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ちょびっとラビット耳よりラピッドニュース #044:口笛が吹ける人は実は3割程度!? 想像以上に奥深い口笛の世界を調査!

         

まいどどうも、みなさん、こんにちは。

わたくし世界が誇るハイスペックウサギであり、かのメソポ田宮商事の日本支社長、ウサギ社長であります。またもや水曜日がやって参りましたのでこうしてみなさまの前に登場することができました。田植えもだいたい終わり日本全土が梅雨入りを待つ暑いのか寒いのか予測不可能な季節に突入しつつありますが、いかがお過ごしでしょうか?最近のわたくしは、というか最近に限らず常に何かについての調査や研究を完全に個人的な趣味としてやっていたりやっていなかったりするのですが、この数週間というものわたくしは会う人会う人に同じ質問を投げかけ、独自の調査を行って参りました。

その質問とはズバリ「あなたは口笛が吹けますか?」というシンプル極まりないクエスチョンなわけであります。この質問を投げかけれた相手はシンプルなイエスあるいはノーという回答をすることになります。なぜこのような質問を思いついたのかと言いますと、最近のわたくしはカリスマ経営者の嗜みとして何か楽器の一つでもできるようになりたいと考えておりまして、どんな楽器にしようかと日々妄想を膨らませておるところであります。しかしながら、楽器を始めると言いつつ、意表を突いて、まさに裏の裏は表というか、敵の敵は味方というか、なんなら楽器なしでもできるものが楽器みたいにできると良いのではないか、これであれば、パーティーなどの場でいきなり指名を受けて何か一発ギャグをやって場を盛り上げてくれ、などど無茶振りをされた際にチャンス大城さんのモノマネをして盛大に滑るよりも、ちょっとばかり口笛が上手に吹ければこれはなかなか「芸はmeを助ける」ということになるのではないかと考えたからであります。まさにこれは天才と紙一重としか言えないようなインスピレーショナルなヒラメキでありまして、全世界2000万人ほどのヒラメ筋ファンらがどよめく声が容易に想像できるほどでありました。

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思い起こせば、わたくしが通っていたアメリカの大学には音楽専攻の学生たちが多数おり、それぞれ何らかの楽器を専門としており、さまざまな形や大きさの楽器を日々運んでいたのですが、中には歌を専門としており、楽器類を全く運んでいない人らもおりました。歌専攻の人が足早にキャンパスを闊歩する姿を抱き抱えるように楽器を持つコントラバス奏者やチューバ奏者が恨めしそうに睨んでいたことをわたくしは片時も忘れたことはありません(笑)。そして、実際にわたくしが会って言葉を交わしたなどの交流はなかったのですが、口笛を専攻としている生徒がいる、という話を音楽専攻の誰かに教えてもらったことがありました。もしかしたらこれは全ての学校でまことしやかに囁かれている都市伝説的な、あるいはシュレディンガーの口笛専攻学生的な話かも知れませんが、当時まだ若さの象徴のような20代前半のピチピチのウサギだったわたくしはナイーブにもその話を鵜呑みにしてしまったのであります。その話を最近楽器選びの段階でふと思い出し、口笛、ありじゃね?となっておるわけです。

しかしながら、非常にマイナーな問題ではありますが、若干困難な状況に直面しておりまして、つまり、その、それは恥ずかしながらわたくしは全く口笛が吹けない種類のウサギである、ということであります。そこで、困った時はヒアリング調査、あるいはABテスト、ということで、手当たり次第にヒアリング調査を行い、日々接する機会のある人らがどのくらいの割合で口笛が吹けるのか、というのを調べてみたわけです。そうすると、口笛が吹けない人は意外と多い、という心強い事実が判明しました。しかも、楽器経験のない人の方が口笛が吹けないのではないか?という仮説を最初は立てていたのですが、吹奏楽部などでコンクールの舞台も体験したようなガチ勢部員もまあまあの割合で口笛が吹けない、という事実が判明したのです。華やかな音色でパラッパッパッパーと某ハンバーガーショップのテーマのようなフレーズをクールに吹けるトランペット奏者が実は口笛が全く吹けない、と知った時は衝撃でした。つまりトランペットが吹けることと口笛が吹けることには関連性がない、ということになります。しかし、n数が少ない限り、これはあくまでも個人的な感想であり、仮説であり、客観的事実と呼ぶにはまだまだ隔たりが存在します。

