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サステナブルな人々は何を意識している? データから見る持続可能性への意識変化を徹底解説

本記事では、持続可能性という意味がある「サステナブル」についてデータを用いて解説します。サステナブルな人の特徴や具体的な行動例も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

         

今回は人々のサステナブルやエシカルに対する意識や実際に行っているサステナブルな行動についてデータでまとめます。

そもそもサステナブル・エシカルとは?

環境に良いこと、という文脈でよく耳にするサステナブルやエシカル、というキーワード、知ってはいるけど実際の意味をよく知らない、という方、多いのではないでしょうか?

サステナブル(Sustainable)は持続可能を意味する単語で、地球環境を破壊しすぎず、次の世代がよい環境で生活をできるようにする、という意味で使われます。サステナブルな社会は、持続可能な社会、ということになります。

一方のエシカル(ethical)は倫理的な、という意味の単語で、エシカルと日本語表記されている場合は、「『人と社会、地球環境、地域のことを考慮して作られたモノ』を購入・消費する」ことを意味するそう。

サステナブルは地球環境を維持しながら人間社会を営むためにどのように社会を変革していくかを考えて行う行動全般を、エシカルは環境に加え、文化や人権問題など倫理的な課題を考慮した製品の製造や消費を指します。

サステナブル・エシカルな行動とは?実際人々はどの程度意識はどう変化したのか

2020年以降、新型コロナウイルス感染症という世界的な危機に伴い、これまで以上に社会についてのニュースや情報を集めるようになったという人は多いのではないでしょうか?

実際、コロナ禍に伴い、旅行やレジャーといった人々の移動が制限されたり、リモートワークやリモート教育が盛んになったりする中で、人々の行動に伴って排出される大気汚染物質が削減され、各国で地球の自然環境の改善あらわすデータが出ており、日本においても、2020年に大気のきれい度の高さを示す指数「CII(クリーン・エア・インデックス)」が改善しています。

そうした中で、地球環境やより良い社会を目指すことに対する人々の意識にも変化が現れています。

株式会社電通がコロナ下の生活者を対象に、2020年10月に行なった「“サステナビリティ”や企業/ブランドの“パーパス”(社会に対する志・社会的存在意義)に関する意識調査」を見てみると、「地球環境や社会問題は、決して他人事ではない」と感じている人の割合は83%と非常に高くなっています。さらにコロナ禍を通じて、地球環境や社会問題への意識が生まれたり、高まったりした、という人は、回答者の半分以上に上ったそうです。

引用:よりサステナブルな世の中へ。コロナ禍がもたらした生活者意識の「5つのシフト」 | ウェブ電通報

さらに「地球や社会の”持続可能性(将来も問題なく続いていくこと)”について真剣に考える必要がある」という設問に「そう感じる」「ややそう感じる」と答えた人のうち56.3パーセントがコロナ禍の中でより意識が高まったと感じていることも明らかになりました。

引用:よりサステナブルな世の中へ。コロナ禍がもたらした生活者意識の「5つのシフト」 | ウェブ電通報

サステナブルな人々の具体的な行動とは


社会や地球環境への意識が高まる中、 持続可能性への人々の真剣度も高まる傾向にあります。

そうした中で人々の実際の行動はどのように変化しているのでしょうか?
株式会社博報堂がコロナ禍以前の2019年11月におこなった「生活者のサステナブル購買行動調査」を見てみましょう。

「普段買い物する際に意識することは何か?」という設問では、全体の91%以上が「長く使えるものを買う」と回答。また、「環境や社会に悪い影響を与える商品は買わない」や「環境や社会に悪い影響を与える企業の商品を買わない」と回答した人が全体の50%程度と、企業における環境や社会へのはたらきかけが購買行動に影響していることがわかります。

引用:「ミニマル(最小限)」「ロングライフ(長期的)」「サーキュラー(循環)」 3つののサステナブル基準で選ぶ生活者|博報堂

また「新品を買わずに中古品を買う(37.7%)」というリサイクルや「新品を買わずに借りたりシェアしたりする(19.4%)」といったシェアリングエコノミーなど、すでにあるものを循環させる、という行動に出る人も決して少なくはないことが明らかになりました。

さらに、楽天インサイト株式会社が2020年5月にインターネットで行った「サステナブルな買い物に関する調査」では、「新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けてから、買い物に関する意識や行動に変化があったか」と問いかける設問では、サステナブルな購買行動についての意識の変化が現れています。

引用:リサーチデータ(2020年)サステナブルな買い物に関する調査|楽天インサイト

特に2020年7月以降のレジ袋有料化に伴い、マイバッグの使用やレジ袋を使わないという項目が大きく増加しています。また、「長く使えるもの、繰り返し使えるものを選ぶ」という項目でも意識が高まっていることがわかります。

一方で「1回あたりの買い物の量減らし、こまめに買い物をする」という回答では、そのような意識はしなくなったあるいは実際にこまめに買い物をする機会が減ったと感じている人が多いということがわかり、移動の機会を減らしまとめて買うという意識が高まっていることも分かります。

まとめ

仕事や教育、介護、生活など様々な面で、 その影響は計り知れず、今後の見通しが立たない中で苦労を感じている方も多いと思います。

しかし、実際にコロナ禍の中で生じたライフスタイルの変化の中でも今後に生かせるものをしっかりと把握し、これからの社会の中で反映させれば、より暮らしやすい世界を実現できるでしょう。

環境・社会の転換点とも言える今だからこそ、きちんと人々の意識の変化を読み取って、よりよい未来に向かっていけるチャンスなのかもしれません。

【参考引用サイト】
・サステナブルとは?SDGsに向けた世界の取組み|サステナブルな社会へ from Benesse(よく生きる)エシカルとは?エシカル消費の押さえておきたい4つのポイント!|サステナブルジャーニー|大和ハウスグループ水が澄み、山が見えた 新型コロナで「環境は自分の手で改善できる」を学んだ私たち:朝日新聞GLOBE+よりサステナブルな世の中へ。コロナ禍がもたらした生活者意識の「5つのシフト」 | ウェブ電通報「ミニマル(最小限)」「ロングライフ(長期的)」「サーキュラー(循環)」 3つののサステナブル基準で選ぶ生活者|博報堂リサーチデータ(2020年)サステナブルな買い物に関する調査|楽天インサイト 

(大藤ヨシヲ)

 

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