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「データヲカツヨウセヨ」みたいな話を耳にすることがここ数年でものすごく増えたような気がするなぁ、というのはデータのじかんの読者でなくてもおそらく感じているかと思います。しかしながら、「データを活用せよ」と言われてもデータのことなんて全然わからないし、何から手をつけたらいいのかさっぱりわからない!と感じている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回はこの四年間データのじかんと共に生きてきた筆者が誰でもすぐに簡単にほとんどお金も労力もかけずにできるデータ活用方法をご紹介します。
誰でもすぐに簡単にほとんどお金も労力もかけずにできるなんてまたまたそんな怪しい話なんじゃないの?と思うかも知れませんが、怪しいどころかうまくすればデータ活用を始めることで健康状態まで良くなってしまう可能性を秘めたこの方法を惜しげもなく今回は読者のみなさんに特別に紹介しちゃいます。
だいたいデータ活用という言葉を聞いただけで、なんだか難しそうだし、自分にはできないかも知れないし、できなかったらちょっと恥ずかしいし、できたとしてもなんだか面倒な仕事が増えるだけかも知れないし、と先走って考えてしまう方がどうやら多いようですが、データ活用なんていうのは実態を知ると本当に大したことではありません。コツさえ掴んでしまえば小学生でもできます。まず最初の心構えとして大切なのは、データ活用というものを大したことだと思わないことです。
データ活用なんて難しいからやりたくない、と感じている方でも多かれ少なかれのデータ活用は絶対にしています。普段から目にしている情報のほとんどは「データ」と呼んでも差し支えのないものです。たとえば、時計を見て時間を確認する、天気予報を見る、渋滞情報を聞く、などによって得られる情報は「データ」と呼んでもなんら問題はないはずです。
そしてこれらの「データ」を入手すると我々はそのデータを根拠とした行動を取ります。たとえば、時計を見て時間ギリギリだったことを知り、駅まで走っていくことにする、出かける前に天気予報を見て雨が降りそうなことを知り、傘を持って外出する。渋滞情報を聞いて、渋滞している道を避けるために裏道を通る、というのはデータを根拠として意思決定を行い、行動を起こしていますが、もうこれがすでに「データ活用」と呼ばれるものです。つまり、意地でもデータ活用なんてやりたくない、データ活用をやるくらいなら仕事なんて辞めてやると息巻いている人でも必ず何かしらのデータ活用はすでにやっているわけですから、意地でもデータ活用なんてやりたくない、というのは、もうすでにやっていることに対してあたかもそれが未来の出来事であり、その選択肢が自分にあるかのように錯覚したことによって起こる自己矛盾以外の何者でもない、ということになります。
というわけでデータ活用が大したことではない、そして自分はすでに結構な頻度でデータ活用をすでに行っている、ということがここまでの説明で理解してもらえたかと思います。しかし、まだ何らかの目的を持ったデータ活用というか、意識的にデータ活用を行う、ということを自発的に行ったことはないかも知れません。データというものは使ってみると案外役に立つものなので、誰でも簡単にできる意識的なデータ活用方法をここらでご紹介していきたいと思います。自分一人でできる最も簡単なデータ活用は「自分の体重を測って記録すること」です。
自分というものが物理的に存在するということに確信がある方であれば、おそらく肉体というものをお持ちかと思いますが、この肉体というものには必ず重量というものが付属してきます。重量というのはご存知の方も多いとは思いますが、物体に働く地球の重力を数値化したものになります。つまり体重というのはあなたの肉体に対してかかっている地球の重力を客観的に数値化したものであり、それはイコール数値化されたあなたそのものなわけです。そして、この数値化されたあなたの肉体に対してかかっている地球の重力は少年時代、青春時代、青年時代を超え、中年時代に突入する頃には何故だかその数値が大きくなる傾向にあることが過去の大規模な調査などにより分かっています。たとえば、2018年に「オレンジページくらし予報」が行った調査によると、なんと40代の79.8%が20代の頃と比較して体重が増えたと回答しており、28.0%の人が10kg以上太ったと回答しているわけです。これに対して地球の重力に変動があったのではないか?という仮説を立てることも可能ではありますが、そうであった場合、全ての物体の重さが一律で変動しなくてはならないことになりますので、そうでない場合を想定すると、肉体の絶対的な質量が増加した結果、肉体に対してかかる地球の重力がそれに伴って増加したのではないか、という考え方をすることもできます。
仮に肉体の絶対的な質量が増加していた場合、ある一定の数値を超えるとそれはメタボリックシンドロームと呼ばれ、多種多様な健康被害がもたらされる可能性が高まる、ということが最近の世の中では事実として受け止められています。肉体の質量が増加する主な原因としては、暴飲暴食、運動不足、加齢によるメタボリズムの減退などが挙げられます。自分の肉体に対してかかっている地球の重力がどれほどなのかを日々数値化して意識しておくだけでも、実は体重増加に対する予防効果があるとされており、津市のホームページでも日々の体重の変化を記録しておくことが奨励されているので、この主張があながち間違っていないのではないか、ということが分かっていただけるのではないかと思っているのですが、どうでしょう。
さて、ここまでの話を聞いたあなたが今気になっているのははたしていかにして自分の肉体に対してかかる地球の重力を数値化するのか?という部分ではないかと思いますが、昨今の世界では実にシンプルかつベリーイージーなソリューションが用意されておりまして、「体重計」と呼ばれるアイテムの上に数値化したい対象の肉体を載せるだけでできるようになっています。便利ですね!
