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ちょびっとラビット耳よりラピッドニュース #012:プログラミング不要!秒速でアプリが作れる「LlamaCoder」

         

まいどどうも、みなさん、こんにちは。

わたくし世界が誇るハイスペックウサギであり、かのメソポ田宮商事の日本支社長、ウサギ社長であります。朝夕の空気がめっきり秋めいてきましたが、いかがおすごしでしょうか?先週はお月見をされた方も結構いらっしゃるのではないかと思います。念の為申し上げておきますが、月にウサギは住んでおりませんし、我々にも職業選択の自由が与えられておりますので、ウサギは月で餅つきをしてる、のような非科学的でステレオタイプ的なコメントは人間のみなさんにはぜひ謹んで頂きたいと常々思っているわたくしであります。

さて、今週も、大谷選手による驚愕の50-50達成うまい棒の値上げ、ヒズボラを標的とした通信機器の一斉爆発など前例のないニュースがXのタイムラインを埋め尽くしていました。いろんな意味で新しい時代に突入しつつあるように思いますが、新しい時代と言えばやはり、象徴的なのはAIの進化、特にChatGPT登場以降の生成AIの進化の速度は目を見張るものがありますよね。

今回、取り上げたいのはプログラミングがちんぷんかんぷんな人も、デジタルデバイスがそもそも苦手な人も、ブラインドタッチによるキーボード操作ができない人も、スマホでフリック入力ができなくて未だに文字を連打している人でもいとも簡単に、まるでチチンプイプイな魔法のようにアプリが作れてしまうLlamaCoder(ラマコーダー)というウェブアプリケーションです。

LlamaCoderはTogether AIという会社が開発したオープンソースのウェブアプリで、ユーザーが自然言語で指示を出すとその指示通りのアプリケーションがすぐに作成できる、という優れものなのです。LlamaCoderのウェブサイトを開くと、「Turn your idea into an app」というキャッチフレーズが書かれているのですが、これは「あなたのアイデアをアプリにしよう」という意味で、LlamaCoderはまさにその通りのウェブアプリになっています。いや、ほんと、すごい時代になってきましたね。

LlamaCoderはメタ社が提供しているLlama 3.1 405Bモデルに、Together AIのLLM推論技術が組み合わさっているらしいのですが、すでに20万以上のアプリがLlamaCoderによって生成されているそうです。簡単なアプリであれば文字通り、数秒で作れてしまうので、これは試してみなくては、と生来好奇心旺盛なわたくしは鼻息を荒くして早速試してみました。

アプリを作成するために大切なのは、アプリを作りたいと思う気持ちと、どんなアプリを作りたいか、というアイデアというかビジョンというか、こんなものがあったら便利なのではないか、という仮説を立てる能力だったり、まだ存在していないものを想像するいわゆるゼロイチの発想であり、今まではそれに加えてアプリを作るのに必要な言語のプログラミング能力とそれを実行する時間、そして時間を作るための根回しが必要だったのですが、LlamaCoderがあればアプリを作りたいと思う気持ちとどんなアプリを作るのかというアイデアさえあればいくらでも作れるようになったわけです。いやぁ、すばらしい。プログラミングができないみなさま、おめでとうございます。

で、わたくしがどんな画期的なアイデアを用いてアプリを作成してみたかと言うと、それは、ずばり「20分タイマー」という便利なことこの上ないタイマーアプリなわけで、なぜそのようなものを作ったかと言うと、最近わたくしウサギながらひどい肩こりに悩まされておりまして、マッサージなどによる症状の緩和を試みたりしておるのですが、マッサージを時々受けるよりも毎日ストレッチをする方が効果的である、という極めて本質的なことに気がつきまして、朝起きるとストレッチを行う、というのを日課としているのですが、ストレッチをどのくらいするのか、というのを定量化する目的で毎日20分、という設定を設けておりまして、スマホのタイマーを毎回20分にセットして時間を測っているのですが、時々パスタを茹でたりなどをする場合にタイマーを8分などにセットしてしまうことがあり、毎回設定し直すのがちょっと面倒だな、と思っておりましたので、20分しか測れないタイマーは逆に便利なのではないか、という天才的な発想を思いつくに至ったわけであります。

