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4月11日からスタートしたクレジットカード等のタッチ決済によるサービスの利用範囲は地下鉄・バス・ケーブルカーなど多岐にわたる。このように系列が異なる複数の事業者が同じタイミングでクレジットカード等のタッチ決済を導入することは全国初だという。今回導入した事業者は以下の通りだ。
● 神戸市営地下鉄 全線
● 神戸電鉄 谷上駅 有馬口駅、有馬温泉駅
● ポートライナー 全駅(神戸新交通)
● 六甲有馬ロープウェー、まやビューライン(こうべ未来都市機構)
● 六甲山上バス、六甲ケーブル、 六甲摩耶スカイシャトルバス(六甲山観光)
● 坂バス、三宮~桜森町の系統(みなと観光バス)
主に観光客による利用がのぞまれる区間に導入したことがわかる。クレジットカード等のタッチ決済導入の背景には増加する外国人観光客、来年開催の大阪・関西万博などの各種イベントが挙げられる。
対応するカードブランドは、Visa、JCB、American Express、Diners Club、Discover、銀聯だ。Mastercardは今後対応する。タッチ決済履歴はQUADRACが提供する Q-move サイトにて確認できる。
さっそく、神戸市営地下鉄西神・山手線湊川公園駅から三宮駅まで、タッチ決済を試してみた。すべての自動改札機がタッチ決済に対応しているわけではなく、対応済みの改札機の前には青色のステッカーが貼られている。
クレジットカードは交通系ICカードとは別の読取部にタッチする。タッチすると音楽が鳴る。
三宮駅でも同様の要領で改札を出る。ちなみに、筆者の後に続き、2人連続でクレジットカードを使って出場した。想像以上に神戸市においてタッチ決済は普及しているのかもしれない。
タッチ決済の履歴は Q-move サイトで確認できるが、タッチ決済利用前にQ-move サイトにて事前登録する必要がある。
タッチ決済終了後に Q-move サイトを見ると、利用実績が反映されていた。レイアウトもシンプルで確認しやすい。
海外では交通機関においてもタッチ決済が普及している。一方、日本では交通機関が発行する交通系ICカードを使ったビジネスが普及しているため、タッチ決済の対応は遅れている。しかし、訪日観光客が交通系ICカードを購入することは考えずらく、現金でのきっぷ購入は手間を要する。
関西では2025年に大阪・関西万博が開催されることもあり、訪日観光客への対応はまったなしだ。昨年末までに阪急・阪神・南海・近鉄が全駅にタッチ決済対応の自動改札機を設置することを決めた。神戸市営地下鉄の光景が関西の日常になる日も近い。
(取材・撮影・TEXT:新田浩之 編集:藤冨啓之)
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