本記事は「データマネジメント・ラジオ」に配信されたコンテンツを許可を得て掲載しています。(放送日は2024年09月08日)
特集「データマネジメント・ラジオ」へようこそ!データマネジメント・ラジオは、「データ横丁」が運営するラジオ番組。パーソナリティのよしむらさんといずみさんが、データマネジメント業界で活躍する人々や、これからデータマネジメントを目指す人々からのお便りや質問に答えながら、ゆるーく語り合う番組です。
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いずみさん
データマネジメント・ラジオ始まりました。いずみです。
よしむらさん
よしむらです。
いずみさん
よしむらさん、私、旅行が趣味でして、結構日本国内も海外も行ったりするんですよ。 で、この間、ちょっと個人的に、よくやったっていうことがありまして。
よしむらさん
なんですか?
いずみさん
ついに私、全都道府県に宿泊したんですよ。
よしむらさん
おめでとうございます。
いずみさん
ありがとうございます。なかなかね、全都道府県に行ったっていうこと、行ったっていう方はいらっしゃいますけど、泊まったっていう方は、あまりなかなか私も聞かないので、ちょっとよくやったなって思ってるんですよね。 よしむらさん、旅行ってお好きですか?
よしむらさん
僕も結構好きで、全国いろいろ行ったりしましたね。
いずみさん
本当ですか?日本一周はされたことはありますか?
よしむらさん
日本縦断?横断?横断ですね。北海道から鹿児島で道路通って行ったことあります。
いずみさん
それはなんですか?旅行で?
よしむらさん
いや、スロットで。
いずみさん
スロット?
よしむらさん
スロットって、この前ギャンブル好きだって話したと思うんですけれども。
いずみさん
スロット?
よしむらさん
あのスロットで、買ったお金でどこまで泊まれるかっていうのをちょっと試してみたことがあって。
いずみさん
旅費をスロットで稼いで、日本を縦断
よしむらさん
そうですね。北海道から最後は高速道路ずっと通って、終着地は宮崎だったんですけど、それを点々と2週間、3週間くらいですかね。
いずみさん
全国もあるのに3週間くらいで終わったってことですか?
よしむらさん
高速道路ずっと走って、パチンコ屋、高速道路、パチンコ屋、高速道路っていう感じなんです。
いずみさん
すごいですね。ちなみにどこのパチンコ屋が一番良かったとかいう思い出はありますか?
よしむらさん
思い出は、そうですね。僕生まれが三重県なんですけれども、三重県のパチンコ屋でまずめちゃめちゃ勝って、そこでもう旅費がだいぶ出て安心したっていう感じで、安定期に入ったのが一番心に残ってますね。
いずみさん
地元だからそういうのが働いたんですかね。
よしむらさん
神が降りてきて、これでもう宮崎まで確定したみたいな状況になったのが思い出深いですね。
いずみさん
すごいですね。一人で行ったんですか?
よしむらさん
僕の悪友と。カイジみたいな感じでみんな悪友がいるんでね。
いずみさん
なんかこれから、よしむらさんを見る目が良い意味で変わりそうです。
よしむらさん
良い意味でですか?
いずみさん
良い意味ですね。
よしむらさん
良かった良かった。
データガバナンスの課題
いずみさん
今日もですね、お便りをいただいております。ラジオネーム「ゆう」さんです。ありがとうございます。
いずみさん、よしむらさん、こんにちは。データマネラジオ、いつも楽しく聞かせていただいています。
早速ですが、お知恵をお借りしたくご相談をさせてください。
私は、とある製造業のDX部門でデータ基盤構築やデータマネジメントを担当しています。
データ基盤の構築がある程度進んできたため、データガバナンスの検討を始めたのですが、必要な役割や体制、業務フローを考え始めると、現状の組織にはない役割が多々あり、どこの部署が担当するのか対立、押し付け合いが生まれています。
将来的にはデータマネジメント組織を作る話も出ているのですが、特に立ち上げ期はどのような体制から始めるのが良いでしょうか。
ご経験や知見などがありましたらアドバイスいただけるとありがたいです。
よろしくお願いしますということです。
よしむらさん、これは結構実体験からお話できるところがあるのかなと思うんですが、いかがでしょうか。
よしむらさん
自分もとある企業のDX部門でデータ活用組織を立ち上げの経験したことがあるんですけれども、その立ち上げは結構パッションがある人かなと思っていて、何か形にこだわるというよりも、パッションで動き回って何か作る人、何か遠慮なく物応じせず言える人というのがすごい重要かなと思っています。
そうやって動き回るとこの役割必要だよねっていうのがだいぶわかってくると思うんですね。
いずみさん
なるほど。だから最初にガッチリと体制とかを組み上げてから始めるっていうよりかは、内なる情熱というかやる気というか、そういう人たちをまずチームとして集めて、まず動いてみるという感じですか。
よしむらさん
自分がこれはいいなと思ったのはデータ総研さん、いつもこの収録に借りている。
いずみさん
そうですね、会議室いつもお借りしてます。
よしむらさん
データ総研さんがデータ組織の役割の図、この役割はこの関係性で、この業務で動いているよっていうのは非常にわかりやすい図があって、あれを参考にするといいんですよね。データ総研 小川さん、いたら聞きたいんですよね、ぜひ、組織の話。
いずみさん
呼んできましょうか。
よしむらさん
できるんですか?