個人的な調査だけでは圧倒的データ不足であると考えたわたくしは口笛に関する調査がこれまで行われているのかどうかを調べてみました。すると、福井大学に森幹男先生という口笛の研究を行っている方がいらっしゃることが判明しました。なんと国内では定期的に「口笛音楽コンクール」が開催されており、コンクールで上位入賞を果たすなどの活躍をした口笛奏者による「口笛音楽教室」なるものも開講されているのだそうです。さらに調べてみると口笛世界大会 (WWC) という世界大会もあるそうです。アメリカでも口笛大会は開催されていて日本人の方も優勝されているのだとか。へえ。

福井大学で290名に聞き込みを行う形で行われた調査によると、「口笛で曲を吹けますか?」という質問に対して、約3分の1が「吹ける」と回答したそうです。これはつまり3分の2は「口笛が吹けない」あるいは「曲を吹くほどのレベルでは吹けない」ということを自認している何よりの証拠であります。詳しい話は森先生がお書きになられた「口笛の科学 – 口笛の吹き方から口笛検定まで –」と今のわたくしの心を鷲掴みにして離さない気になる要素しかない記事をぜひ一読ください。大袈裟な話、人生変わりますよ!

一方で、民間調査会社モニタスが2017年に実施したアンケート(30代~50代の3,335名対象)では、30代の66%が「口笛を吹ける」と回答しており、これは年代による差なのか調査対象のn数の差異によるものなのか、「口笛で曲を吹けますか?」と「口笛は吹けますか?」の質問の違いなのかははっきりとしませんが、口笛が吹けないことは珍しいことでもなんでもない、ということがこれらの結果から見て取れます。そして、これは口笛が吹ける人にとって、口笛が吹けることは当たり前ではない、という事実も教えてくれています。

口笛についての科学的研究というのは「口笛が吹けても吹けなくても全く健康には影響がない」というグウの音もでないほどの正論によってこれまでほとんど進められてきませんでした。口笛が吹けない人にどうやって口笛の吹き方を教えるべきか、というのは非常に難しい問題であり、吹ける人はなんとなく吹けるし吹けない人はどう頑張っても吹けない、という、天才か天才以外か、0か1か、白か黒で世界を2分割してしまうデータドリブンではない世界を変えるべく、口笛の仕組みを解明し、どんな人でも吹けるようになる方法を導き出す、という研究をやっている人が世界には存在する、というのは非常に心強いことであり、それはニンゲンっていいな、と思える瞬間であり、わたくしのような口笛吹けない難民でも科学の力を借りていつかなんとなく参加したパーティーで突然無茶振りされた危機をおしりを出すことで一等賞を目指すのではなく口笛を吹くことで回避した偉人として歴史に名を残すことを今後の人生の目標に掲げ、口笛の練習をしながら行き進んでいこうと思っております。

余談ですが、同様にシャックリの研究もシャックリが原因で死ぬことはない、というど正論すぎるど正論によって研究費がほとんど割り当てられず、医師や研究者の間も「単純な生理現象」としてあまり重視していないため、専門的に研究する人は多くいないそうです。案外こういう研究がイノベーティブなブレイクスルーを生むのかも知れないですね。そんなわけで、最近のマイブームとなっている口笛について今回は調べてみました。それではそろそろ1日2時間の口笛練習の時間ですのでわたくしは失礼いたします。

それではまた来週水曜日が来ることがあればお会いしましょう。ちょびっとラビットのまとめ読みはこちらからどうぞ!それでは、アデュー、エブリワン!

(ウサギ社長)

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参照元

・誰もが持っている楽器“口笛”世界初!口笛検定開始!|福井大学
・再現模型・補助器具 吹ける!理系式口笛奏法♪ (森幹男・福井大学准教授)| 日本経済新聞
・やろっさFUKUI「口笛を科学で研究!」(2013年08月01日更新)(福井市)|YouTube
・『口笛の吹き方』~音響工学的な考察&「誰でもできる」練習法の試案 | note 
・【明日使える小ネタ集!?】口笛吹けますか?吹ける割合を調査してみた。(株式会社モニタス)| wantedly 
・口笛の科学 – 口笛の吹き方から口笛検定まで – | 日本音響 学会誌 67 巻 12 号 (2011 ),PP .582 −586

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