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初戦の勝利を受けて日本は文字通り「手のひら返し」の大盛り上がりを見せているワールドカップ。TVでの街頭インタビューでは選手たちに謝るファン、自らの試合予想が間違っていたことを認める専門家たちが続出した。

必然的に第2戦への期待は高まったが、コロンビアに続きセネガルも今まで一度も勝ったことのないアフリカの強豪。結果的に2-2の引き分けで勝ち点1を分け合った形だが、試合を見ていて、勝てたかもしれないという印象を持った方も多かったのではないだろうか。

実際のところどうだったのか、少し冷静になり、統計データから試合を振り返ってみよう。

日本xセネガル戦の統計データ

FIFAオフィシャルホームページに掲載されている統計データを見てみよう

ボール保有率は日本が54%・セネガル46%と日本が上回ったが、シュート数は日本7本・セネガル14本と倍の数のシュートを打たれている。

これはボールを回しながら攻撃のチャンスをうかがう日本と、シンプルにバイタルエリアまでボールを運ぶセネガルとのプレイスタイルの違いが出た結果と言えるだろう。パス成功率も日本84%・セネガル79%と日本が上回ったが、これは比較的低い数値であり、両チームともにハイプレッシャーの中でのプレーであったことが読み取れる。

立ち上がりはどちらも集中して、拮抗するなかどちらもチャンスを迎えるが、局面局面でフィジカルの強さを見せたセネガルが前半11分先制点を挙げる。原口のクリアミスから川島の判断ミスととれるパンチングと、ミスが重なり失点。日本の悪い形が出てしまう。しかし原口のミスと言っても、彼が味方ペナルティエリア内でディフェンスに回っていたということは、やはりじわじわと押し込まれていたのだろう。

しかし失点したからと言って意気消沈することなく、日本は集中力を保ち前半34分乾が同点ゴール。4バックのシステムから3バックに一時的に変更、ポジションを上げた長友佑都が柴崎岳からのロングボールを受けて切り返したボールを、システム変更でポジションを絞っていた乾貴士が得意の形でゴールを沈めた。

この試合攻守にわたり走り続けた長友佑都は走行距離で両チームトップの11.088kmを記録している。また柴崎岳10.66㎞、長谷部誠10.580㎞、酒井宏樹10.245㎞と上位4人を日本が占め、両サイドバックと両ボランチの攻守にわたる貢献を現している。またトップスピードではコロンビア戦に続き原口元気が31.97km/hで両チーム合わせてトップ。試合前からそのスピードを警戒していたセネガルのマネ(30.60km/h)を凌駕した。相手をスピードに乗せないディフェンスを心掛けていた結果だといえる。

後半も一進一退の攻防が続き、日本も決定機を迎えるがものにすることができず、71分逆にセネガルに勝ち越し点を与えてしまう。しかし、コロンビア戦同様、あきらめることなく78分同点に追いつく。本田圭佑という、まさにスパーサブがいることが心強いし、追いついてくれるだろうと感じさせてくれる表情を見ていると、選手たちの自信を感じることができた。本田圭佑は2試合合計出場時間38分、枠内シュート2本で1ゴール、1アシストを記録している。役割の違いはあるが、同じポジションで先発した香川真司は出場時間142分、枠内シュート2本で1ゴールであり、比較すると若干の物足りなさを感じざるを得ない。

まとめ

相手の強みを消しながら少ないチャンスをものした日本。自分たちの強みを信じて攻め続けたセネガル。この試合に関しては、結果同様やはり互角の勝負だったように思えるが、戦績(0勝2分2敗)・実績(FIFAランク日本61位・セネガル27位)を考えると格上相手に日本は健闘したというべきであり、この勝ち点1は大きな価値があるだろう。

勝ち点4とした日本はグループ首位としてポーランドとの最終戦へ。

引き分け以上、負けても他チームの状況で決勝トーナメント進出が決定。コロンビア戦の勝利を西野監督率いるアトランタ五輪代表がブラジルを破った「マイアミの軌跡」になぞらえる人もいるが、その時は得失点差でグループリーグ敗退が決まっている。やはり自力突破が決まる引き分け以上が絶対条件という覚悟で試合に挑んでほしい。

日本対ポーランドの試合は6月28日(木曜日)、午後11時キックオフとなっている。データのじかんでは引き続きデータの視点から日本代表の試合を解読していく予定だ。

マシタアツシ

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