まいどどうも、みなさん、こんにちは。
わたくし世界が誇るハイスペックウサギであり、かのメソポ田宮商事の日本支社長、ウサギ社長であります。12月も半ばということで、走り回られておられる師匠のみなさま、お疲れ様でございます。兎肌恋しい、お風呂がありがたい、そして鍋の美味しい季節になって参りました。
今週も色々とありましたが、国際的にはやはり韓国の非常戒厳のニュースが驚きのニュースでした。非常戒厳とは?とググった方も多かったのではないかと。そして、ミポリンこと中山美穂さんにWAKUWAKUさせてもらっていた世代の方は、彼女の急逝のニュースにさぞかし心を痛めたことかと思います。わたくしも恥ずかしながらウサギ代表としてDOKIDOKIさせてもらっておりましたので、とても驚き、そして悲しい気持ちでいっぱいであります。そして、とくダネ!の司会で朝の顔として長年活躍されていた小倉智昭さんの死去のニュースにも痛み入るものがありました。
さて、忘年会シーズンということもあり、今週は「飲みニケーション」に関する気になる調査結果を取り上げてみたいと思っております。えー、おっほん。日本生命保険相互会社が行った調査によりますと、飲みニケーションは「不要」と回答した人が55.2%と半数を上回ったそうなのであります。しかも、67.4%もの人が「飲みニケーションがある職場で働きたくない」と回答しているそうです。
わたくしが若手ウサギだった頃は飲みニケーションは仕事の基本のような位置付けでありましたので、光陰矢の如しと言いますか、歳月ウサギを待たず、と言いますか、時代なんかパッと変わる、と言いますか、人の習慣や考え方、感じ方、というものはその都度変化するものであり、これもまた人の儚き営みであるなぁ、と思ったりもしたのですが、わたくしはそうは言ってもお酒の席というのは嫌いじゃない方でありまして、なんならイケる口と言いますか、かつては5時からウサギなんて呼ばれた時期もあったりするくらいの、まぁ、そう言わずに一杯、ではお言葉に甘えまして、おっとっとっと、なんていうネクタイを頭に巻いた昭和のサラリーマンが繰り広げていた茶番のような飲みニケーションが好きで、なんならわたくしが今のような経営者の立場になれたのもお酒のおかげ、という部分も否めないので今回のニュースは天地を揺るがす、というと大袈裟ですが、それなりに時代の変化を感じさせるものであります。
では、なぜ飲みニケーションは不要だと考えられているのか、という点が気になります。今回の調査で挙げられた理由の一位は「気を遣うから」が19.8%、二位が「仕事の延長と感じるから」で15.0%、三位が「お金がもったいないから」で14.2%となっておりました。反対に飲みニケーションが必要だと思う理由に関しては一位が「本音を聞ける・距離を縮められる」で16.7%、「仕事の悩みが相談できるから」が12.7%となっていましたが、そもそも飲みケーション推進派がマイノリティーとなっている今、たしかに仕事の悩みは業務時間内に解決できる方がベターではありますし、会社の人間関係が良好であることに越したことはないですが、そんなに近しい関係性を保つ理由もライフワークバランスが論じられる昨今ではなくなってきていることは間違いありません。
そして、飲みニケーションは不要と感じる人が多い中でも、88.1%が対面によるコミュニケーションは必要だと感じているのだそうです。その理由としてはやはり「連携がとりやすいから」「非対面よりも充実したコミュニケーションができるから」「文字で伝えられない情報が伝わりやすい」などが挙げられています。業務をこなす面では、たしかに一緒に仕事をしているチーム感、というのはあったほうがやりやすいですし、GAFAなどの会社だけでなく、オンライン会議の象徴的存在であるZOOM社までをもこぞってRTO(Return To Office)、つまりオフィス回帰を求めていますし、みんなで同じ場所で同じ時間にやったほうが業務効率が上がる、というのもありますが、特にクリエイティブなアイデアを出す業務をするためのブレストなどを行う際にはオンラインミーティングのように秩序ある状態でみんなが順番に話す、というのはやはりイマイチどころかイマニかイマサンくらいであり、そこにいる全員が思ったことや感じたことを順番や肩書きや年齢や性別などに捉われることなくとりあえず喋りまくることによって生まれるカオスのようなものが割と大切だったりするわけです。
ちなみに、この「飲みニケーション」という言葉は思ったよりも歴史が古く、なんと1960年代から使われているそうです。そして、1990年代には「飲みニケーション不要論」のようなものはすでに出始めていたそうなので、そう考えると、今回の調査結果は意外でもなんでもなく、むしろ飲みニケーションに肯定的な人がまだ半分近くもいてビックリした、という受け取り方もできるような気がしております。そして、歴史をさらに遡ってみると、12,000年ほど前に「キョベクリ・テペ」の建設に関わった労働者たちがおそらくその日の労働の労いと各地から集められた馴染みのない集団が一致団結することを目的に仕事終わりに小麦を原料とするお酒を呑んでいた、というのが最古の「飲みニケーション」の記録だと現段階では考えられているようです。
そして、1960年代以降の日本の「飲みニケーション」において、どんなお酒が飲まれてきたか、というのは日本のお酒の人気の移り変わりである程度わかるかと思うのですが、1950年代〜1970年代前半は日本酒全盛期で特級・1級酒が人気であり、ワンカップなどの当時としては革新的なパッケージのお酒がこの時代に急速に普及したようです。それ以後、1970年代〜1980年代前半になるとウイスキー時代が到来し、日本酒ではなく、海外で作られたウイスキーを飲むことがクールな時代だったようです。先ほどわたくしがうっかり発言した、「時代なんかパッと変わる」というのは1985年のサントリーウイスキーの広告に使われた秋山晶氏によるキャッチコピーであります。今となっては世界で人気のジャパニーズウイスキーですが、このくらいを境に日本のウイスキーも充実し始めたのではないでしょうか。そして、1980年代後半〜1990年代前半はビール時代、1990年代後半〜2000年代前半は焼酎ブーム、2000年代後半〜2010年代は酎ハイ・ワイン時代となり、時代と共にアルコール度数の高いお酒から低いお酒への移行が見られ、男性中心が前提だった飲酒文化から、女性も楽しめるおしゃれな雰囲気のお酒へと移行していっていることが伺えますし、もともとは男性ばかりの飲み会だったからこそ成立していたことも数多くあるのはないかと推測します。
まぁ、お酒の席、というのは楽しい時は誠に宜しいですが、年代、性別、趣味嗜好が異なる人たちが必要以上に深く交わることによりホニャララハラスメント的なことにも発展しかねませんし、飲みニケーションを無理強いするようなことは人間関係をよりギクシャクさせてしまう危険性を大いにはらんでおりますので、わたくしの場合は仕事関係の人たち、特に同じ会社の人たちと記憶を失うまで呑む、というような行為はできるだけ避けるようにはしており、これも経営者の嗜みの一つであるリスクマネジメントだと考えております。おっほん。そうは言っても、少なくなった、というだけで今後もゼロになることはないかと思いますので、参加者全員がお互いを配慮しながら楽しむ、というスタンスが大切なのではないでしょうか。
それでは、また来週お会いしましょう。ちなみに、ちょびっとラビットのまとめ読みはこちらからどうぞ!アデュー、エブリワン。
(ウサギ社長)
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