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ファイナリストと共にDatalympic 2018を振り返る!第二弾は株式会社オーイーシーの「いいちこのロック」

         

Q: アイデアの決め手となったのは?

デザイン・シンキングは、どこまでもユーザー目線で考え、本当のニーズとはなにか、ということを突き詰めることが大切なので、自分たちが実際に課題だと感じていることを抽出するところからはじめました。

自分自身が困った体験談を集め、それを基にこんな人が困っているのではないか、という架空のユーザーを作りました。実際に資料作りに着手したのは8月末だったので、かなりの工数をアイデアをつめる作業にかけたことになります。

決め方は、簡単に言うと多数決だったのですが、良いと思うアイデアにシールを貼っていく、という方法で進めました。シールはいくつか色があり、それぞれに良さのベクトルが違うものを表現していました。例えば、赤は有用性、青が実現可能性、緑が革新性など。最終的に、青はテーマとして驚きが少ないため除外し、赤と緑に絞って考えました。

私たちのチームは、これというアイデアが決まる前にそれぞれのぼんやりとした状態のアイデアに対して、メンバー全員がプロトタイプを作る、というやり方で進めました。なので、1つのアイデアに対して、それぞれの人のバージョンが存在しています。そのアイデアについて1人5分くらいのプレゼンを行い、具体的なアイデアについて意見を重ね、その中から出てきたアイデアに対してまた全員でプロトタイプを作り、少しずつみんなの意識のすり合わせを行なったものが最終的なテーマになったものです。

今回のケースで言うと、バスにたどり着くまでに、インバウンド、ラグビー、バスなど複数のテーマ候補があり、それらの要素を違う形で組み合わせた別のアイデアが混在していました。

つまり、アイデアを初めに一本に絞ることを重要視せず、それぞれのメンバーがプロトタイプとして具現化させたアイデアとアイデアを付き合わせ、メンバー間でイメージを共有しながら、そこから良い要素だけをさらに取捨選択していく、という方法を取りました。また、取捨選択する際に思い入れがあると捨てにくくなるため、1つのアイデアに時間をかけて掘り下げすぎることがないように気をつけました。

実を言うと最初のテーマはバスではなく、Twitterで防災情報を可視化する、というものでした。

Q: テーマが決まってからはどんな風に進めていったのですか?

5つの評価項目について、1人ずつ担当になりました。そこで評価されるならそこをちゃんと押さえることは必須だと考えたからです。最初からそこは意識していました。社会貢献(嶋澤さん)、ビジネス(山原さん)、テクニカル(坂本さん)、デザイン(松尾さん)、サプライズ(桑本さん)と言う具合です。

と言っても、考えるのはみんなでやり、担当というのはあくまでも話し合いで出たアイデアを資料に落とし込む作業を行う担当者、という感じです。

資料作り、デモ作りは最後にまとめて短期間でやりました。資料作りは8月半ばくらいから。それまでの期間を使って、MotionBoardを勉強し、できること、できないことをある程度理解した上で、できることの中から考えました。また時間が潤沢にあるわけではなかったので、締め切りから逆算して、必須ではないおまけ的な機能は削除することにしました。

 

Q: スケジュールはどんな風に決めましたか?
Q: 最終的な資料作りはどんな風に行ったのでしょうか?またプレゼンを行うにあたってどんなことを意識しましたか?

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