いずみさん
隣が執務室なので、ちょっとお邪魔したらまだいらっしゃるんじゃないですかね。
よしむらさん
それはめっちゃ聞きたいですね、小川さんに直接。
いずみさん
ちょっと呼んできます。ちょっと待ってください。
よしむらさん
行っちゃうんですか?
データの役割と構造
いずみさん
小川さん、連れてきました。
よしむらさん
こんにちは、いつもお世話になってます。
いずみさん
すいません、いきなり呼び立てしちゃって。今回、ぜひとも小川さんにご意見を伺いたいという質問がありまして、たってのよしむらさんの希望もあって、引っ張ってきちゃったということで、ぜひお力をお貸しいただきたいなということなんですけども。
よしむらさん
小川さん、データ組織のあるべき姿みたいな話を質問を受けて、僕、データ総計さんが出しているデータの役割の図みたいな、あれが非常にわかりやすいなと思っていて、あれをどうやって作ったのかとか、あの役割をどう動かしたらデータガバナンスが取れるのかとか、そういう視点でぜひお答えいただけると思って、小川さん呼んじゃいました。
小川さん
ありがとうございます。あの絵を描いたのは結構もう3、4年前になっちゃうんですけど、もともと考えていたのってデータオーナーの役割を考えていたんですよね。
データオーナーがしっかりと自分のビジネス範囲においてデータ活用をうまくやっていけたらいいのかなと思っていたんですけど、DMBOKに書かれてますけど、データオーナーの人って自分ではなかなか実務執行するっていうのは難しくなってきちゃうので、多分代わりの人が出てこなきゃいけないんだろうなと思って描いたんです。
そうすると出てくる役割としてはデータオーナーから権限移譲されたデータスチュワードという役割。
データスチュワードの人ってどっちかっていうとデータオーナーの代わりにビジネス上の課題解決をしたりとか、こんなことやりたいよっていうのを決めたりとか、はたまたそのデータってこんな意味なんですっていうのを考えたりとか決めたりとか、そういうことをする人なので、じゃあ業務部門の人にシステムのところも含めてやらすのは結構難しいよねっていうことで、派生的に今度データアーキテクトっていう役割の人を出してくると。
そうすると登場人物が3人今出てきちゃった形になって、じゃあデータアーキテクトの人が今度データ活用のスペックとかを持っているかというと、これもまた難しいですよね。
よしむらさん
その話を聞いていると、あるべき姿っていうよりは課題があるからこういう役割いたほうがいいよねっていうふうに作られたのかなと思っていて、この方もどうなんですかね。
どういう組織がいいですかっていう話なんですけれども、どうやってそのあるべき姿に近づいていったらいいんですかね。
小川さん
そうですね。多分はじめのタイミングって結構小規模でやるとかって多分そんな話もされていたのかななんて思いますけど、やっぱり小規模から膨らませていくしかないのかなと。
それってエンタープライズアーキテクチャ、EAの考え方でいうと、ビジネスの要請があってデータの要請があって、じゃあアプリケーションどうしようかなっていう考え方をするんですけれども、結局ビジネス側の要請で一番人数が高いものからしっかりやっていこうっていうのが一つ答えになるのかなと。
そうするとそこに必要なデータ集めてこなきゃいけないので、そのデータ管理している人たちっていろんな部署に散っていたりとか、いろんなところからもとってこなきゃいけないので、それぞれに対してこのデータって本当に大丈夫なんですかとか大事なんですかとかっていうのを確認していかなきゃいけないので、そこにもやっぱり担当者が必要でっていう感じで、派生的に活用データが一つあったときにそれを数珠繋ぎにつなげていくと、元の方までしっかりと管理している人を置かなきゃいけないんだとか、そんな感じで広がっていくのかな。
将来像はそれが全て満ちた状態になっているので、データスチュワードシップっていう言葉で表現されたりするんですけど、スチュワードシップをしっかりと組織に植えていくっていうのが最終的な将来像なんじゃないかなと思ったりします。
よしむらさん
やっぱ聞いていて、体制を作るのを目的にしちゃダメだなと思っていて、こういうことをやりたいからこういう体制があるよねっていう考え方にしていくのがいいっていうことなのかなと。
データガバナンスの課題
いずみさん
立ち上げ期、成熟期とかなんとか期って言葉をつけちゃうと、何かのきっかけがあってパスッと体制を変えなきゃって、成長していかなきゃっていうイメージを受けたんですけど、今のお二人の話聞いてるとそうじゃなくて、本当にニーズとか必要性とかがまずあって、それがどんどんどんどん増えていくというか、なんていうのかな、枝分かれしていくっていう感じでずっと続いていく。なんかそのデータの組織の作り方の根本は変わらないのかなっていう立ち上げ機だろうが、成熟期だろうが、どの機だろうがっていう感じはなんかしましたね。
よしむらさん
そうですね。この期の付け方って実は振り返ってみるとここは立ち上げ期だったとかなるのかもしれないですね。
いずみさん
なるほど、なるほど。そうですね。歴史もそうですもんね。後から振り返ってあれは区切りだったなって思い返すっていう感じですね。
よしむらさん
確かに小田信長は別に戦国時代だと思ってるわけではないという話ですね。
いずみさん
未来から見てね、そう思ったってことですもんね。データマネジメント組織というかデータマネジメントの業務というのもそういうふうに始まっていくっていう感じなんですね。
なるほど。やっぱりコアになるのは最初よしむらさんがおっしゃったような情熱がある人というか全体を見回せる人とか何でもやっちゃう人?
