織田裕二さん主演のヒットドラマ『踊る大捜査線』。その映画第一作である『踊る大捜査線 THE MOVIE』は、興行収入101億円であり、実写邦画歴代興行収入第3位(2018年現在)となっています。
この映画では、織田さん演じる青島刑事(所轄)と、現場に理解を示しつつも警察上層部の一員として立ち回らなければならない柳葉敏郎さん演じる室井参事官、そして池神刑事局長を中心とする警察上層部の3つの立場の人間が登場します。
警察上層部は事件(副総監誘拐事件)に関し、Plan(特別捜査本部の設置)→Do(捜査の実施)→Check(警察上層部の会議)→Act(捜査本部の立て直し)というPDCAサイクルを回すことで犯人逮捕を目指そうとします。しかしながら、警察のプロファイリングの失敗などによってなかなか犯人を特定することができません(警察OBの犯行ということで、公安も動き出す事態になります)。
しかし、青島刑事たち所轄は、Observe(現場周辺の聞き込み)→Orient(犯人の特定)→Decide(犯人の家へ向かう)→Act(逮捕)というOODAサイクルを回して見事犯人を逮捕します(実際の犯人は未成年でした)。
青島刑事の「事件は会議室で起きているんじゃない!現場で起きてるんだ!」というセリフはあまりにも有名ですが、この映画からも、現場でスピーディな意思決定を行うためには、PDCAを回している時間はなく、OODAを回転させる必要があるのです。
以上、OODAとは何か? といったところから、名作映画を例にPDCAとOODAの違いを見てきました。ITが発達し、迅速な意思決定が求められる現代においては、PDCAを回すよりもOODAを回したほうが優位に立つことができる、といわれており、最近注目を集めています。
PDCAの限界を感じている方、現場で臨機応変な対応を迫られて困っている方、新しいメソッドを試してみたい方はぜひ活用してみてください!
(参考記事) 「OODA」って知ってる?PDCAの次に流行るかもしれないビジネスメソッド _ J.Score Style - 人生の選択肢を広げるFinTechメディア OODAループ:PDCAでは生き残れない [要約]| I&Company (参考文献) 田中靖浩『米軍式 人を動かすマネジメント──「先の見えない戦い」を勝ち抜くD-OODA経営』 夕撃旅団『ドイツ電撃戦に学ぶ OODAループ「超」入門』
(安齋慎平)
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