そこでわたくしはLlamaCoderのウェブサイトをオモムロに開き、「make 20 minutes timer」というハイスペックの象徴とも言えるブラインドタッチでスラスラとプロンプトを打ち込み、すかさず右手の小指を使ってエンターキーをリズミカルに押したわけであります。そして待つこと数秒、見事に20分のみ測ることができるタイマーアプリが画面に表示され、その圧倒的な美しさにわたくしの心は震え、さっそく使ってみるべくStartと書かれたボタンをポチッとクリックすると、なんと時間のカウントダウンが開始されるではありませんか!しかもプログラミング部分はそのままコピーして使ったり、編集をしたりすることもできるようになっているのです。なんということでしょう!

そして、LlamaCoderの画期的かつ実用的なところは、今作り出されたばかりのタイマーアプリに新たなプロンプトを入力することで、変更を加えることが可能となっているところなのです。わたくしはこのタイマーにさらなる実用性を加えるべく、play sound when time becomes 0:00と入力し、タイマーのカウントダウンが終了した際に音を鳴らす、という機能を付け加え、そもそも素晴らしかったこのタイマーアプリはさらにパワーアップし、もはや完璧としか表現できないほどの完成度を誇るものとなったわけです。そして、タイマーアプリを稼働させ、待つこと20分、カウントダウンが終わり、20分の経過を告げる音が再生されたまではよかったのですが、この音の再生を停止させるボタンがなく、完璧かと思われたタイマーアプリにはまだ改善の余地が残されていることがわかり、さっそくボタンを追加するように指示を出し、今度こそ完璧、というところまで作り込むことに成功致しました。

しかも、プロンプトの部分は日本語で入力しても大丈夫なようで、試しに世界時計アプリを作って、と日本語で入力してみたのですが、さすがAI、日本語も理解できるようでして、これはもしかしたら、わたくしと同じくらいハイスペックかも知れない、と一瞬真顔になって考えてしまったほどでした。ちなみに、20分タイマーアプリの停止ボタンがどんな仕上がりになったのかはもう一度20分待ってみないことには確認できないので、もう一度待ってみたところ、停止ボタンは追加されたものの、今度は停止ボタンを押しても音が止まらない、という症状が出ているので、停止ボタンを押すことと音の再生を止めることを紐づける新たなプロンプトが必要だということが明らかになりました(笑)。

しかし、今後の世界はプログラミング能力が必須となり、プログラマーという職業は今後も安泰である、というのが最近までの定説でしたが、プログラミングが進化し、AIを多くの人が使えるようになった結果、プログラミングの作業が不要になり、AIによって不要になる数多くの職業のうち、プログラマーという職業がかなり最初の方に不要になってしまう、というかつてはジョークとして言われていたことが実際に起こり得ないところまで時代は進んでしまっているのかも知れません。少なくともそのシナリオが現実味を帯び始めてきたことは確かですね。あと、うまい棒の値上げほどインフレを肌で感じるニュースもそうないですね。

さて、そんなわけで今回はプログラミング不要でさくさくアプリが作れるLlamaCoderついて取り上げてみました。気になった方はぜひ20分タイマーや10分タイマー、少し捻りを入れて13分タイマーなどオリジナリティ溢れるアプリを自作してみてください。また来週までごきげんよう。ちなみに、ちょびっとラビットのまとめ読みはこちらからどうぞ!アデュー、エブリワン。

(ウサギ社長)

 

参照元

・LlamaCoderウェブサイト | Together AI ・誰でもコーディングできる時代:LlamaCoderが切り開く新しい可能性 | note ・「計算機アプリ作って」→AI「あいよ」 20万個以上のアプリが開発される | ASCII ・【Llama 3.1】405BパラメータMeta製LLM!数々のクローズドソースを凌駕? | weel

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