ローンを組むときやクレジットカードを作るとき、はたまた、スマホ料金の分割支払いを申請するとき、私たちは知らず知らずのうちに様々な要素から構成された「信用情報」から信用度合いを評価されています。
そうした中で、近年ではそうした信用情報を数値として可視化して様々な場面で活用しようという動きも広がりつつあります。
私たち自身の信用が誰にでもわかる形で可視化されるとき、社会はどのように変わっていくのでしょうか?
信用スコアは、家族構成や雇用状況、持ち家かそうでないかなど、その人を取り巻く状況とインターネットでの行動履歴を突き合わせて AIが個人の信用度合いをスコア化するというものです。
信用スコアは現在、中国ではすでに根づきはじめ広く利用されていますが、日本ではここ2〜3年で新たなサービスが次々できている、という状況です。
日本における主な信用スコアサービスとして以下のようなものが挙げられます。
2017年に日本初となるスコアリングサービスの提供を開始したのが、ソフトバンクとみずほ銀行の共同出資会社であるJ.Scoreが運営するサービス「AIスコア」です。
利用可能なユーザーは20歳以上かつ日本国内に居住している人とされており、「みずほ銀行」「ソフトバンクまたはワイモバイル」「Yahoo! JAPAN」と連携して、その取引状況から信用スコアが算出されます。
そうした取引情報以外にも家族構成なども記入できます。また大きな特徴として運動の習慣など健康に良いとされる行動もスコアの評価要素として組み込まれていることが挙げられます。
スコアが高ければ高いほど「AIスコア・リワード」と呼ばれる特典を受けられるようになるということです。
LINEが2019年に提供開始したスコアリングサービスです。個人情報に加え「LINE Pay」や「LINE Pocket Money」などLINE が提供する金融サービス、さらには「LINE」や「LINEニュース」などを連携してられた情報からスコアが算出されます。
スコアが高くなると「LINE Pay」でのポイント還元率が高くなったり、「LINE Pocket Money」でより有利な条件でお金が借りられたりします。
その名の通りヤフーが提供するサービスで、個人情報と「Yahoo! JAPAN」の情報から信用スコアリングが行われます。 パートナー企業と呼ばれる企業にスコア情報を提供することで様々な特典を得ることができます。また、一度情報の提供に同意した後もそれを撤回することができます。
2020年2月にDeNAが開設したばかりの新しいスコアリングサービスです。
個人情報や、提携金融機関での取引情報、さらに、サービス内で日々提示されるミッションのクリア状況でスコアが変わっていくというのが大きな特徴です。
このスコアは、「もみじ銀行」「北九州銀行」「山口銀行」などの提携金融機関での与信情報として活用されるそう。
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