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データのじかんNews 2023年06月Part.01

データのじかんを閲覧頂いているみなさま!!こんにちわ!!

【データのじかんNews】担当の畑中一平です。

 

【データのじかんNews】では、読者様がより便利に、より活用しやすく【データのじかん】を閲覧頂けるよう、過去1週間に公開された新着記事の短信をニュースとして、みなさまにお届けしています。

 

第56回の2023年6月Part1では、2023年5月29日~6月2日までに【データのじかん】で公開された8件の記事についてご紹介します!!

         

6月に入り紫陽花の花が咲き始めましたね。梅雨に入ると通勤の負担が増したり、週末の行楽の予定が入れづらかったりで、何かと憂鬱な時期が続きますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?

ここ3年、新型コロナ対策により、ほぼ100%在宅で仕事をしており、雨具の準備やいつもより早く家を出たりする必要がなくなったため、快適な世の中になったなぁと思っていた方も多いのではないでしょうか?

今年は4月、5月あたりで在宅ワークを終了にした企業が多いらしく、また例年の梅雨に戻っている方もいらっしゃると思いますが、どうぞみなさま、気を取り直して、心身ともに健やかにお過ごし頂ければと思います。

それではまず、今回紹介する記事のダイジェストの一読下さい!!

■トレンド

ホフステードの6次元モデルは、人々の価値観が国民文化によってどのように異なるかを6つの次元(ものさし)でスコア化したものです。グローバルなスケールでデータを扱う際、特に人々の意識や動向に関わるものの場合は必須のデータベースといえます。さらに異文化間のコミュニケーションや組織マネジメントといった観点からも大きな示唆を与えてくれます。(第5回)今回のホフステードの6次元モデルは、「不確実性の回避(低い/高い)」です。

不確実性の回避はイノベーションの足枷となるか?‐‐ホフステードの6次元モデルにみる国民文化

現在、世界的な大ブームとなっているのが、ChatGPTなどの会話型AIです。その能力は、アメリカの司法試験で優秀な成績で合格できるレベルにまで達しています。本稿では、どのようにしてコンピュータがその能力を獲得したのかを、できるだけ易しく解説してみます。

AIがおしゃべりできる秘密|第1回|人間と機械の新たな対話

前回の記事では、企業と個人の間に「共犯関係」が存在し、企業主導のトレーニングにキャッチアップするのが精一杯な個人が見え隠れし、現状のままだと、リスキリングが想定するDXと不可分のビジネスモデルに対応できる人材を生み出すことは困難、という問題意識を提示していました。そこで、第2回、第3回では、従来と異なる「学び」を企業主導でどのように個人に提供できるのかについて見ていきたいと思います。

「裸の王様」から検証。日本企業でリスキリングが進まない理由とは

先週、主筆の大川が福井商工会議所でChatGPTやDXなどをテーマに計3回講演、さらに板ガラスECでビジネスモデル・バリューチェーンに革新をもたらした地元企業「OOKABE GLASS株式会社」を訪問しました。一見、「お堅い業界」のイメージがある板ガラス業界ですが、OOKABE GLASSの社長の現在から「意外な展開」が見えてきたといいます。週報のキーワードになりつつある「翻訳者」に関連する話とご一緒にどうぞ!

板ガラス業界で起こった変革と業界の意外(?)な反応。日本には少なすぎる“個人”の産学官連携者–データのじかん週報2023/6/2付

データのじかんを運営するウイングアーク1stがフォーラム・協議会スポンサーとして参加している「TDBC Forum」ですが、新型コロナ対策が解除された今年は、昨年までのオンラインに4年振りとなる会場現地参加を加えたハイブリット形式で開催します!!このまとめでは2023年7月7日(金)に開催される「TDBC Forum 2023」について紹介します。

迫る、物流2024年問題を乗り越え、持続可能な運輸業界を目指す次なるステージとは? 運輸デジタルビジネス協議会主催「TDBC Forum 2023」 2023年7月7日開催

■データ活用

プレスリリースの配信サービスを運営するPR TIMESが2021年末に発表した“企業の流行語大賞”で、「コロナ」を凌駕し、1位を獲得したのが「DX」でした。2019年からの3年間でその順位は「577位→16位→1位」と爆発的な勢いで上昇しており、もはや「DXについて知らない」では済まされない状況です。そこで本記事にて取り上げるのは、DXについての理解につながる資格「DXアドバイザー検定」。試験範囲や受験料、実施機関などの基礎情報だけでなく、試験の位置づけやDXリテラシーを高める方法についてもご紹介します。

