About us データのじかんとは?
機械(モノ)の性能を強化するためには、何をすれば良いでしょうか?
例えば、身近なところでマイカーの性能を良くしたいと考えてみます。
エンジンを取り替える、タイヤを変える、車体を軽くするというのがこれまでの発想ですが、いまどきのやり方だとECUチューニングを行います。
ECUというのは、エンジンコントロールユニットつまり自動車に搭載されている電子制御装置のことです。いまどきの自動車の性能は、このECUが性能を決めているといっても過言ではありません。このECUをチューニング、つまり設定変更すれば性能を向上することができるのです。一般的に、市販車の設定だと30%程度抑え気味に調整しているという話ですから、多少燃費を犠牲にしても運動性能を向上したいならばECUチューニングすればあっと言う間に完了だそうです。
サーバやストレージ、ネットワークなどの物理的なITインフラをソフトウェアによって制御するすることをSDx(Software Defined anything:ソフトウェア定義)と呼びます。
このブログでいろいろご紹介してきた、IoT(モノのインターネット)とか、インダストリアル・インターネットとか、インダストリー4.0とかいうのは、実は全て機械(モノ)の性能を決めているのがソフトウェアであるという考え方がその背景にあります。
そして、機械(モノ)をネットに繋ぐことでデータを管理して、必要な時にソフトウェアを入れ替えて性能を向上することがこれからの産業を大きく変えていくのです。
この新しい考え方のポイントは3つあります。
これまで製造業は、機械(モノ)を設計して製造するところに投資して利益を得てきました。新しい機能は他社製品との差別化となり、需要を産みます。効率的でムダの無い製造は、利益を大きくします。
ここに、機械(モノ)の性能をソフトウェアで引き上げるという発想を加えると、ソフトを入れ替えれば買い替えなくてもある程度性能が向上できる。ネットに繋いでデータを活用すれば、コストパフォーマンスの高い効率的な使用が出来ます。故障を予測して壊れる前に消耗した部品を取り替え、トラブルによる機械の停止を回避できます。さらに、機械(モノ)がネットに繋がっていれば売った後からサービスを提供できます。
これまで製造業は、機械(モノ)を作るために研究開発や設備投資に莫大な投資を行ってきました。その理由は売れる機械(モノ)、儲かる製造(ものづくり)を実現するためです。
しかし、機械(モノ)をネットに繋ぐという発想が、ソフトウェアが機械(モノ)の性能を引き出すという考え方が新しいビジネスモデルを生み出すことになりました。ソフトウェアとデータを利用すれば、機械(モノ)を買ったお客様に儲かるサービスを提供できるというビジネスモデルです。
ネットに機械(モノ)が繋がるということは、ソフトウェアとデータを利用すればどんな産業でも儲かるサービスを生み出すことができる新しい時代が始まったのです。
[著]Wingarc1st Official The BLOG編集部
本記事はウイングアーク1st株式会社の運営するThe BLOGに掲載された記事を許可を得て掲載しています。
[著]Wingarc1st Official The BLOG編集部
本記事はウイングアーク1st株式会社の運営するThe BLOGに掲載された記事を許可を得て掲載しています。
メルマガ登録をしていただくと、記事やイベントなどの最新情報をお届けいたします。
30秒で理解!インフォグラフィックや動画で解説!フォローして『1日1記事』インプットしよう!