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ちょびっとラビット耳よりラピッドニュース #060 :2026年に世界が直面する10大リスクはこれだ!一位はやはりあの人!?

         

まいどどうも、みなさん、こんにちは。

わたくし世界が誇るハイスペックウサギであり、かのメソポ田宮商事の日本支社長、ウサギ社長であります。気がつけば2025年だったものが2026年に早変わりし、蛇だったものが馬になり、明けましておめでとうございます、あるいは「あけおめことよろ」のような合言葉、あるいはそれらを意味するような内容のLINEスタンプなどが日本列島津々浦々で無数にそして無秩序に飛び交う数日が終わり、落ち着きを取り戻しつつある地方都市のカフェでわたくしは原稿を書いております。みなさまいかがお過ごしでしょうか?

今年は年末年始のお休みが最大9連休となっておりましたので、たっぷりどっぷり休んだ方も多かったのではないでしょうか?わたくしは年末年始は何もしない、という固い決意のもと、どこにも出かけず、食べて寝る以外の行為をほとんどしないという幸せな日々でありました。まるでペットのウサギのような生活を満喫させて頂きました(笑)。

さて、年明け早々アメリカがベネズエラを攻撃し、マドゥロ大統領を拘束する、というビッグニュースがあり、今後然るべきタイミングまでアメリカがベネズエラを運営する、など、ちょっと何を言ってるかわからないレベルの発言もトランプ大統領の口から飛び出し、世界は不穏な空気に包まれているような気がします。そんな中、毎年、世の中の不安要素をリスクとして炙り出し、それをレポートとして発表しているユーラシア・グループの2026年10大リスクがこの上ないタイミングで今年も発表されましたので、今回はそちらを取り上げてみたいと思います。

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そもそもユーラシア・グループとは?そして10大リスクとは?

このレポートを発表しているユーラシア・グループとは、1998年に設立された地政学リスクを専門に扱うコンサルティングファームでありまして、ニューヨーク、ワシントン、ロンドン、東京、シンガポール、サンパウロ、ブラジリア、サンフランシスコにオフィスを構えており、地政学リスクアドバイザリーの分野では世界的リーダーとして認知されている存在であります。日々変わり続け、そして従来よりはるかに複雑に絡み合う世界情勢を客観的に分析し、ビジネスに与えうる数多にあるリスクを10に絞り込むという極めて困難な作業を行い、毎年年初に彼らは発表しております。こちらのレポートはまじまじと読もうとするとなんとPDFで51ページにも渡る大作となっており、読み込んでいくと丸1日以上かかるであろう濃い内容となっていますので、そちらの内容を掻い摘んで紹介してみようかと思います。

2026年の10大リスク一覧

それでは、まずはその一覧をじゃじゃんとお見せしましょう。こちらです。じゃじゃん。

2026年「世界10大リスク」一覧(ユーラシア・グループ)

1. 米国の政治革命
2. 「電気国家」中国
3. ドンロー主義
4. 包囲される欧州
5. ロシアの第二の戦線
6. 米国式国家資本主義
7. 中国のデフレ
8. ユーザーを食い尽くすAI
9. USMCAのゾンビ化
10. 水の武器化

どれも気になる感じではありますが、パッと見わかりにくいものも含まれているので、一つずつ短い説明を加えながら見ていきましょう。

1. 米国の政治革命

トランプ大統領が従来のシステムを破壊し、自身の権力を強めることで、アメリカの政治が安全装置が壊れた状態で暴走を続けることが2026年最大のリスクとして挙げられています。これは世界秩序を支えてきた米国自身が最大の不安定要因となる、ということを意味しているわけです。たとえて言うと、不審者に追いかけられてあわてて交番に駆け込んだらそこにいた警官の方が不審者よりもやばかった、みたいなことが現実になってしまうかも知れないってことですかね。自分で書いててなんですが、それってめっちゃやばいシチュエーションですよね。それが世界規模で起ころうとしてるわけです。やばっ。

2. 「電気国家」中国

そして、今年はAIを含むほぼ全ての現代技術に共通して必要なエネルギーである電気を巡る争いがさらに加速する見通しとなっています。現状では中国がEV、電池、電力制御などの「電気系技術」を支配しつつあり、アメリカが遅れを取り始めている状況が無視できないレベルまで拡大することがリスクとして挙げられています。

3. ドンロー主義(トランプ版モンロー主義)

「ドンロー」というのは、マリリン・モンローに扮するドナルド・トランプかと思いきや、そうではなく、19世紀の米外交の基調となったモンロー主義と、自身の名前の「ドナルド」を掛け合わせた造語でトランプ大統領自身の発言に由来するものであります。モンロー主義というのは1823年に当時のモンロー大統領がヨーロッパ諸国に対し、アメリカは欧州で起きている紛争に干渉しないので、逆に欧州は中南米で起きていることに干渉せんでくれ、とした主張のことです。つまり、中南米に対してアメリカがやることに欧州諸国は口出ししないでくれ、と牽制しているわけです。実際、トランプ大統領は前述した通りベネズエラに対してすでに攻撃を行い、キューバやコロンビアなど他の中南米諸国についても言及しており、中南米には全くもって含まれないデンマーク領であるグリーンランドにも言及しているわけなので、あらゆるレベルでの衝突が各地で起こりそう、という話です。