しかも最近は天秤のバランスが取れるまで重りを少しずつ動かす、などの煩雑な作業を行う必要はなく、デジタル化された数値がディスプレイに表示される、というタイプの体重計が一般的になっています。津市のホームページではその数値を紙などに書き込んで記録することが奨励されていますが、最近の体重計の進化たるや凄まじく、スマートフォンと呼ばれる中毒性の高いデバイスと連携して自動的にデータの記録までしてくれる高性能タイプの体重計が世の中に普及しつつあります。もはやそれはあなたが難しいから絶対できないと思っていたかも知れないIoTの領域です。価格帯も数千円から、と比較的庶民にも手が出しやすいリーズナブルなお値段設定になっているので、ここまで読んでみて自分の肉体を用いたデータ活用に関心を持った方で、このように便利な肉体数値化デバイスをお持ちでない方はぜひ一つお買い求めください。最近の体重計は体重だけでなく、BMI、体脂肪率、徐脂肪体重、皮下脂肪、内臓脂肪、体水分率や筋肉量、基礎代謝量なども測定してくれるものも多く出回っているので、体重のデータだけでなくありとあらゆる側面において自分の肉体を数値化できる毎日この数値の変動を見ているだけでもなかなか興味深いものがあります。しかもその過程において、IoTを日頃から活用している人材になれる、というおまけつきです。
自分の肉体に対してかかる地球の重力を数値化して日々記録する際に、いくつか注意点と言うほどではないですが、知っておくと便利なコツがいくつかあります。まず重力を数値化する時の服装ですが、下着のみなど毎回同じくらいの重量を身に纏う状態、あるいは全裸で測ることが望ましいかと思います。今日は革ジャンなどを着用した状態で体重を測定し、明日は全裸という状態で比較してしまうと革ジャンの重さ分の差異が生じてしまうためお勧めできません。また、人の身体は朝と夜とでは体重に差があることが多いので、朝起きてシャワーを浴びる前に測る、夜寝る前に測る、など時間帯を決めておくとより正確な傾向が掴めるようになります。
というわけなので、データを測定する際には時間帯と服装の二つを意識してみてください。これがデータ活用におけるデータの適正化です!
さて、これを読んでいるあなたは、この記事の説明手順に従って体重計を購入し、アプリと連動させて、毎日同じ時間帯に同じような服装で体重を数値化する習慣がついた頃かと思いますが、数値化された体重をしばらく記録してみて何か気付いたことはありますでしょうか?
ただ数値化して記録するだけでデータ活用と呼べるのか?と疑問を持つ方もいらっしゃるかと思いますが、数値化して記録する、というのは実はデータ活用の第一段階です。日々の体重の変動を記録していくと実に様々なことが浮き彫りになってきます。たとえば、カツカレーを三日連続大盛りで食べると数値が上がる傾向にある、だったり、一日中家に居た日は数値が上がりがちだけれど、1時間ジョギングした次の日は数値が下がりがちである、など、ある行動と数値が連動していることに気がつくようになるかもしれません。
そしてある時、にわかに信じがたいほど数値が肥大化しているのを見て、もしかしたらあなたはジムに通い始めるかも知れません。カツカレーを控えるようになるかも知れません。朝晩少しだけでも散歩をする習慣を手に入れるかも知れません。このように数値化して記録していくだけでも思った以上に人はその数値を意識するようになる、ということに自分の体験として気付くことがデータ活用の入門レベルにおける重要なポイントになります。
以上、誰でもすぐに簡単にほとんどお金も労力もかけずにできるデータ活用の入門編でした。アプリ連携していない従来式の体重計をお持ちの方も紙で記録することでほぼほぼ同じ結果を得ることができますので、なんらかの体重計をお持ちの方であれば完全に無料でかつお一人さまで試してみることができるかと。
次回は記録するだけでなく、記録された数値データから分かることについて深掘りしていきたいと思います。お楽しみに。
(データのじかん編集部 田川)
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