筆者撮影:地下鉄の券売機
筆者撮影:わかりやすいレイアウトだ
ウィーン中心部における公共交通機関は路面電車と地下鉄だ。網の目のようなネットワークを利用するには、1日乗車券が便利だ。ウィーンの地下鉄駅にはクレ十カード・デビットカードのタッチ決済に対応した券売機が設置されている。同時に、この券売機は現金にも対応する。ヨーロッパでは地下鉄駅ですら、現金に対応していない券売機を見かけることがある。
このウィーンの光景は意外だった。カード決済をすると、紙の1日乗車券が発行された。路面電車の車内にもタッチ決済と現金支払いに対応した券売機があった。
なお、地下鉄、路面電車の券を購入した際は券面の端に日付の明記があるか確認しよう。もし、なければ刻印機で日付・日時を刻印する。
筆者撮影:ウィーン空港行きの列車
空港行き郊外鉄道も駅にある券売機から乗車券を購入する。券にはQRコードがあり、車掌が検札の際に、券にあるQRコードを読み取る。
筆者撮影:QRコード入りの切符
筆者撮影:モーツァルト・ハウス
ウィーンのシンボルであるシュテファン大聖堂の近くに、「モーツァルト・ハウス」がある。モーツァルトハウスは文字通り、モーツァルトが居住していた家だ。現在はモーツァルトの足跡を紹介する博物館となっている。
筆者撮影:スマホでQRコードを読み取り、オーディオガイドを聞く
このモーツァルト・ハウスでは、オーディオガイドを聞きながら、館内を見学する仕組みとなっている。10年前は専用端末を耳にかざしながら、オーディオガイドを聞いた。今回はQRコードを記した紙を渡された。スマホでQRコードを読み取ると、オーディオガイドが聞ける仕組みになっている。なお、QRコードの読取はモーツァルト・ハウス専用WiFiのみに対応する。試しに、日本でQRコードを読み取れるか実験をしたが、できなかった。
出典:ウィーン西駅のトイレの運営会社のHP
10年前と比べ、大きく変化したのが地下鉄駅のトイレだ。ウィーン西駅地下にある公共トイレを利用した。オーストリアに限らず、公共トイレの利用は有料だ。以前は、トイレ代を払う際に、ユーロの小銭を探すのに本当に苦労した。
現在はクレジットカード・デビットカード対応の精算機がある。ここにタッチ決済対応のカードをかざすと、自動的に精算され、ゲートが空く。なお、私が利用した際は0.6ユーロ(トイレ利用1回分)のクーポンが発行された。さすがに、クーポンは紙だった。
このように、よくよく観察すると、キャッシュレス&ペーパレスの波を感じられる。私の実感としては、まだまだ移行期といった感じだった。
(取材・TEXT:新田浩之 編集:藤冨啓之)
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