カテゴリー
キーワード

BIのトリセツその6 : 実際に何ができる? どこまでできる? 事例から学ぶBIツール!

         

目次:[連載]BIのトリセツ
BIのトリセツその1 : 「BIツール」の使えるかどうかのを判断するための基礎知識 
BIのトリセツその2 : 「BIツール」で何が変わる? BIツールで解決できる2つの課題!
BIのトリセツその3 : BIツールは何に使えるの?業務別ケーススタディ
BIのトリセツその4 : BIツールの選択に迷ったら確認すべき5つの機能性
BIのトリセツその5 : 階層別BIツール活用方法
BIのトリセツその6 : 実際に何ができる? どこまでできる? 事例から学ぶBIツール! <本記事>
BIのトリセツその7 : あなたの会社に合ったBIツールはどれ? 選定ポイントを解説!
BIのトリセツその8 : 「しくじり」から学ぶBIツール導入! 


BIツールの評判はよく耳にするものの、実際に何ができ、どのように使えばいいのかと、まだまだ不安や疑問を感じている方も多いことでしょう。そこで、ここではいくつかの導入事例を紹介していきます。同業他社はBIツールをどのように活用し、その成功のポイントはどこにあるのか。以下の事例を参考にしてみてください。

小売り、卸売り

自動車および機器類の部品、付属品を販売するA社では、データの持つ重要性にいち早く着目してデータウェアハウスを構築し、売上、仕入、受発注、在庫などの切り口でデータ分析を行ってきました。
しかし、データ量が膨大になり、目的データの抽出・集計に10分以上もかかるようになったため、システムの刷新が必要になりました。
そこで、BIツールを採用。データ抽出・集計にかかる時間をわずか4秒に短縮することができました。ストレスのない高速なデータの並べ替えや、帳票出力にも対応しています。優れた操作性により、ユーザーの思考を止めないデータ分析を実現しています。
また、日報作成や配布に費やしていた担当者の工数を“ゼロ”にすることにも成功しています。

情報・通信・運用サービス

ネットワーク系に強みを持つ大手SIベンダーB社の導入事例です。同社では、経営指標とデータソースとのマッピングが十分にできていないことから、月次の経営情報提供だけではタイムリーな経営判断ができずにいました。社内からの業務データ可視化の実現要望もあり、経営情報システムの開発プロジェクトを立ちあげました。
そのプラットフォームとして採用されたのがBIツールでした。ノンプログラミングでデータ構造の定義がシンプルに行え、高い技術力と国産製品ならではの充実したサポートが評価されました。
B社では、BIツールにより、経営情報コックピットシステムを構築。収支状況、契約情報、開発リソースをリアルタイムに把握でき、迅速な意思決定が可能となりました。

製造

国内でも著名な家具製造会社C社での活用例です。同社では部門ごとにBIツールの導入を進めてきたため、複数のツールが混在していました。それらのツールを統一することになり、BIツールの選定が行われました。選定にあたっては、データ分析に慣れたヘビーユーザーだけでなく、データ活用に縁がなかったユーザーも活用できる、高度な機能と容易な操作性が条件となりました。
そこで選ばれたのがBIツールでした。条件をクリアしていることはもちろん、保守費用も含めたコストパフォーマンスの良さ、基幹系システムやすでに活用しているソフトウェア
との親和性も評価されました。
社員用ポータルから各種データの収集と分析ができるようになり、データ分析を業務に生かす意識が全社に広がっています。

教育・サービス

語学教育を展開しているD社では、本部と5つの事業部、さらにはスクールごとに個別のシステムが導入されており、全体での統合的な分析ができないという課題を抱えていました。そこで導入されたのがBIツールです。複数のシステムから横断的にデータを抽出でき、データ集計・分析のフロントツールとして機能しています。
「契約に関する実績値を全国から集めて分析したところ、これまで売れ筋と認識していたコースと、実際に申し込みのあったコースにギャップがあることが明らかになりました。“真実”が見られるようになったことを機に、生徒のニーズにより的確に応えられる商品構成に見直していこう、という動きが起こっています」と、担当者は効果を語ります。

