マイナ免許証のメリットはいくつか存在する。最大のメリットは免許更新講習がオンラインで受けられることだ(優良運転者、一般運転者の方のみ)。2つ目は本籍・住所・氏名・年齢月日が変更になっても、必要な手続きを踏めば、警察への届け出は不要となる。
マイナ免許証とは、マイナンバーカードに運転免許証の記録を埋め込んだものだ。ただ、マイナ免許証には2パターンあり、1つ目はマイナ免許証のみ(従来の運転免許証は返納)、2つ目はマイナ免許証と運転免許証の併用(2枚持ち)である。
運転免許証の更新のタイミングで、マイナ免許証へ切り替えられる。マイナ免許証への切替は更新と同様、運転免許センターや一部の警察署で受け付ける。オンラインでの申請はできない。
また、原則として更新+マイナ免許切替の場合は予約が必要となる。予約は各県警のHPから受け付ける。マイナ免許証にせず、従来の運転免許証での更新の場合は予約は不要だ。
なお、更新+マイナ免許切替の場合は運転免許センター等で更新時講習を受けるため、事実上、オンライン講習は受けられない。
実際に免許更新センターに行った。免許更新場に行くと、マイナ免許切替の人のみ、別列に並ぶ。そして、切替に必要な手続きを行った。ここで、運転免許証とマイナンバーカードが必要になるため、すぐに取り出せるようにしたい。後は一般の免許更新と同じ流れだが、講習後の受け取りが異なる。
マイナ免許切替の人のみ、別室に連れていかれる。そして、パソコンを通じて、最終手続きを行う。私は「マイナ免許証のみ」での申請だったので、読み取り機にマイナンバーカードを置き、係員が免許情報をカードに読み込ませていた。その際、署名用電子証明書の暗証番号(英数字6桁~16桁)が必要となるので注意したい。免許更新に要した時間はだいたい1時間30分だ。
しかし、まだ自宅で行う手続きがある。それがマイナポータルと運転免許証との連携だ。更新から24時間後にマイナポータルにアクセスし、連携の手続きをする。連携が成功すると、マイナポータルに運転免許証の情報が表示される。
なお、マイナンバーカードを紛失すると、再発行には一定時間を要する。その間は運転免許証を持っていない状態になる。くれぐれも、マイナンバーカードの保管には注意したいところだ。
著者・写真撮影:新田浩之
2016年より個人事業主としてライター活動に従事。主に関西の鉄道、中東欧・ロシアについて執筆活動を行う。著書に『関西の私鉄格差』(河出書房新社)がある。
(TEXT:新田浩之 編集:藤冨啓之)
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