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合法大麻産業が生んだ「グリーンラッシュ」とは?北米で熱を帯びる大麻合法化の背景も解説!

         

「グリーンラッシュ」という言葉を聞いたことはありますか?

これは北米を中心に合法大麻を取り扱うスタートアップが急成長しており、大規模な資金調達なども行っていることから生まれた造語です。

日本では違法薬物、という印象が強い大麻ですが、現在、アメリカの10の州で嗜好用大麻が、33の州で医療大麻が利用できます。また昨年10月には先進国として初めて、カナダが国家を挙げての大麻合法化に踏み出しました。

違法薬物ということもあり、国内ではなかなか報道されませんが、世界のビジネストレンドとして見逃すことができない勢いで存在感を高めている合法大麻産業。そこで今回は、大麻合法化はなぜ起きたのか、グリーンラッシュの市場規模やどんな事業が見込まれるのか、などについて解説していきたいと思います!

なぜ北米で大麻の合法化が進んでいるのか?

日本において、その依存性や害について取りざたされる大麻ですが、北米では貧困層や若者などを中心に品質の低い大麻や、より依存性や危険性の高い違法薬物が安価で取引されており、それがきっかけとなり逮捕されたり、さらなる貧困に陥ったり、と大きな社会問題になっていました。そこで、大麻を合法化し、年齢制限を設けたり、品質の底上げをすることで不幸になる人を減らしたい、という動きが国内で高まっていきました

また、アメリカの中で非合法でありながらも、大麻市場は大きく、そこからきちんと税金を回収できれば、莫大な税収につながります。また、タバコやアルコールなど嗜好品による税収は安定する傾向があったため、州政府側としても魅力的な税収源であったことが後押しし、2014年、コロラド州で嗜好目的の大麻が解禁されて以降、一気に市場規模が拡大し始めました。

また、ペイパルの共同創立者、ピーター・ティールやナップスターの創立者のショーン・パーカーなど、著名な投資家たちもその投資に踏み込み、歌手のリアーナなどの著名人も関連ビジネスに乗り出しました。

市場規模の拡大、さらに、栽培から店舗販売、ECまで、さまざまな事業が見込めることもあり、次々にスタートアップが乱立。また、地域振興としての役割も担う大麻産業は、解禁州でも比較的好意的に受け止められるようになりました。

2017年の大麻関連スタートアップの資金調達額で見ても、一位で医療大麻の研究・開発を行う「Tilray」は4700万ドル(約50億円)という莫大な額を調達、続く「Teewinot Life Science」や「Green Bits」をはじめ、複数の企業が数十億円規模の資金調達を行っているのがわかります。

順位

企業名

資金調達額(万ドル)

1

Tilray

4700

2

Teewinot Life Science

1930

3

Green Bits

1920

4

PharmaCielo

1200

5

HelloMD

700

6

BDS Analytics

500

7

HERB

410

8

New Frontier Data

400

9

Pay Qwick

390

10

Springbig

320

現時点の予測では、2025年までに合法マリファナ事業の市場規模は240億ドル(約25兆円)にまで拡大するとされています。

出典:The Cannabis Industry Annual Report: 2017 Legal Marijuana Outlook

 

大麻スタートアップの事業内容とは?

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