よしむらさん
立ち上げ期は必要でしょうね、さすがに。
いずみさん
その人がどんどんどんどん組織が大きくなっていっても上の方で全体を見回している?見通して指示を出していくみたいな感じですかね。
よしむらさん
そうなれるといいですね。その人が抜けてもある程度までいくと大丈夫。
いずみさん
なるほど、なるほど。
小川さん
なんかやっぱり楽しそうじゃないと始めないですよね。楽しそうなところからやっていくとか楽しそうな人についていくとかで、結局立ち上げがうまくいかなかったら何も将来はないので、やっぱりよしむらさん言うように立ち上げ期にしっかりそういうリーダーシップを持った人を設定するっていうのは結構重要な要素かななんて思いますね。
いずみさん
なるほど、なるほど。この方の悩みの中でどこの部署が担当するのか対立、押し付け合いが生まれていますっていうかなり悲しいお話もあったんですけど、 それもどっちかというとさっき小川さんがおっしゃったみたいな楽しそうなところからやるとか、やる気がある人がワーッと引っ張っていくみたいなところ、そういう状況が生まれると、これは何だか自然に解消していきそうな気はしますよね。
だって楽しいんだもん、やりたいんだもん。みんな奪い合っちゃうもんって。
リーダーシップと解決策
よしむらさん
どっかのタイミングでキャムズ(chasm)みたいなのを超えると、担当しないと損みたいになるんですよね。最初はやると損なんですけど、どっかのタイミングを超えるとデータ活用やってないのをやらなきゃ損じゃんっていう風になってるんですよね。そこら辺の難しさはありますね。
いずみさん
なるほど。その雰囲気作るのって、やっぱりリーダーというかオーナーさんじゃないとできないものになりますか?この方担当していますっていうから、もしかしたら担当者なのかもって思ったんですよね。そういう人でも、例えば雰囲気作るとか、何かできることとか、こういう方だからこそできる役割とか、この時期にこういうことをやってもらえると、もっと盛り上がりそうだなみたいな。
そういうのって何かアドバイスあったりしますか?
よしむらさん
一歩一歩できることからやるのかもしれないですね。難しそうなところをやらないとか、いきなり対立のところに入っていくっていうよりは、味方のいるところで成果を出すとか、一個でも前に進めるとか。
どっかの動画であるじゃないですか、二人目が大事みたいな。
いずみさん
ありますね。
よしむらさん
二人目が踊ったらみんなが踊るみたいなのあるじゃないですか。そういうところで味方をつけて一個ずつ進めていくと、会社の風向きはある時変わると思うんで、そういうところかなと。
いずみさん
自分ができるところを楽しく着実にやっていくことが、一見何だか遠回りのように見えて、実は近道だったりするんだよっていう。
よしむらさん
そうですね。で、たぶん登ってる時は結構辛いんですけど、振り返ってみると、あの時に仲間になってくれたなとか、そういう感じだと思います。
いずみさん
なるほど、なるほど。小川さん振り返って何かありますか?
小川さん
そうですね。実際にやったやつとして、デタマネ組織、どこの組織に作るかっていうのをやったことがあってですね、できる限りこの部署に行きたいっていう部署に置いたんですよ。
要はそこに移動して、そういう活動ができることが花であるみたいな感じの雰囲気を出していって、きっかけはまずそこから始めてみると。
で、大きくなってくると部門を横断していかなきゃいけないので、組織を横断的になると、やっぱり複数部門に渡らなきゃいけないので、専門組織に行き上がってくるんですけど、最初の本当の種の状態の時っていうのは、なんとなくここ人気部門だなとか、そういうところに設置するのは実はうまくいく秘訣なんじゃないかなんていうのをやってたりします。
いずみさん
なるほど。組織を巻き込んで楽しげにやっていく。いいテーマかもしれないですね。データマネジメントは明るく楽しく。
よしむらさん
このラジオのテーマもですからね、ゆるく明るく楽しく。
いずみさん
いいですね。そんなマインドを持ち続けながらお仕事をしていくと周りもいい感じに巻き込めるし、ハッピーな方向に行くんじゃないかなというアドバイスで。よろしいでしょうか。
ご参考になりましたでしょうか。ゆうさん、ぜひご自分が周りを巻き込めるようなそういう方になっていただければと思っております。では本日のデータマネジメントラジオ、以上になります。またお会いしましょう。
よしむらさん
さようなら。