INDEX
宮西 京華(みやにし けいか)
保険会社で事務職をやっているデータマネジメント担当。歌い手動画を見るのが好き。
松田 紗友里(まつだ さゆり)
マーケティングが専門でSQLが得意。データ分析担当。ゲームやアニメが好き。
吉田 剛士(よしだ たけし)
専門はシステムだけどジェネラリストデータ基盤の構築担当。新しい技術を試してみるのが好き。
今林 健介(いまばやし けんすけ)
新設のデータ活用推進部署の部長。おいていかれないように勉強中。ゴルフや登山が好き。
データマネジメント解説、連載の第六回が始まりました。
今回は、データ利活用部門のキックオフが始まり、役割分担が明確になったときの話です。
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自己紹介が終わった後、アサインについての説明がありました。
データ戦略、データ活用、データシステム、そしてデータマネジメント。4つの領域にそれぞれ担当がアサインされました。
データ戦略担当は今林健介部長、データ利活用を根付かせるために経営層と協業し全社的なデータ戦略を推進するみたい。
データ戦略は会社のデータをどうやって活用してビジネス成果を出すのかその道筋を決める役割だと今林部長は説明していたけど、要するにどんなデータを使ってどういう領域に活用していくかそのシナリオを描く仕事らしい。
データはただ集めるだけじゃなくて、そこからどうやってビジネス成果を出すのかを考えないと意味がないって話だった。
未来のために、今どのデータを集めて、どこで活かすべきかを見極める力が求められるみたいだ。これがしっかりしてないと、どれだけデータがあっても結局は宝の持ち腐れってことなんだろうな。
次はデータシステム担当の吉田剛士リーダー、データ戦略をシステム面の実行をするみたい。
データシステムの役割は集めたデータを保管して必要なときに取り出しやすくするシステムを構築する仕事らしい。
基盤がしっかりしていないとデータを使うどころか、そもそも探すことから始める羽目になっちゃうんだって。
吉田さんがこの役に選ばれたのは、もともとシステム部出身だから社内のシステムを熟知しているし、古いシステムの課題も理解しているから今後どういうふうにデータを集めて保存していくのかがわかるっていうことなんだって。
次はデータ分析担当の松田先輩、データ戦略を活用面の実行をするみたい。
データ分析っていうのはいろんなデータを見て、そこからビジネスに活かせるヒントを探し出すことらしい。
たとえば、どんな商品が売れているかとかお客さんが何を求めているのかをデータをもとに見つけてビジネス成果を出す仕事なんだ。
松田先輩はマーケティング部出身で数字や市場の動きに敏感だから全社のデータをビジネス成果に変えるこの役にはうってつけなんだって。
そして最後は、私が担当することになったデータマネジメント。
データマネジメントの役割はデータをちゃんと管理して、使いやすい状態にしておくことだよって今林部長に言われたけど、正直まだイメージが湧かない。
具体例として説明を受けたのが、データの意味がわかるように管理したり、プライバシーを守るための対策を作ったりする仕組みを整えることみたい。
吉田リーダーと松田先輩を支える、縁の下の力持ちみたいな役割なのかなとボヤっと思った。
私がこの仕事に選ばれたのは、事務員としての細かい作業に慣れているからだって。注意力があって、正確に仕事を進められるところを評価してもらえたみたい。
でも、事務とデータ管理なんて全然違う気がするけど…まあ、ここまで期待されているなら、頑張らないといけないのかな。
今は不安だらけだけど、少しずつこの役割を理解していきたいなって思った。
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データ利活用組織は企業が持つデータを最大限に活用しビジネス成果を創出するための中核的な存在です。
このような組織は大きく3つのレイヤーに分類されます。
一つ目は、経営層と協業し全社的なデータ戦略を推進する戦略レイヤーです。企業全体の方向性を見据え、データ活用の方針を策定しデータ戦略を経営戦略と一体化させる役割を担います。
経営層と連携し、データ利活用を会社として最重要なミッションであることを理解させます。
二つ目は、事業部門と連携してデータ利活用によりビジネス成果を生み出す活用レイヤーです。
データを活用し売上を向上させる、コストを削減するなど具体的なビジネス成果を創出する役割を担います。
事業部門と連携して、現場のニーズを理解し、データを使った解決策を提案し成果が出るまで協業します。
三つ目は、全社横断的にデータを管理する管理レイヤーです。
全社のデータ状況を横断的に見て、データを全社として最適化する役割です。
IT部門と連携してデータ基盤を構築する役割と全社を横断してデータを管理する役割が内包されます。
IT部門と連携してデータ基盤を構築する役割は、業務から生まれるデータをデータの品質と安全性を確保しつつ、スムーズにデータを利用できる環境を提供します。
全社を横断してデータを管理する役割は、事業部門と協業してデータの意味やデータのポリシーなどを整えて、各部門がデータを使ってビジネス成果を出せる環境を整えます。
これらの役割が互いに補完し合い、データ利活用組織と事業組織が密接に連携することで、企業全体としてデータから新たな価値を創出することができます。
データの専門家たちが事業の現場に寄り添いながら、ITと経営を橋渡しすることで、データ活用による競争力の強化や、新たなビジネス機会の創出が実現されるのです。
データ利活用組織の役割は、単なる分析にとどまらず、ビジネスの変革をリードする重要なエンジンとしての役割を担っています。
よしむら@データマネジメント担当
IT業界、金融業界、エンタメ業界でデータマネジメントを担当した経験を持ち、現在もデータマネジメント担当している。データマネジメント業界を盛り上げるために、経験を通して得た知識の発信活動を行っている。
本記事は「よしむら@データマネジメント担当」さんのデータマネジメントを学べることをコンセプトの4コマ漫画「AI事務員宮西さん–データ組織立ち上げ編」のコンテンツを許可を得て掲載しています。
保険会社で事務員として働く宮西さんは、会社がAI時代に対応するために新設したデータ部門に突然配属されました。事務員からデータマネジメントのリーダーへと成長していく宮西さんの奮闘記を描いた物語。
本シリーズ「データ組織立ち上げ編」では、宮西さんがデータ利活用組織を立ち上げるまでの挑戦を描きます。IT業界、金融業界、エンタメ業界でデータマネジメントを担当した経験を持つ著者「よしむら@データマネジメント担当」さんが豊富な経験を基に執筆しています。データ組織の一員の皆様には、ぜひご一読ください。
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