情報化社会と言われる今、「データ」「情報」といった単語は誰しもが聞いたことがあるでしょう。しばしば混同して使われがちですが、実は、データと情報では意味が全く違うことをご存知でしょうか?
今の世の中にはデータ、情報があふれています。情報を制するものがビジネスを制す、なんていう言葉を小耳に聞いたことがある方も多いはずです。
では、データと情報って何が違うのでしょうか?
この記事では、
を中心に今一度、情報とデータの違いについて本記事で学んでいきましょう。
「データ」や「情報」と言われるとどのようなイメージを持ちますか?
データは何か難しそうなイメージで、情報はテレビやラジオで聞くニュースなどでしょうか。当たらず遠からずといったところです。
一般的にデータと言われるものは、ただの「数字」「記号」です。
統計局などを見ればたくさんの数字が乗っています。それがデータです。
AのBはC
AのDはE
というように、事実が乗っています。
事実を集積しているだけなので、専門的な知識があるなど、読み解くことができなければただの数字でしかありません。
比べて情報とは、データに乗っている「数字」「記号」から部分的(全体の場合もある)に収集、加工したものであると言われています。
データは事実だけですが、情報は事実から法則を見つけることができたりします。なので、情報は一般の人でもどういったことがわかるモノである必要があります。
もっとわかりやすく言えば、データとはただの数字、情報とは次に何をすればいいのかの検討材料になるモノ、というイメージで捉えてください。
情報とデータの違いの例を挙げます。
例えばですが、天気予報をイメージしてください。
私たちは、普段、ラジオにテレビにスマートフォンから当たり前のように目にしています。ですが、あれはなぜ分かっているのでしょうか。考えてみてください。誰かが「明日は晴れだ」「明日は雨だよ」「来週は天気が悪くなるよ」と教えてくれているのでしょうか?
大昔であれば、神様のお告げや村の長や超能力者が天気予報をしてくれていたでしょう。ですが、21世紀の現代で誰かのお告げで決めていますというのはあまりにも信憑性がありませんよね。
天気予報はデータから読み取り、「情報」になった状態で私たちは受け取っています。
データは観測地があり、観測側で決めた数値を観測しています。情報は、そのデータを用いて晴れの確率、雨の確率というのを決めていき、その後世の中へ発信しています。
わかることは晴れるか、雨が降るのかではなくて、数字だけです。ですが、「どうなるのか」を予測することができます。これが情報です。
現代は情報化社会と言われていますが、情報とまではいかないデータが世の中には沢山あります。
レンタルDVD屋さんでは専用のカードを用いてDVDを借りると思いますが、そこには「年齢」「性別」「住所」「頻度」などのデータがあります。そのデータは使いようによってとても有益なマーケティング材料になり得ますが、有効活用することはなかなか難しく眠ってしまっているデータも多く存在するようです。
情報化社会と言われていますが、実はまだまだ受け身の情報化社会であって、まだ企業や個人が主体となっている情報化社会ではない、ということですね。
情報を受け取って動く時点ですでに後手であり、データから情報に変換、先に情報を握り、実行していくスピードが今後のビジネスでは有効なのではと私は考えています。
使い切れていないデータがあるけれどどのようにして情報化すればいいのかわからないのであれば、積極的に分析できるプログラムを組んだり、時間がなければ外注サービスに頼るべきでしょう。
いつまでも大きなプラットフォームであるGoogleやYahoo、Amazonなどに依存している場合ではありません。ユーザーファーストをモットーとしている企業はユーザーが何かに不満を抱いている場合、それを解決するためのアップデートや変更を積極的に行なっていきます。情報の先取りができていなければ急な変更にはついていけません。
情報とはビジネスでいう足場作り基礎工事のようなものです。場合によっては優秀な人材と同じくらい大切な資産です。データはたくさん世の中にあり、いかに情報に変換するかが今後の命運を分けると思います。
データと情報の違いについて、なぜ必要なのかを現在使われていない情報、基盤づくりのためにも情報を制そう、という記事でした。
であることがわかっていただけたと思います。
情報は受け取るだけではなく、受け取った情報に対してどう動くか、が重要です。将来的にはよりユーザーが主体となった情報化社会が実現していくことでしょう。
(桑折和宗)
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