4. 包囲される欧州

これは、中国からの経済的圧力(安価な製品の流入や補助金疑惑)、ロシアとの地政学的緊張、国内のポピュリズム(大衆迎合主義)の台頭、そしてアメリカの政治的混乱といった多岐にわたるリスク要因により、欧州が外部・内部双方から圧力を受け、不安定化・孤立化する状況を指しています。なんか八方塞がりというか四面楚歌というか泣き面にアウチというか、ヨーロッパ全土がそんな雰囲気に包まれつつあるそうです。

5. ロシアの第二の戦線

ロシアの第二の戦線とは、ロシアがウクライナで続けている正規の軍事戦争(第一の戦線)とは別に、欧州全体を相手に“非軍事・グレーゾーン手段”で展開しているもう一つの戦争を指します。ウクライナで起きている戦争はわかりやすく見えている戦争ですが、第二の戦線はサイバー攻撃、破壊工作、情報操作、政治介入などを水面下で行い、欧州全体を疲弊させることを主たる目的としているのだそうです。始まりも終わりもない見えない戦争とは、これまさにおそロシア、ですね、とか言ってる場合でもないみたいです。

6. 米国式国家資本主義

これは国家戦略に沿った産業をあからさまに優遇するというアメリカの姿勢に由来するリスクです。国が特定の産業を優遇するというのは自由を象徴する国であるアメリカらしからぬやり方であり、国の戦略が変更になった瞬間にその産業自体が立ち消えになるような展開も考えられます。昨年のトランプ関税によって世界中のあらゆる産業が急に先行き不透明になったようなことが今年も起こる可能性が高いことを示唆しています。

7. 中国のデフレ

中国経済がデフレから抜け出せず、内需低迷を輸出拡大で補おうとする動きが強まるので、安価な製品流入が各国産業を圧迫し、通商摩擦や保護主義を招きやすいというリスクを指しています。

8. ユーザーを食い尽くすAI

雨後の筍よろしく巨額の投資を受けて乱立したAI企業が今度は収益化を急かされる時期になってまいりました。つまり収益化にやけくそになった企業がなりふり構わず金儲けを始めるようになりそうなわけで、その結果、依存や分断を助長してしまうようなAIが大量に爆誕するのではないかと懸念されています。しかしながら、それを規制する法律やガイドラインはまだ存在しないため、結果としてAIがユーザーを助けるのではなく、ユーザーを滅ぼしてしまうような事例が多数起こるのではないかと言われてます。AIを恋人とする人も増えているそうなので、AIから人を守るなんらかのシステムが必要となってきているのかも知れません。本末転倒とはこのことか、と言った感じです。

9. USMCAのゾンビ化

USMCAとは、パソコンなどに接続するのに使うケーブルの新しい規格名かと思いきや、US、MEXICO、CANADAの頭文字を取っただけのもので、米国・メキシコ・カナダ協定のことです。旧NAFTAを置き換えた北米の自由貿易枠組み関税、原産地規則、投資、労働、環境などの共通ルールを定めているわけなのですが、これが実質無力化してしまうのではないかという懸念が挙げられています。

10. 水の武器化

これは、滋賀県民が京都や大阪との対立時に使う「捨て台詞」である「琵琶湖の水止めたろか」的な要素を含んだ話ですが、本来は生活インフラである水が、国家や勢力が相手を圧迫・交渉・支配するための「戦略資源」として使われるリスクを指しています。具体的には、国際河川の流量操作による干ばつ・洪水誘発、水源地への攻撃、水インフラへの攻撃などが含まれ、中東やアジアなどで水不足が深刻化することが懸念されています。

まとめ:2026年はどんな年になるのか?

思いがけずどれもなかなかヘビーな話ではありますがいかがだったでしょうか?

より詳しい内容が知りたい方はレポートの原文を読んでみてください。ありとあらゆる側面から情報を精査して書き出された非常に練られたレポートではないかと思います。

あくまでも主観的な見解ですが、これらの10大リスクから見て取れるのは、アメリカの混乱と暴走、ヨーロッパの疲弊と迷走、ロシアを中心とした戦争の継続あるいは常態化、AIと人間の共存を巡る問題の拡大など、これまでルールとして定めらていたものや秩序と言われてきたものが無力化されていく年になる、ということかも知れません。ちなみに、去年発表された2025年の10大リスクを見たい方はこちらをどうぞ。

まぁ、これだけ見るととんでもない世界になってしまう感じしかありませんが、あくまでもこれはリスクだけを抽出しているレポートなのであまり良いことが含まれていないのは当然かと。いずれにせよ、リスクはリスクとして知っておくべきですし、それを踏まえた上で、2026年が地球上の人類だけでなくウサギを含む全ての生命体にとって良い一年であるよう、わたくしは願ってやみません。

そんなわけで、今年も一年、できるだけタイムリーなネタをお届けしていきたいと思っておりますので、このちょびっとラビットの連載をぜひよろしくお願いいたします。また2週間後の水曜日にお会いしましょう。ちょびっとラビットのまとめ読みはこちらからどうぞ!それでは、アデュー、エブリワン!

(ウサギ社長)

 

参照元

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