「DXアドバイザー検定」とは? 受験前に試験範囲や合格基準、『DXリテラシー標準』との関係などを押さえよう

みなさんは、構造化データ・非構造化データの違いを把握していますか?データ活用において、その違いを理解しておくことは重要です。両者の違いを理解しなければ、データ活用の難易度や方向性、必要なデータサイエンス人材の質・量などを適切に策定することはできません。早速、構造化データ・非構造化データの違いを押さえていきましょう。

「構造化データ」と「非構造化データ」は何が違う? それぞれどう活用すればいい?

■テクノロジー

2023年6月12日開催のデータのじかんSeminarsは、「実務家が知っておきたい!生成系AIの現在地点」と題して、AIの広範な分野の中でも話題をさらっているChatGPTをはじめ、画像生成型のMidjourneyやDALL·E2など、さまざまな生成系AIの現状の立ち位置を確認しながら、実務におけるAI活用の最新動向について解説します。

データのじかんSeminars|2023年6月12日開催無料セミナー 実務家が知っておきたい!生成系AIの現在地点 (ChatGPT/Midjourney/DALL·E2まで)書籍「DX用語まるわかり辞典」を抽選プレゼント

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トレンド

不確実性の回避はイノベーションの足枷となるか?‐‐ホフステードの6次元モデルにみる国民文化

2023.06.01 公開

データのじかんNews 2023年6月Part1 トレンド1

今回のテーマである「不確実性の回避」のスコアですが、日本はこのスコアのもっとも高い国のひとつに位置付けられます。これらの国々では、人生につきまとう不確実性は、脅威であり、取り除かれねばならないと考えられています。

ホフステード博士によれば、不確実性の回避とは、「ある文化の成員があいまいな状況や未知の状況に対して脅威を感じる程度」を指します。この感情は、神経質になってストレスがたまる程度や、不確実性を排除するために成文化された規則や、慣習的な規律を重視するという態度に現れます。まさに、現在の日本社会の空気そのもののように筆者には感じられますが、皆さんはどう思われるでしょうか。

不確実性の回避の高い国は、日本や韓国、ロシア、ラテン系ヨーロッパとドイツ、ラテンアメリカ諸国などが挙げられます。

AIがおしゃべりできる秘密|第1回|人間と機械の新たな対話

2023.06.01 公開

まずコンピュータが言葉を「どのようにして扱えるようになったのか」という基礎的な話から始め「言葉の意味とは何か」という哲学的話も含めて、図を多用しながら解説していきます。全3回の自然言語処理入門講座で、講師と受講生が会話しながら解説する形式によって、ChatGPTや画像生成AIなどの仕組みをより深く理解することが可能となるはずです。

自然言語と聞くと不自然に聞こえるかもしれませんが、近年C言語とかPythonのようなプログラミング言語が登場したので、日本語や英語などの言語と区別するためにできた言葉です。そして自然言語処理(Natural Language Processing・NLP)とは、この自然言語をコンピュータで扱うための分野というか手法となります。ここで難しいことは、コンピュータは計算機なので原理的に数値しか扱えないことです。

「裸の王様」から検証。日本企業でリスキリングが進まない理由とは

2023.06.02 公開

今回は、企業が充実した学びを提供できない理由にさらに踏み込み、誰もが知っているアンデルセン童話「裸の王様」を切り口にその本質的な原因を検証してみたいと思います。社会心理学者であるF・H・オルポートらは、この「裸の王様」に登場する人たちが誰も「王様は裸だ」と言い出せない心理状態を「多元的無知」と呼んでいます。

多元的無知とは、「集団の多くの成員が、自らは集団規範を受け入れていないにもかかわらず、他の成員のほとんどがその規範を受け入れていると信じている状態」のことです。

多元的無知を引き起こすのは「誤推測」と言われており、それぞれが他者の予期を誤って予期してしまい、それが次々と重なることで、誰もが望んでいない方向へと組織や集団が動いていくことになることが指摘されています。