金融


お客様満足度を重視する金融機関E社の活用事例です。同社では早くから、お客様の利便性を高めるための取り組みを続け、さらなるサービスの向上を模索してきました。とりわけ、確定拠出年金関連事業では、事業主や加入者が求めるサービスレベルが高度化し、“サービス品質の向上”が重要なテーマとなっていました。
そこで、導入を決定したのがBIツールでした。膨大なデータの高速処理、分析の自由度、多彩な表現によるレポーティング力が認められました。
確定拠出年金の運用分析レポート基盤を刷新したことで、多彩な情報をタイムリーに、高いセキュリティのもと提供できるようになり、サービスレベルの大幅な向上に成功しています。

公共

F市では、人事給与システムの統計機能の強化という課題を抱えていました。分析システムを独自開発しましたが、個人の明細データまでをExcelで取り込む必要があり、ファイルサイズの肥大化とセキュリティの問題が生じていました。
そこで導入したのがBIツールです。データの処理能力と充実したセキュリティ機能が評価されました。
人事給与データ6万件をBIに投入し、さまざまな切り口から統計解析を行い、150帳票を削減するなど、運用コストの大幅な削減を実現しています。

まとめ 事例の公開は信頼の証し

ITソリューションの評価をカタログや仕様書で判断することは困難です。ベンダーの提案書でも難しいことがあります。このような時は事例を参考にすることをおすすめします。多くの事例を公開していることは、お客様から高い評価を受けているベンダーであるという証しでもあります。

 

メルマガ登録をしていただくと、記事やイベントなどの最新情報をお届けいたします。


データ活用 Data utilization テクノロジー technology 社会 society ビジネス business ライフ life 特集 Special feature

関連記事Related article

書評記事Book-review

データのじかん公式InstagramInstagram

データのじかん公式Instagram

30秒で理解!インフォグラフィックや動画で解説!フォローして『1日1記事』インプットしよう!

おすすめ記事Recommended articles

掲載特集

デジタル・DX・データにまつわる4コマ劇場『タイムくん』 データのじかんをもっと詳しく データのじかんフィーチャーズ 「47都道府県47色のDXの在り方」を訪ねる『Local DX Lab』 DXの1次情報をを世界から 『World DX Journal』 データで越境するあなたへおすすめの 『ブックレビュー』 BIツールユーザーによる、BIツールユーザーのための、BIツールのトリセツ CIOの履歴書 by 一般社団法人CIOシェアリング協議会 なぜ、日本企業のIT化が進まないのか――日本のSI構造から考える 日本ビジネスの血流である帳票のトレンドを徹底解説 データを武器にした課題解決家「柏木吉基」のあなたの組織がデータを活かせていないワケ BI(ビジネスインテリジェンス)のトリセツ 入社1年目に知っておきたい 差が付くKPIマネジメント CIOLounge矢島氏が紐解く トップランナーたちのDXの“ホンネ” データのじかん Resources 越境者のためのお役立ち資料集 AI実装の現在地点-トップITベンダーの捉え方 データでビジネス、ライフを変える、 面白くするDATA LOVERS データマネジメント・ラジオ by データ横丁 データのじかんNews データ・情報は生もの! 『DX Namamono information』 ちょびっとラビット耳よりラピッドニュース AI事務員宮西さん(データ組織立ち上げ編) 藤谷先生と一緒に学ぶ、DXリーダーのための危機管理入門 生情報取材班AI時代に逆行?ヒトが体感した「生情報」のみをお届け! データはともだち 〜怖くないよ!by UpdataTV Original データ飯店〜データに携わるモノたちの2.5thプレイス by UpdataTV〜 インサイトーク〜データで世界を覗いてみたら〜by WingArc1st + IDEATECH
モバイルバージョンを終了