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前回、「データ」が、自分の暮らしや仕事、社会のさまざまな事柄から、日々生み出されているものだということは分かりました。では、その中からうちの会社や私の業務にとって必要な「データ」を見つけるにはどうしたらいいのでしょうか?

要なデータにどうすれば手が届くのか?
それを考えると“見つける”道筋が見えてきます。

前回、人やモノ、すべての事柄からデータが生まれていると説明しました。でも、生まれたデータをなぜ、集めてためているのでしょうか? それはどこにあるのでしょうか?

自分の行動履歴や購買情報が、知らずにどこかに集められている。そう考えると不安も相まって、気になってしまいます。「ITは専門外だから」「自分はアナログな人間だから」で終わらせず、せめて自分由来の「データ」のたどり着く先をイメージできると、仕事における「データ」との距離感も縮まることでしょう。

「データ」を発生させ、それを集める企業の側の目的は、さらなるサービスの提供や業務の効率化のためです。従来、流通は広くばらまいて多くの人に届けるものでした。業務は、熟練者を増やして精度を上げることで効率化を計りました。しかし、ニーズの多様化、環境変換の激しさ、人手不足など、さまざまな理由から、ニーズとのピンポイントでのマッチング、多品種少ロット化の生産、新たな市場や流通の創造があらゆる企業や現場に求められています。

その解決に必要な要素の1つが「データ」です。前回、お話ししたように「データ=デジタル」ではありません。帳票、書類、メモ、さまざまな「記録」が「データ」であり、それをアナログ的事務処理で分類整理していくことでも「データ」を“見つけ”て使うことは可能でした。「でした」と過去形なのは、現在のように膨大な「データ」が発生する状況では、それではもう追い着かないだけでなく、デジタル化した環境下で蓄積されていく「データ」に触れることもできないからです。

ここまで現代の「データ」の姿をイメージするための話をしてきました。ここから、では自分の会社、自分の業務にとっての「データ」とは何か? どうすれば見つかるのか? という視点で見ていきましょう。

「データ」を“見つける”ときに用意したい「3つの窓」
しかし、見ようとしても見えない「データ」

まず、社内のさまざまな業務を見渡してみましょう。ふだんは自分の業務に追われて、なかなか同僚の仕事や別の部署には目が行かないものです。自分の業務の中の「データ」であれば、日報や経費などもそれに当たると何となく思えるでしょう。しかし、それが会社にとって、経営や事業にとって“価値ある”「データ」とはピンとこないかもしれません。

それは、同僚や他の部署の人も同じです。社内に、業務ごとに点在しているから見えない。「把握できない」と言ってもいいでしょう。つまり、あなたがやろうとしていることはこういうことです。

把握できないデータを見つける。

心の中で、ハッキリ復唱してみてください。そして下の図を見てみましょう。

あなたが営業の担当だったり、コールセンターの担当であったりしたら、他の部署の「データ」が、何が対象であるのかさえすぐには分からないでしょう。「データ」は、そういう意味では、ただ社内にあるだけでは「使いづらい」のです。あなたの視点から「データ」と別の立場の視点から「データ」を見てみましょう。

[「データ」を見る3つの視点]

  • あなた視点から見た「データ」……全部は見つけられない。
  • 会社を見渡せる視点から見た「データ」……これで全部? 足りている? が判断できない。
  • “価値”を切り取る視点から見た「データ」……何の役に立つの?

いきなり分からないことばかりですね。第1回では「データ」とは何かを把握するための“まなざし”を磨きました。次に必要なのは「3つの視点」を持つための“気づき”を身に付けることです。日々の業務の中で何に“気づく”とデータを“見つける”ための「3つの視点」が手に入るのか? 次回はそれをお話しします。

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