板ガラス業界で起こった変革と業界の意外(?)な反応。日本には少なすぎる“個人”の産学官連携者–データのじかん週報2023/6/2付

2023.06.02 公開

福井県福井市にあるOOKABE GLASS株式会社は、元々はいわゆる工務店や建築会社がお客さんの「ガラス屋さん」でした。もちろんBtoBのお堅い仕事をしていたのですが、2005年にスタートした施主向けのガラス・鏡のインターネットオーダー販売をきっかけに、業界の常識だったサプライチェーンや商流、商習慣をガラッと変えることに成功しました。

CEOの大壁さんとはずっとお会いしたかったのですが、ようやく実現でき、面白い話をたくさん聞けました。まさしく「LocalDX」にピッタリの方ですよね。

迫る、物流2024年問題を乗り越え、持続可能な運輸業界を目指す次なるステージとは? 運輸デジタルビジネス協議会主催「TDBC Forum 2023」2023年7月7日開催

2023.06.02 公開

コロナ禍が明け、これから景気が上昇すると思いきや、今度は「人手不足」に阻まれて、企業や個人事業主が売り上げ向上を目的とした業務拡大や新たな取り組みに踏み切れないという問題が表面化しています。特に運輸・物流業界がこれから直面する「物流の2024年問題」は深刻です。

「物流の2024年問題」とは、働き方改革関連法によって、2024年4月1日以降、「自動車運転の業務」に対し、年間の時間外労働の上限が960時間に制限されることで、運転手一人当たりの走行距離が短くなったり、長距離でモノが運べなくなる、それに伴い物流・運送業界の売上減少、トラックドライバーの収入の減少にまで波及したりするという様々な問題の総称を指します。

「TDBC Forum」は、運輸業界を安心・安全・エコロジーな社会基盤に変革し、業界・社会 に貢献することを目的として設立された一般社団法人 運輸デジタルビジネス協議会 (TDBC)が、年1回、ワーキンググループの実証実験などの1年間の活動や成果を発表するイベントです。

データ活用

「DXアドバイザー検定」とは? 受験前に試験範囲や合格基準、『DXリテラシー標準』との関係などを押さえよう

2023.05.29 公開

DXアドバイザー検定は、2018年7月に創設された「DXを推進できる人材になるための」検定です。テストセンターでパソコンを使って受験するCBT方式の試験で、「ITリテラシー」「DXリテラシー」「ビジネスアナリシス」「情報マネジメント(個人情報保護等)」の4ジャンルから合計80問の四択式問題が出題され、DX人材としての能力が測られます。

知識レベルの「スペシャリスト」、実務レベルの「エキスパート」、実践レベルの「プロフェッショナル」の3段階の検定が用意されており、2022年11月末現在受験可能なのは最も基礎的なレベルの「スペシャリスト」のみです。そこで問われるのはDXの第一歩ともいうべき「デジタイゼーション」の知識です。

DXアドバイザー検定を運営する一般社団法人中小企業個人情報セキュリティー推進協会は、DX推進事業者を認定するDXマーク認証制度を運営しており、DXアドバイザー検定合格者がいることで、その認定要件のひとつをクリアすることが可能になります。

「構造化データ」と「非構造化データ」は何が違う? それぞれどう活用すればいい?

2023.06.02 公開

構造化データ、非構造化データの違いは、“データの構造が明確に定義されているか、定義されていないか”です。データの構造とは、データ型、データの配列、区切り文字などで、「列」と「行」を持つ表形式がこれまで用いられてきました。構造化データは利用目的に従ってデータの構造が明確に定義されたデータであり、非構造化データはそれ以外のすべてのデータを指します。

構造化データはデータ構造が明確であり、機械学習やデータ分析に用いやすいかわりに、事前の整理が必要なため、絶対量は少なくなります。また、目的に従って構造化されているため、利用の自由度には制限があります。

一方、非構造化データはいたるところに存在するため、取得が容易であり活用の可能性も開かれています。ただし、構造が統一されていないため、実際の活用時には変換・加工の手間やデータサイエンスの知識が求められます。

テクノロジー

データのじかんSeminars|2023年6月12日開催無料セミナー 実務家が知っておきたい!生成系AIの現在地点(ChatGPT/Midjourney/DALL·E2まで)書籍「DX用語まるわかり辞典」を抽選プレゼント

