデータによると、習い事をさせている家庭の割合は消費増税を巡るさまざまな発表に応じて増減する傾向があったそうです。2019年の10%への消費増税から時間が経ったことで今回の増加につながったと考えられます。
また、コロナ禍の休園、休校に伴う体力、学力の低下を習い事で補いたいと考える家庭も少なくなかったそうです。
ここで実際に人気の習い事について見てみます。同調査で、「現在子どもにさせているおけいこ事」と「 今後子どもにさせてみたいと思うおけいこ事」についてアンケートを取った結果が以下です。
現在子どもにさせているおけいこ事 |
今後子どもにさせてみたいと思うおけいこ事 |
|
1位 |
水泳 |
水泳 |
32.8% |
43.9% |
|
2位 |
英語・英会話 |
英語・英会話 |
17.9% |
25.1% |
|
3位 |
通信講座 |
ピアノ |
14.4% |
24.9% |
|
4位 |
体操教室 |
体操教室 |
14.4% |
19.6% |
|
5位 |
ピアノ |
習字 |
14.2% |
18.2% |
現在の習い事として、およそ1/3が「水泳」を選んでおり、今後させてみたい習い事としても40%以上の回答を得て、一位になっていました。
次いで人気だったのは「英語・英会話」です。
一方、現在の習い事として、「通信講座」が3位になっています。在宅で受講できる柔軟さや教室に通うのと比較すると安価な価格が人気の背景にあると考えられます。
習い事を習わせている家庭での習い事の数や予算についてアンケート結果を見ていきます。
習い事の費用は平均で13,395円、子ども一人当たりの習い事の数は1.53となっています。
習い事の数について、6割以上の家庭で習い事は一つという回答が得られたそう。また、習い事を一つに絞っている家庭は年々増加傾向にあります。一方で、複数の習い事をしている家庭は同程度、あるいは若干の減少傾向にあります。
共働きが広がり、可処分所得が増加しているため、習い事の裾野は広がりつつあるものの、可処分時間が少ないため、習い事の数を絞っている、という家庭が増えているのかもしれません。
少子化の加速と反比例するように一人当たりの年間教育費は増加傾向にあることがこれまでのデータでわかってきています。
そうしたなかで、早期教育への関心も高まり、小学校、中学校での受験への関心も高まってきています。そうした中で、習い事への関心も当然高まってきています。
一方で、可処分時間は限られています。さまざまな選択肢の中で、その子の個性に合わせながら最適な選択をするため、悩まれる方も多いのではないでしょうか?
答えのない問いの補助線として、ぜひ過去のデータを見て検討してみてください。
【参考資料】 ・「第8回子どものおけいこ事に関する調査」結果 | ネット生保のアクサダイレクト声明保険 ・少子高齢化の時代、子ども一人あたりの教育費は増えた? 子育て世帯の気になる教育とお金の事情をデータで観察 | データのじかん
(大藤ヨシヲ)
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