第2部では、「アイディア・チャレンジ2019 WiDS Tokyo @ YCU」の審査・結果発表が行われた。これは一般公募のアイデアコンテストで、「データを収集・分析し、新たな価値(アイデア)を社会に提示し、安寧で豊かな、そして持続可能な『超スマート社会』を築くこと」を目指すものだ。
第1回目となる今回のテーマは「新しい働き方」。1次審査を通過した6組が最終プレゼンテーションに臨み、制限時間内で「データでストーリーをデザインするアプローチ」を発表した。学生の部・一般の部のそれぞれから最優秀賞が発表され、 学生の部では横浜市立大学データサイエンス学部の女子学生チームによる、「37,420,000パターン~新しい時代の働き方~」が最優秀賞を獲得。これからの女性の働き方について、「子育てと両立には何が必要か?」というテーマに対して、分析による現状把握、その課題に対する多くの方法・ツールを提案。
一般の部では全日空商事株式会社のチームが提案した「トイレと頭の回転率を上げよう!―トイレの利用データから考えた新しいオフィスでの息の抜き方」が最優秀賞を受賞した。
また、2019年4月に横浜市立大学・東京理科大学・明治大学の3大学共同の「文理融合・実課題解決型データサイエンティスト育成事業」として「Yokohama D-STEP」が開講する。これは、横浜市立大学を中心に、横浜市、民間企業が三位一体となり、これからの産業や地域・自治体の イノベーション創出を担うデータサイエンティストの育成を推進していく。これに伴い、横浜市立大学准教授の田栗正隆氏による「超スマート社会の実現に向けたデータサイエンティスト育成事業の初年度事業報告」が行われた。
こうしてこの日すべてのプログラムが終了。最後に、ステアリングコミッティー委員から「今回のイベントで、参加者の皆さんにとって新しいことにチャレンジする、データに着目してアイデイアを考えるきっかけになれば」と、期待感をにじませるコメントがあった。さらに「WiDSの活動がダイバーシティーや多様性の象徴であるように、データサイエンスも既存の考え方にとらわれず、男女、国内外を問わず発展していくべきであり、みなさんがこのような活動に参加していくことがこの領域のイノベーションにつながっていく」と同イベントへの展望も聞かれた。 シンポジウムは、小野准教授の「WiDSの活動はこれがスタートであり、今後も継続していきます。これからも、ぜひご協力をお願いしたい」とのコメントで終了となった。
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