みなさん、おはようございます。
デジタルかアナログかに関わらず、身分を証明するものを取り扱う時って、なんだか襟を正すというか、ちょっと緊張しちゃうのって僕だけですかね。
まぁ、それはさておき、どこでも身分証明書として通用するパスポートとか運転免許証って、国が発行してるので正真正銘の身分証明書なわけですけど、それって逆に考えると紛失しちゃったりするとめちゃくちゃヤバいことになるわけなので、やっぱりアナログの身分証明証も諸刃の剣というか、利便性と危険性って表裏一体だなぁって改めて思ったりしますよね。
でもって、デジタル化された身分証明書ともなると、それが本物なのかどうかをどうやって証明するのか、なんならそれを証明するための証明書が必要なんじゃないかなぁって思ったりしちゃいます。さらにその証明書を証明するための証明書が必要になったりと無限ループにはまりそうです(笑)。あと、システム的なエラーで同時に二つ以上が存在する可能性はないのかとかも考えると、それもそれで利便性と危険性が同包されてるなぁって思ったりします。
デジタル化による利便性の身近な例でいうと、マイナンバーカードがあればコンビニでも住民票が取れるっていうサービスですかね。ちなみに僕は、以前住民票が必要になったのでコンビニに駆け込んで颯爽とカードをかざしたら、暗証番号を入れて下さいって無表情のコピーマシンに言われて、どう頑張っても思い出せなくて泣く泣く家に帰りました(笑)。結局そのあと区役所とか市役所に出向いて住民票を取得して、ついでにマイナンバーカードの暗証番号の再設定とかやってるうちに時間だけが無常に過ぎていってしまうというレ・ミゼラブルな体験をしました。よく考えたら住民票が必要な頻度ってあまり高くないので、マイナンバーカードによって便利になったのか、逆に手続きが増えたのか悩ましく、大手を振って歓迎できない気持ちになっちゃったりしてるのが正直なところです。
なので、ヒューマくんがデメリットしか羅列しないっていうのにも、皮肉なことにちょっと理解できちゃったりします。メリットの部分ももちろんあるんですけど、偽造されたり、なんなら身分とか戸籍とかを盗まれちゃったりして、僕じゃない人間が僕を装い生活しはじめちゃったらどうしようという一抹の不安すら感じています。家族とか恋人とか友人が偽物の僕と接しているところに本物の僕が話しかけても、「お前誰?」みたいになったり、明日の朝起きたらこのマンガの主人公も偽物の僕にすり替わってたり、なんなら実際に僕が過ごした過去まで改ざんされてたりと、昔のサイエンスフィクションみたいなことも本当に起こり得ないかと考えはじめたら、やっぱり微妙な気持ちになる僕でした。
身分泥棒って本当に今後起きてきそうな気もしますしね。身分が盗めればその人の年金とかももらえるし、健康保険とかも使えるわけなので。うーん、やっぱり考えれば考えるほど、ちょっと怖いようなデジタルの世界に僕らは生きてるんだなって再認識したような気がします。みなさんも身分の扱いには気をつけてくださいね。なんか、身分って確固たるもののような気がしますけど、実はすごく曖昧なものなのかもなぁってこれを書きながら考えちゃいました。そもそも僕はマンガのキャラクターなので、大人の事情で身分が変わることもありそうですけど(笑)。
そうならないためにも、データのじかん編集部と作者のトツカ先生にはお中元を贈ってご機嫌を伺っておこうかと思います。
では、また二週間後にお会いしましょう。さようなら!
(時田大夢)
作者:トツカケイスケ
埼玉県生まれ/東京都在住
明治大学理工学部卒業、デザイン制作会社にてグラフィックデザイナー・イラストレーターとして勤務し、2004年に独立。
「タイムくん」の漫画は、そんな作者のITへの予備知識やデザイナーとしての情報整理、イラストレーターとしてのスキルとシュールな性格が掛け算されて生まれています。
普段は本作とは違う3つの作風(コミカル・キュート・クール)を持ち、子供をモチーフにしたシニカルな作品で海外の展示にも多数出展。
https://www.totsunet.com/
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