「アメリカは車社会」よく聞くフレーズなので、何をいまさらと思うかもしれません。
その車社会を支えてるものが全米に張り巡らされた道路網です。中でも各都市をつなぐハイウェイは、なくてはならないインフラです。
National Highway System (NHS)のハイウェイの総距離は約160,000 マイル(約260,000キロ)だそうです。これは地球を約6.5周する距離に相当します。数字が大きすぎるとイメージができませんが、広大な国を網羅していることがわかります。
今回は全米を網羅しているハイウェイの中の有料道路で使われているテクノロジーについてお伝えします。
アメリカの道路網のうち、有料道路は5,000マイル(約8,000キロ)以上あるようです。
州によってシステムが違うのですが、今回はジョージア州のPeach Passについてお伝えします。アトランタ近郊では55-65マイル(約88-104キロ)ほどの高速移動している車に対してハイウェイ料金の課金をしています。
この課金にはRFIDというテクノロジーが使われています。
RFID(Redio Frequency Identification)とは、電波を用いてRFタグのデータを非接触で読み書きするシステムです。
この図にあるように、RFIDのシステムは、以下で構成されています。
・電波を送信し、データを受信するゲートに取り付けられたデバイス
・電波を受信し、データを送信するRFIDタグ
・ゲートで受け取ったデータを処理するコントロールセンター
車のフロントガラスに貼った小さなステッカーの情報を読み取り、ハイウェイの料金が課金されます。
ユーザーはアプリを通して、アカウントへの残高の入金や、課金された料金の履歴などを見ることができます。
・スピードを落とさず課金ゲートを通過できる。
・RFIDタグをフロントガラスに貼るだけ。
コストと正確性が大きなメリットと言えるでしょう。
・精度が高い
・低コスト(料金ブース設置と比較して)
・交通量などのデータがとれる
アトランタ近郊の有料道路には、料金が交通量に応じて変動する『可変料金』と、課金区間が部分的であるという特徴があります。料金は、交通量や道路のキャパシティーなどの要素で変動します。
詳細は、以下URLをご参照ください。
課金区間は部分的で、無料区間と有料区間が交互に続きます。有料レーンと通常レーンの間には仕切りがないため、事前に道路標識を確認し、通常レーンに車線変更する必要があります。
このように、料金が可変し、区間も「一部」なので、RFIDのテクノロジーで、高速移動でも課金されるシステムは運用側にもユーザーにもメリットがあると思います。
ハイウェイの他にも倉庫など在庫管理にも使われているようです。
車社会のアメリカを支えるのは地球6.5周分にもなる全米に張り巡らされたハイウェイです。その中の有料道路では、RFIDという技術が使われています。昔ながらの料金所のように支払いのためにスピードを落とすことなく課金できるシステムは、手軽に利用できるメリットがあります。倉庫の在庫管理などにも使われています。使用感を体験してみるのもいいかもしれません。
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