2023.05.30 公開

生成系AIとは何でしょうか?生成系AIとは、与えられた情報から新たな情報を生成する能力を持つ人工知能の一分野です。

文章生成 / 自然で流暢な文章生成能力が特徴のChatGPT、画像生成 / クリエイティブな領域での活用が期待のMidjourney、DALL·E2など、AIの広範な分野の中でも、生成系AIは特に注目を浴びています。

しかし、これらの生成系AIに加えて、予測型や認識型、分析型など、他のタイプのAI技術も進化を遂げており、今後もさまざまな分野での発展が予想されます。本セミナーでは、AI技術の全体像に触れながら、生成系AIの現状の立ち位置を確認し、実務におけるAI活用の最新動向について解説します。

6月9日付 データのじかん主筆「大川真史の週報」

データのじかんの大川が「主筆の週報」として上司である野島編集長への週次レポートをメルマガで公開!

【先週】

 福岡で今年度初のMy-IoTコンソーシアムの会議とワークショップがあり、
 今年度以降の活動計画について活発な意見交換が行われました。色々と楽しみです。
 また今年2月に関連団体のDX共創ラボin九州コミュニティで開催した
 「福岡地域DXシンポジウム」の開催報告が上がっており講演動画も公開されています。
 
 
 今週は経産省から3つの取り組みが公開されました。

 ①DX銘柄
 2020年から4回目で複数選出の企業が目立つようになり、賞の存在意義が問われるのではと感じました。
 

 ②産構審 研究開発・イノベーション小委員会
 中間とりまとめ:非常に興味深い内容となっています。
 個人的には「今後オープンイノベーションの用語を回避すべきではないか」という言及に溜飲が
 下がる思いがしました。

 ③2023年版ものづくり白書
 昨年から引き続き、従来からの内容に比べて薄いように感じで、同じ内容の言及も増えているように感じました。

【今週】

 今年度初のEPFC社員総会・理事会があり、これからの体制や活動方針を議論します。
 プレイワークスさんのワークショップに参加します。
 6/12に「実務家が知っておきたい!生成系AIの現在地点」セミナーを開催します。
 書籍「DX用語まるわかり辞典」を抽選プレゼントです。
 

編集後記

今回、『「裸の王様」から検証。日本企業でリスキリングが進まない理由とは」』という記事を紹介させて頂きました。

記事中に“「日本企業の横のつながりーメンバー間の職務横断的な協働関係を支えてきた『助け合い文化』や『業務の相互依存性』ーが『個の新しいアイディア』や『変化を生む意思』を削いでしまう『変化抑制意識』を高めている」”と述べています。

これは日本の雇用システムが「ジョブ型雇用」ではなく、「メンバーシップ型雇用」が中心だから?という点とリンクしていると筆者は認識しています。

「ジョブ型雇用」とは、「仕事(ジョブ)に人を割り当てる」、具体的には、業務内容(ジョブ)・勤務地・労働時間などの条件を明確に決めて雇用契約を結ぶシステムです。

コロナ禍でリモートワークやテレワークの導入が増えると同時に、多くの企業は『ネクストノーマル』を掲げ、専門的な人材の確保などに適したジョブ型へのトライを試みてきました。

ところが、最近になって多くの企業は、コロナ禍中の業績や生産性などを精査し、その振り返りを実施した結果、業績の悪化、業務効率・生産性の低下、インシデントの増加の要因は、従業員間のコミュニケーション不足、即ち、リモートワークやテレワークで職務横断的に協働できなくなったからと判断してします。

即ち、日本では「ジョブ型」はハードルが高いことが判明したため、従来の「メンバーシップ型」に戻そうという動きが活性化しているのです。

これは、特に筆者が身を置くエンジニアリング業界においては、専門的なスキルや技術を持った人材が退職や海外流出等でどんどん減っており、優秀な人材を巻き込み、相互に依存しながらでないと業務が遂行できない人材の占める割合が増え続けているからです。

なので、筆者個人としては、リスキリングが進まないのは、「多元的無知」→「ジョブ型でないから」→ 「後継者不足」、「人材育成の軽視」と感じております。

それでは次回もみなさま、どうぞ「データのじかんNews」をよろしくお願いいたします!!

(畑中 一平)


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データのじかんは、テクノロジーやデータで、ビジネスや社会を変え、文化をつくりあげようとする越境者のみなさまに寄り添うメディアです。

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